概要・あらすじ
浜崎伝助は鈴木建設株式会社の営業マンだが、上司の佐々木和男課長に連れて行かれた釣りにどっぷりとはまって「釣りバカ」になる。マイペースで万年平社員、浜崎伝助だったが、ある日、社内で知り合った老人鈴木一之助を、自分の会社の社長であることも気づかずに釣りへと誘う。こうして二人は釣りを通し、年齢や肩書きを超えた友情を育んでいく。
登場人物・キャラクター
浜崎 伝助 (はまさき でんすけ)
鈴木建設株式会社営業三課の万年平社員。図太く、マイペースでポジティブ思考。無趣味だったが上司の佐々木和夫課長に連れて行かれた釣りにドップリと嵌ってしまう。妻の浜崎みち子と西武線沿線ひばりヶ丘団地の公団の賃貸テラスハウスに住む。宮崎県・都城市出身で都城の実家に両親と兄、純友、鈴子夫婦がいる。 ハマザキと間違って呼ばれるとハマサキと濁らないと訂正する。
浜崎 みち子 (はまさき みちこ)
浜崎伝助の奥さん。西武線沿線ひばりヶ丘団地の公団の賃貸テラスハウスに住む。横浜の実家に両親がいる。趣味のない浜崎伝助が釣りを始めた際、上司の佐々木課長の誘いであったことから積極的に送り出す。夫の事を心から愛しており、夫婦仲は極めて良好。
浜崎 鯉太郎 (はまさきこいたろう)
浜崎伝助の息子。浜崎伝助は清竿堂の主人から住宅地に残された沼に一尺五寸の鯉がいると聞き、浜崎みち子が臨月の間も沼に釣りに通い詰め、長男の誕生した日にようやく釣り上げる。そのため名前を思わず「鯉太郎」と名付けてしまう。
鈴木 一之助 (すずきいちのすけ)
浜崎伝助が勤める鈴木建設株式会社の社長。業界では凄腕の社長として知られており、社内でも鬼社長と恐れられている。しかし社長の顔を覚えていない浜崎伝助に窓際族の老人と勘違いされ、釣りに誘われたことから釣りの弟子になり、浜ちゃん、鈴さんと呼び合う仲となった。
佐々木 和男 (ささき かずお)
浜崎伝助が勤める鈴木建設株式会社営業三課の課長で浜崎伝助の上司。趣味の無かった浜崎伝助に自分の趣味でもある釣りを教える。時々浜崎伝助をハマザキと呼び違える。度々職場に掛かる浜崎伝助(浜ちゃん)を呼び出す電話の鈴さんが鈴木一之助社長だと知らない。
秋山部長 (あきやまぶちょう)
浜崎伝助の勤める、鈴木建設株式会社営業部の部長。社内の釣り同好会のリーダーなので漁労長のあだ名がある。
ハゼタロウ
『釣りバカ日誌』のキャラクター。浜崎伝助が浦安で釣りをしているときに、間違って釣り餌を食べて釣り針が引っかった野良犬だったが、浜崎伝助になついたため、彼に連れ帰えられ、飼われることとなった。
長谷 (ながたに)
浜崎伝助の住む公団住宅の同じ棟の住人。釣りをやっているらしいと気づいた浜崎伝助が声をかけ、正月四日の縁起を担いだ鯛釣りに誘われる。
武井 俊文 (たけい としふみ)
浜崎伝助の学生時代の親友。映画会社に就職するがプロデューサーの夢は敵わず、現在は友人と小さな出版社を経営している。
剛田 六郎 (ごうだ ろくろう)
。浜崎伝助の務める鈴木建設資料室の室長。かつて「鈴木建設株式会社に剛田あり」と言われ、ライバル会社に恐れられたが、重役になれず窓際職となる。浜崎伝助と同じく釣りが趣味。後に鈴木社長の配慮で極秘プロジェクトを任される。
中村係長 (なかむらかちょう)
浜崎伝助の務める鈴木建設株式会社の総務部の係長。渓流釣りのベテランで海釣りはやらない。
多胡 賢一郎 (たご けんいちろう)
浜崎伝助の務める鈴木建設株式会社営業三課に転勤してきた同僚。鈴木社長の甥で将来の後継者と見込まれている。東大法学部卒のエリートで赤字の高知支社を建て直した。
中村 礼子 (なかむら れいこ)
浜崎伝助の奥さん浜崎みち子の友人。浜崎みち子が、鈴木建設株式会社営業三課に配属された鈴木社長の甥、多胡賢一郎との仲をを取り持った。
宗 優介 (そう ゆうすけ)
。浜崎伝助の務める鈴木建設株式会社営業三課に配属された新入社員。東大卒。真面目で浜崎伝助のマイペースなリズムに我慢がならない。
水沢 ひろ子 (みずさわ ひろこ)
鈴木建設株式会社の受付。短大卒2年目の社員。社内のアイドル。浜崎伝助と親しくなり、釣りを教えて欲しいと願い出る。
牧田 (まきた)
鈴木建設株式会社営業1課の主任。浜崎伝助の同期だが、他の同期が係長になっていく中で昇進が遅れていることに引け目を感じている。
浜崎 純友 (はまさき すみとも)
浜崎伝助の九州・都城の実家の長兄。実家の文房具店浜崎文科堂を継ぎ、両親と同居している。奥さんは鈴子、長女のまり子には赤ちゃんがいる。
浜崎 伝三 (はまさき でんぞう)
浜崎伝助の父。九州・都城に、妻、伝助の兄にあたる息子夫婦とともに住んでいる。浜崎伝助の次兄浜崎卓二すみ子夫婦は、北九州戸畑に住む。代々の浜崎家の墓は母智丘(もちお)にある。
集団・組織
鈴木建設株式会社 (すずきけんせつかぶしきかいしゃ)
浜崎伝助の務める中堅のゼネコン。社長は鈴木一之助(鈴さん)。
桜会 (さくらかい)
『釣りバカ日誌』のグループ。浜崎伝助の勤める鈴木建設株式会社47年入社の同期グループ。
高知支社 (こうちししゃ)
浜崎伝助は鈴木建設株式会社営業三課に一番長くいた者から転勤するというセオリーから高知支社に転勤する。普通のサラリーマンが嫌がる地方への単身赴任だが、浜崎伝助は釣り天国の高知を満喫する。
場所
清竿堂
浜崎伝助が通う釣り道具店。西武線沿線ひばりヶ丘にある。
公団の賃貸テラスハウス
浜崎伝助家族の家。西武線沿線ひばりヶ丘団地の公団の賃貸テラスハウス。伝助達が住んでいるのは、7号棟1号室。
横浜の実家
『釣りバカ日誌』の浜崎伝助の妻浜崎みち子の実家。両親夫婦。浜崎伝助が高知支社に単身赴任中に浜崎みち子と息子浜崎鯉太郎は横浜の実家に住む。
clubミミ (くらぶみみ)
『釣りバカ日誌』のお店。浜崎伝助が勤める鈴木建設株式会社営業三課の佐々木課長がひいきにしている銀座のクラブ。浜崎伝助を初めて釣りに連れていったのは、佐々木課長がclubミミのママに釣りを教えるためであった。
小竹荘
『釣りバカ日誌』の場所。浜崎伝助が学生時代からみち子と結婚するまで住んでいた江古田の独身者専用の古い6畳一間のアパート。
源五郎丸
勝浦の釣り宿。主人の源五郎は浜崎伝助が勝浦のクロダイ釣りに挑戦していたときに釣り方をコーチした老人。鈴木建設株式会社営業三課の浜崎伝助と宗優介は南房総・勝浦の多目的リゾートマンション開発の調査のためここに宿泊する。
その他キーワード
ハナダイ
浜崎伝助が、初めて釣りを教えてもらった時に、ターゲットとした魚。釣り場は、銚子周辺であった。これがきっかけで、伝助は「釣りバカ」となる。一年後に知り合った鈴さん(鈴木一之助)を連れて行ったのも、この銚子周辺のハナダイ釣りであった。
クロダイ
浜崎伝助が釣り初心者の頃に狙った魚。彼はクロダイを釣り損ない、奥さんの浜崎みち子との17時までに帰る約束を反故にしてまで釣りを続けて深夜に帰宅した。
平塚のキス
鈴木社長が市中銀行頭取と公団副総裁を接待するために設けた釣りのターゲット。鈴木建設株式会社社運を賭けた接待であったが、手違いで浜崎伝助が同行することになる。
真鯛
鈴木建設の営業三課の後輩で鈴木社長の甥、多胡賢一郎と中村礼子の結婚式の最中に浜崎伝助は二人のお祝いとして船を仕立て、真鯛釣りに出た。
勝浦のクロダイ (かつうらのくろだい)
浜崎伝助が初心者の頃にクロダイを釣り損ねたため、勝浦のクロダイに再挑戦した。清竿堂でクロダイ用カーボンロッドを購入し、週末の家族の花見の予定を反故にしながらも挑戦するが、またも釣り上げに失敗。伝助はみち子への家族サービスを放って三週連続で挑戦してしまう。
浦ノ内のチヌ (うらのうちのちぬ)
浜崎伝助が鈴木建設株式会社高知支社転勤した際、地元の釣り仲間たちに誘われたて釣りに行った時のターゲット。鈴木建設株式会社の全国視察を口実に高知支社にやって来た鈴木社長(鈴さん)が、釣敵(つりとも)の浜崎伝助(浜ちゃん)と久々に再開し、一緒に釣りを楽しんだ際のターゲットでもある。
茅ヶ崎のキス (ちがさきのきす)
浜崎伝助が鈴木建設株式会社受付嬢で、社内のアイドルである水沢ひろ子に釣りを教えた際に選んだターゲット。場祖は茅ヶ崎海岸であった。偶然、鈴木社長が丸菱の丸山らとのキス釣りをしているところに遭遇したため、伝助は水沢ひろ子と一緒であることを隠そうとした。
山中湖のワカサギ (やまなかこのわかざぎ)
浜崎伝助が山中湖のワカサギ釣りに行くと聞いた鈴木建設株式会社受付嬢で社内のアイドルである水沢ひろ子が、自分もやってみたいと申し出たため、伝助は二人で山中湖へドライブすることとなる。
都井岬のヒラマサ (といみさきのひらまさ)
九州・都城に住む、浜崎伝助の母が倒れたとの連絡に長兄の浜崎純友、次兄の浜崎卓二、浜崎伝三の三兄弟が実家に剃ろう。だが、父、浜崎伝三が発した、都井岬で10キロのヒラマサが釣れたらしいとの一言で、兄弟3人は、母への挨拶もせずにヒラマサ釣りに行ってしまう。
クレジット
- 原作
書誌情報
釣りバカ日誌 114巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(1980-07-29発行、 978-4091802811)
第2巻
(1980-08-29発行、 978-4091802828)
第3巻
(1981-01-30発行、 978-4091802835)
第4巻
(1981-06-27発行、 978-4091802842)
第5巻
(1981-10-29発行、 978-4091802859)
第6巻
(1982-05-28発行、 978-4091802866)
第7巻
(1982-10-28発行、 978-4091802873)
第8巻
(1983-05-30発行、 978-4091802880)
第9巻
(1984-01-30発行、 978-4091802897)
第10巻
(1984-03-30発行、 978-4091802903)
第11巻
(1984-07-30発行、 978-4091807113)
第12巻
(1984-10-30発行、 978-4091807120)
第13巻
(1985-04-30発行、 978-4091807137)
第14巻
(1985-08-30発行、 978-4091807144)
第15巻
(1986-01-30発行、 978-4091807151)
第16巻
(1986-05-30発行、 978-4091807168)
第17巻
(1986-10-30発行、 978-4091807175)
第18巻
(1987-02-28発行、 978-4091807182)
第19巻
(1987-04-30発行、 978-4091807199)
第20巻
(1987-08-29発行、 978-4091807205)
第21巻
(1988-03-30発行、 978-4091815415)
第22巻
(1988-08-30発行、 978-4091815422)
第23巻
(1988-12-19発行、 978-4091815439)
第24巻
(1989-05-30発行、 978-4091815446)
第25巻
(1989-12-19発行、 978-4091815453)
第26巻
(1990-03-30発行、 978-4091815460)
第27巻
(1990-08-30発行、 978-4091815477)
第28巻
(1990-12-19発行、 978-4091815484)
第29巻
(1991-05-30発行、 978-4091815491)
第30巻
(1991-11-30発行、 978-4091815507)
第31巻
(1992-04-30発行、 978-4091828217)
第32巻
(1992-11-30発行、 978-4091828224)
第33巻
(1993-04-28発行、 978-4091828231)
第34巻
(1993-09-30発行、 978-4091828248)
第35巻
(1993-12-20発行、 978-4091828255)
第36巻
(1994-06-30発行、 978-4091828262)
第37巻
(1994-12-19発行、 978-4091828279)
第38巻
(1995-08-30発行、 978-4091828286)
第39巻
(1995-12-19発行、 978-4091828293)
第40巻
(1996-07-30発行、 978-4091828309)
第41巻
(1996-08-30発行、 978-4091843616)
第42巻
(1997-01-30発行、 978-4091843623)
第43巻
(1997-05-30発行、 978-4091843630)
第44巻
(1997-08-30発行、 978-4091843647)
第45巻
(1998-01-30発行、 978-4091843654)
第46巻
(1998-06-30発行、 978-4091843661)
第47巻
(1998-07-30発行、 978-4091843678)
第48巻
(1999-01-30発行、 978-4091843685)
第49巻
(1999-06-30発行、 978-4091843692)
第50巻
(1999-09-30発行、 978-4091843708)
第51巻
(2000-02-29発行、 978-4091855510)
第52巻
(2000-07-29発行、 978-4091855527)
第53巻
(2000-12-25発行、 978-4091855534)
第54巻
(2001-04-26発行、 978-4091855541)
第55巻
(2001-07-30発行、 978-4091855558)
第56巻
(2001-12-25発行、 978-4091855565)
第57巻
(2002-05-30発行、 978-4091855572)
第58巻
(2002-09-30発行、 978-4091855589)
第59巻
(2003-02-28発行、 978-4091855596)
第60巻
(2003-05-30発行、 978-4091855602)
第61巻
(2003-08-30発行、 978-4091870919)
第62巻
(2004-01-30発行、 978-4091870926)
第63巻
(2004-07-30発行、 978-4091870933)
第64巻
(2004-12-24発行、 978-4091870940)
第65巻
(2005-07-29発行、 978-4091870957)
第66巻
(2005-11-30発行、 978-4091870964)
第67巻
(2006-06-30発行、 978-4091804877)
第68巻
(2006-11-30発行、 978-4091808172)
第69巻
(2007-02-28発行、 978-4091810984)
第70巻
(2007-07-30発行、 978-4091812629)
第71巻
(2007-08-30発行、 978-4091814432)
第72巻
(2008-02-29発行、 978-4091817686)
第73巻
(2008-09-30発行、 978-4091821577)
第74巻
(2009-03-30発行、 978-4091824172)
第75巻
(2009-08-28発行、 978-4091825889)
第76巻
(2009-11-30発行、 978-4091827760)
第77巻
(2010-03-30発行、 978-4091830968)
第78巻
(2010-07-30発行、 978-4091833655)
第79巻
(2010-10-29発行、 978-4091835130)
第80巻
(2011-02-26発行、 978-4091836960)
第81巻
(2011-06-30発行、 978-4091838605)
第82巻
(2011-10-28発行、 978-4091841551)
第83巻
(2012-02-29発行、 978-4091842749)
第84巻
(2012-05-30発行、 978-4091844781)
第85巻
(2012-09-28発行、 978-4091846808)
第86巻
(2013-02-28発行、 978-4091850225)
第87巻
(2013-07-30発行、 978-4091853868)
第88巻
(2013-11-15発行、 978-4091856395)
第89巻
(2014-03-28発行、 978-4091860545)
第90巻
(2014-09-30発行、 978-4091864291)
第91巻
(2015-02-27発行、 978-4091867995)
第92巻
(2015-09-30発行、 978-4091872401)
第93巻
(2015-10-21発行、 978-4091873170)
第94巻
(2016-02-29発行、 978-4091874771)
第95巻
(2016-10-21発行、 978-4091877680)
第96巻
(2017-03-30発行、 978-4091894106)
第97巻
(2017-07-28発行、 978-4091896162)
第98巻
(2017-12-27発行、 978-4091897145)
第99巻
(2018-03-30発行、 978-4091898241)
第100巻
(2018-10-30発行、 978-4098601271)
第101巻
(2019-02-28発行、 978-4098602339)
第102巻
(2019-05-30発行、 978-4098602902)
第103巻
(2019-09-30発行、 978-4098604142)
第104巻
(2020-02-28発行、 978-4098605569)
第105巻
(2020-05-29発行、 978-4098606269)
第106巻
(2020-09-30発行、 978-4098607228)
第107巻
(2021-02-26発行、 978-4098608607)
第108巻
(2021-07-30発行、 978-4098611164)
第109巻
(2022-03-30発行、 978-4098612673)
第110巻
(2022-10-28発行、 978-4098614257)
第111巻
(2023-03-30発行、 978-4098616107)
第112巻
(2023-08-30発行、 978-4098625604)
第113巻
(2024-02-29発行、 978-4098627189)
第114巻
(2024-08-30発行、 978-4098630271)