青空フィッシング

青空フィッシング

小学生の男の子が、知恵を絞ってさまざな魚を釣り上げていく釣り漫画。ターゲットとなる魚は、金色の大鯉をはじめ、メダカやボスブナ、ワカサギ、アイナメなどさまざま。「週刊少年ジャンプ」に連載された作品。原作は布勢博一。

正式名称
青空フィッシング
ふりがな
あおぞらふぃっしんぐ
原作者
布勢博一
作者
ジャンル
釣り
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概要・あらすじ

東京の中野から、小川が流れ、緑の多い郊外に引っ越して来た小学校5年生の男の子・早瀬まさるは、引っ越し祝いにもらった黒鯛のハラの中から、2本の釣り針が出てきたことに驚く。それは、その黒鯛が、これまでに2回も釣り人との勝負に勝って、生き延びてきた証拠だった。魚と人との釣り勝負に思いを馳せるまさるは、転入挨拶で、まだやったこともない釣りが趣味だ、と答えてしまう。

貯金を下ろして釣り道具を揃えたまさるは、新しくできた釣り好きな友達の山崎新一とともに、激闘の末、見事な大鯉を釣り上げる。こうして釣りの魅力のとりことなったまさるは、友人たちと、さまざまな魚との釣り勝負を体験していく。

登場人物・キャラクター

早瀬 まさる (はやせ まさる)

小学校5年生の男の子。東京の中野から、東京近郊の新興住宅地に引っ越して来た、元気いっぱいの活発な少年。引っ越しを機に釣りを始め、その魅力にとりつかれる。正義感が強く、イジメられている山崎新一を助けたり、ガキ大将の長本明にも、恐れず立ち向かう勇気を持つ。魚を釣るために、あっと驚く方法を思いつくような柔軟な思考を持つアイディアマン。 釣り糸に使うために、競馬場へ馬の尻尾を引っこ抜きに行くような行動力を持つ。

早瀬 成人 (はやせ しげと)

早瀬まさるの弟。幼稚園児。兄のまさると同じ部屋に暮らしている。まだ幼いため、釣りはできないが、兄の釣りに連れて行ってもらい、手伝いをする。しかしまさるには、釣りのジャマだと、家に置いて行かれることもある。

早瀬 博 (はやせ ひろし)

早瀬まさるの父親。年齢は38歳。おもに自宅でテレビドラマ用の脚本を執筆している脚本家。脚本は好評で、高い視聴率を獲得している。決して甘やかしているわけではないが、まさるが釣りに夢中になることを温かく見守っている。

早瀬 順子 (はやせ じゅんこ)

早瀬まさるの母親。専業主婦と思われる。釣りに夢中になるあまり、勉強がおろそかになることがあるまさるに、釘を刺すことがあるものの、いつもまさるを温かい目で見守っている。

由香利 (ゆかり)

早瀬まさるのいとこにあたる大学生。まさると早瀬成人の姉のような存在の、明るい女性。早瀬家に居候している代わりに、家事を手伝っている。

ゴロー

早瀬まさるの家で飼われている犬。近所で川釣りをする時などは、いつもまさるについていく。庭で飼われており、番犬としての役割も担う。

三田 (みた)

早瀬まさるが近所の釣具屋で出会ったおじいさん。あまりお金のないまさるに、安くていい釣竿を選んでくれた。その後も、まさるに釣りのヒントを教えている。川でメダカを釣ろうとしたり、近所の人からは、変わり者のじいさんと思われている。のちに釣り仲間となる三田俊一郎の親戚であることがわかる。

長本 明 (ながもと あきら)

早瀬まさるのクラスメイトで、学校一のガキ大将。乱暴者で意地悪く、まさるの釣り道具をバカにしたり、山崎新一をイジめたりしている。特に釣りの腕には自信がある。まさるには絶対に負けたくないと思っており、勝つためには汚い手段もいとわない。のちに、まさると釣り仲間になる。

良夫 (よしお)

長本明とツルんでいる意地悪なクラスメイト。明の手下のような存在で、早瀬まさるに嫌がらせをしたり、山崎新一をイジめている。のちに、まさると釣り仲間になる。

山崎 新一 (やまざき しんいち)

早瀬まさるのクラスメイト。メガネをかけた男の子で、まさるの最初の友達であり、大事な釣り仲間となる。長本明よりもいい成績を取ったため、2番になった明からイジめられていたところを、まさるに助けられる。ケンカが滅法弱い。

三田 俊一郎 (みた しゅんいちろう)

早瀬まさるが出会った釣り好きの少年。まさるより年上のため、みんなからは「三田さん」と呼ばれる。祖父が池で水死する一因となったボスブナを仇とし、釣り上げようと考えている。まさるの釣り仲間として、釣りについていろいろ教えてくれる。

表堂 銀次 (ひょうどう ぎんじ)

早瀬まさるたちが参加した海釣り大会に参加した青年。キャスティングに自信があり、200メートル近くまで仕掛けを飛ばせる。海中に落ちた長本明を、釣り上げて助けるほどの技術の持ち主。

大河原 勘太郎 (おおがわら かんたろう)

早瀬博の大事なスポンサーである人物の息子。立場上、早瀬まさるが言い返せないことをいいことに、嫌がらせをしている。まさるとの取っ組み合いのケンカののち、和解して釣り仲間となる。

戸部先生 (とべせんせい)

早瀬まさるのクラスの担任を務める男性教師。大の釣りマニアで、5月の連休に、まさるたちを実家の秋田に招待した。久保太一郎からは、「モンタ兄さん」と呼ばれている。

久保 太一郎 (くぼ たいちろう)

戸部先生の故郷である秋田で暮らす小学校5年生の少年。戸部先生の知り合いで、「モンタ兄さん」と呼んで親しんでいる。早瀬まさるたちのことを、東京のモヤシっ子とバカにしている。可愛がっていた川ガラスのヒナ「ガーコ」を食べた青岩魚を釣り上げて、敵討ちしようと考えている。

クレジット

原作

布勢博一

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