概要・あらすじ
重金属音楽部ことヘビィメタルをこよなく愛する部の部員であるぼくと天ノ川凜子は、放課後になると校庭の片隅にある部室で自由気ままに過ごしていた。凜子はヘビィメタルを聞きながらヘビィメタルの本を読むほどのヘビィメタル好きだが、ぼくはヘビィメタルにはまったく興味がなかった。そんなぼくが重金属音楽部に所属しているのは、大好きな凜子と一緒にいたいがため。
毎日ぼくは凜子にちょっかいを出しては、凜子といちゃいちゃしていた。ある日、ぼくと凜子が部活動をしないでいちゃいちゃしているという噂を聞いた、生徒会役員の綾小路乙女が査察に訪れる。重金属音楽部が部活の体をなしていないと判断されたぼくと凜子は、重金属音楽部らしく活動するための第一歩として楽器を買いに行くことになる。
登場人物・キャラクター
ぼく
重金属音楽部ことヘビィメタルをこよなく愛する部に所属する高校1年の男子生徒。本名は不明。ヘビィメタルには興味がなく、一目惚れした重金属音楽部部長の天ノ川凜子と一緒にいたいがために所属している。人畜無害でおとなしそうな見た目だが、凜子への愛は深く、毎日凜子に過剰な愛情表現をしている。
天ノ川 凜子 (あまのかわ りんこ)
重金属音楽部ことヘビィメタルをこよなく愛する部の部長を務める高校2年の女子生徒。気まぐれで短気、素直になれない性格。好意をストレートにぶつけてくるぼくに対して、恥ずかしさからつい手が出てしまう一方で、嬉しく思う乙女な気持ちもある。ヘビィメタルを聞くのは大好きだが、不器用なためギターは弾けない。
御剣 伊織 (みつるぎ いおり)
薙刀部に所属する高校2年の女子生徒。言葉使い、たたずまい、細かい所作などあらゆる面が凜として優美であり、女子生徒から人気が高い。友人の天ノ川凜子とぼくの仲もよく知っており、2人の仲をうまくいかせようと、さまざまなアドバイスを送る。
綾小路 乙女 (あやのこうじ おとめ)
天ノ川凜子の友人で、同じ高校に通う2年の女子生徒。生徒会に所属し書記を務めている。執事がいるほどのお金持ちのお嬢様で、性格はやや高飛車。生徒会役員として、まともに部活動をせずにいちゃいちゃしていると噂のある重金属音楽部の査察に訪れる。凜子のこととなると都合よく解釈して会話にならないぼくを苦手としている。
実篤 (さねあつ)
綾小路乙女の執事の男性。代々綾小路家に仕える執事の家系で、乙女と同じ学校に通いながらお世話をしている。冷静沈着な性格で、乙女の気持ちを第一に考えている。
山田 (やまだ)
ぼくと天ノ川凜子が楽器を買いに行った楽器店の店員。ミュージシャンのリッチー・ブラックモアに似ているため、凜子から「リッチー・ブラックモア」と呼ばれる。学生時代に「リッチー」と言われたことで調子に乗り、ギターを1日16時間弾き続けたことがある。
珠子珠 麗美 (たまこたま れいみ)
ソフトボール部の部長を務める高校3年の女子生徒。容姿端麗で、部活動をしても日焼けせず、白い肌を保っている。男子生徒の間では「極悪レイミー」の異名で恐れられている。ソフトボール部の部室に侵入する不届き者を捕まえることをぼくと天ノ川凜子に依頼する。
瀧川 公太郎 (たきがわ こうたろう)
野球部に所属する男子生徒。女性人格「ハム子」を持つ二重人格者。ソフトボールがやりたいのを性別のせいで我慢している時に、珠子珠麗美が落としたソフトボール部の部室の鍵を拾う。合鍵を作り、ハム子になって夜な夜な部室に忍び込んでいたところをぼくと天ノ川凜子に取り押さえられる。
クレジット
- 原作
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西野 かつみ