魔法少女たると☆マギカ The Legend of “Jeanne d'Arc”

魔法少女たると☆マギカ The Legend of “Jeanne d'Arc”

TVアニメ『魔法少女まどかマギカ』のスピンオフ作品。「ジャンヌ・ダルクとその周辺の少女たちが、インキュベーターと契約した魔法少女であった」という設定のもと、フランス王国とイングランド王国の間で勃発した「百年戦争」を描く。魔法少女が軍事利用されているという独自設定はあるものの、その他は歴史に忠実な物語となっている。「まんがタイムきららマギカ」Vol.10からVol.30にかけて連載された作品。

正式名称
魔法少女たると☆マギカ The Legend of “Jeanne d'Arc”
ふりがな
まほうしょうじょたると まぎか
漫画
漫画
ジャンル
魔法使い・魔法少女
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概要・あらすじ

時は1330年代、フランス王国とイングランド王国が敵対して火花を散らす中、フランスの田舎にあるドンレミ村ジャンヌ・ダルクは、親や兄弟たちと神様を信仰し、穏やかで平和な日々を過ごしていた。しかし、イングランド王国の兵士によりドンレミ村が襲われ、最愛の妹であるカトリーヌが目の前で殺されてしまう。その時、ジャンヌはインキュベーターから魔法少女になるよう勧誘を受ける。

魔法少女になる運命を受け入れれば、何でも願いごとが叶うと聞いたジャンヌは、「フランスに光を与える力が欲しい」と願い、魔法少女になることを選択。そして、先輩魔法少女であるリズ・ヴィスコンティとともにドンレミ村を旅立つ。フランス王国に平和をもたらすべく、まずはフランス王太子であるシャルル・ド・ヴァロワと対面するため、2人はシノンを目指す。

登場人物・キャラクター

ジャンヌ・ダルク (じゃんぬだるく)

フランス王国軍に属する魔法少女。フランス軍兵士たちからは「乙女(ラ・ピュセル)」と呼ばれている。普段は明るく、少し抜けたところもあるが、戦いの際は強い心をもって、仲間を堂々と自分が信じた方向へと導いていく。フランス王国軍に属する魔法少女の仲間たちからは「タルト」と呼ばれている。その由来は、インキュベーターがジャンヌ・ダルクに名前を聞いた際、ジャンヌが紙に署名した「Darc(ダルク)」が「Tart(タート)→タルト」に見えたから、というもの。 魔法少女になる以前はドンレミ村で、父親と母親、妹のカトリーヌ、そして3人の兄弟と平和に暮らしていた。しかし、村がイングランド王国軍に襲われ、カトリーヌを目の前で殺されてしまう。 この惨劇を繰り返さないようにと、「フランスに光を与える力が欲しい」と願い、インキュベーターと魔法少女になる契約を交わした。その後、フランスを救うために、リズ・ヴィスコンティとともにドンレミ村から旅立った。魔法少女となって戦う際には、魔法と剣を融合させた武器「破邪の光」を生成するが、あまりにも強力なため、ソウルジェムが酷く濁ってしまう。 酒に弱く、酔うと抱きつき癖を発揮する。実在の人物、ジャンヌ・ダルクがモデル。

リズ・ヴィスコンティ (りずゔぃすこんてぃ)

フランス王国軍に属する魔法少女。ジャンヌ・ダルクよりも1歳年上で、ミステリアスな雰囲気を持つ。イタリア周辺の出身で、傭兵としてフランスへとやって来た。ジャンヌが実妹のカトリーヌとともに、魔女の結界の中に迷い込んでしまった際に、救出したことをきっかけに面識を得る。しばらくはドンレミ村の警備をしていたが、村を離れた際にイングランド王国軍に攻め込まれてしまい、戻って来た時にはカトリーヌが絶命した後だった。 その後、魔法少女となったジャンヌとともにフランスに光をもたらすために旅をする。魔法少女に変身した際は、鞭や鎌を武器に戦う。

エリザ・ツェリスカ (えりざつぇりすか)

フランス王国軍側に属する魔法少女。神聖ローマ皇帝の妃の娘で、貴族のお嬢様を思わせる言葉遣いや振る舞いをする。ヨーロッパにおけるキリスト教守護を目的とする「ドラゴン騎士団」の団員でもある。シャルル・ド・ヴァロワのフランス王即位を後押しするためにフランスを訪れ、ジャンヌ・ダルクらと合流した。勝気な性格であり、さらに数々の修羅場をくぐってきた自信のため、ジャンヌの実力を甘く見ている節がある。 実際に、出会って間もないジャンヌと手合せをした際に圧勝しており、「噂以下」と辛らつな言葉を投げている。魔法少女に変身した際は、銃器を武器に戦う。

メリッサ・ド・ヴィニョル (めりっさどゔぃにょる)

フランス王国軍に属する少女。エティエンヌ・ド・ヴィニョルの実娘。年齢はジャンヌ・ダルクやリズ・ヴィスコンティと同年代。シノンでエティエンヌがオルレアンから帰って来るのを待っている。ジャンヌに懐き、なにかと甲斐甲斐しく尽くす。インキュベーターに誘われてジャンヌとリズの魔女退治に立ち会い、彼女たちの戦いに感銘を受ける。 さらにインキュベーターから、2人とともに戦う魔法少女にならないかと契約を持ちかけられ、悩むこととなる。

ロベール・ド・ボードリクール (ろべーるどぼーどりくーる)

フランス領土にある街・ヴォークルールで城主を務める男性。周辺の街がイングランド王国側に敗れて支配されていく中、ヴォークルールだけは街全体が強固な壁に囲まれているため侵略を免れている。魔女に襲われていたところをジャンヌ・ダルクとリズ・ヴィスコンティに助けられ、以降はヴォークルールに滞在中の2人を友好的にサポートする。 実在の人物、ロベール・ド・ボードリクールがモデル。

ジャン・ド・ジュノワ (じゃんどじゅのわ)

フランス王国軍に属する26歳の男性。「オルレアンの私生児」を意味する「バタール・ドルレアン」と呼ばれる。実力を認められ、若者でありながらフランスの大都市であるオルレアン防衛の責任者を任されていた。しかし、イングランド王国側の魔法少女であるミヌゥ、コルボー、ラピヌによって、率いていた4000人の部隊を壊滅させられてしまう。 敗北後は、部下のエティエンヌ・ド・ヴィニョルと行動をともにする。ジャンヌ・ダルクに憧れを抱いているが、恋心は否定している。実在の人物、ジャン・ド・デュノワがモデル。

エティエンヌ・ド・ヴィニョル (えてぃえんぬどゔぃにょる)

フランス王国軍に属する中年男性。メリッサ・ド・ヴィニョルの父親。気性が荒いところがあり、周囲からは「憤怒」を意味する「ラ・イル」と呼ばれることもある。フランス王太子であるシャルル・ド・ヴァロワの傭兵隊長を務めており、ジャン・ド・ジュノワの部下でもある。オルレアン防衛の任務に就いていたが、イングランド王国側の魔法少女であるミヌゥ、コルボー、ラピヌに敗北。 以降、生き残ったジャンを助けて行動をともにし、ジャンヌ・ダルクらと合流する。実在の人物、ラ・イルがモデル。

ジル・ド・モンモランシ=ラヴェル

フランス王太子であるシャルル・ド・ヴァロワ麾下の武将の男性。フランスでも有数の大貴族。侯爵の地位にあり、周りの貴族たちからは「ジル・ド・レ」の通称で呼ばれている。ロベール・ド・ボードリクールの領地で起こったジャンヌ・ダルクとリズ・ヴィスコンティの魔女退治の噂を耳にして以来、興味を抱くようになる。 だがその一方で、所詮は田舎娘だろう、とバカにしているところもある。実在の人物、ジル・ド・レがモデル。

シャルル・ド・ヴァロワ (しゃるるどゔぁろわ)

フランス王太子の青年。やや捻くれた性格をしており、ロベール・ド・ボードリクールの領地で起こったジャンヌ・ダルクとリズ・ヴィスコンティの魔女退治の噂を耳にしたものの、その真偽には懐疑的だった。そのため自分を訪ねて来たジャンヌの力を試す。その結果、自分はジャンヌには叶わないと悟り、以降は彼女を支援する立場になる。 実在の人物、シャルル・ド・ヴァロワがモデル。

カトリーヌ

ジャンヌ・ダルクの妹。無邪気で明るく活発な性格であり、ジャンヌに可愛がられていた。リズ・ヴィスコンティにも、剣の才能があると褒められている。父親と母親、3人の兄、そしてジャンヌとともにドンレミ村で平和に暮らしていた。しかし、イングランド王国軍の兵士に村が襲われた際、ジャンヌの目の前で殺されてしまう。このカトリーヌの死が、ジャンヌが魔法少女になる直接のきっかけとなった。

インキュベーター

10代の少女たちを魔法少女にするため、宇宙からやって来た生命体。白いネコやイヌを思わせる風貌をしており、フランス王国側の魔法少女たちからは「天使」と呼ばれることもある。イングランド王国側の魔法少女たちからは「キューブ」と呼ばれている。感情を表に出すことはなく、常に冷静である。魔女の結界に囚われていたジャンヌ・ダルクをリズ・ヴィスコンティとともに救出したことにより、ジャンヌと出会う。 ジャンヌの魔法少女としての潜在能力の高さを見抜いて何度も勧誘していたが、カトリーヌの死をもってその目的が果たされることとなった。

ラピヌ

イングランド王国側に属する魔法少女。コルボーとミヌゥの姉。ウサギの仮面を被っている。三姉妹の長女ではあるものの、一番子供っぽく直情的。そのため、末っ子のミヌゥに宥められることが多い。

コルボー

イングランド王国側に属する魔法少女。ラピヌの妹で、ミヌゥの姉。鼻の先が鋭利に伸びた鳥の仮面を被っている。三姉妹の中で最も好戦的な性格をしており、敵対するフランス王国軍の人間を見つけると、一番に飛び出していく。

ミヌゥ

イングランド王国側に属する魔法少女。ラピヌとコルボーの妹。ネコの仮面を被っており、三姉妹の中では比較的おっとりとした性格をしている。末っ子ではあるものの、暴走しがちな姉たちの抑え役になることも多い。地面から複数の猫のしっぽのようなものを出し、一度に多方面から攻撃する「九尾の猫」という技を使う。

場所

ドンレミ村 (どんれみむら)

ジャンヌ・ダルクの出身の村。フランス領ロレーヌ地方辺境にあり、総数で30戸にも満たない小さな田舎の集落である。村の周辺は豊かな自然に囲まれており、それぞれに妖精や天使が宿るとされていた。村民は敬虔なキリスト教の信仰と、土着の信仰の両方が調和した暮らしをしている。ジャンヌの実家は村内で農家を営んでいる。

オルレアン

フランスの南北を分断するように流れているロワール川の真ん中に位置する都市。古くからフランスにとって重要な都市として栄えており、この時代ではパリと同等かそれ以上の繁栄を誇っていたとされる。優秀な兵士であるジャン・ド・ジュノワが防衛の責任者を務めている。

シノン

フランス王太子・シャルル・ド・ヴァロワをはじめとする王族たちが居住する街。メリッサ・ド・ヴィニョルも王族や貴族たちの従者として働いていた。ロベール・ド・ボードリクールの領地であるヴォークルールからは徒歩で10日ほどの距離にある。

その他キーワード

ソウルジェム

魔法少女の魂。魔法少女としてインキュベーターと契約すると、身体から魂が抜き取られ、ソウルジェムとして実体化される。そのため、ソウルジェムと離れることはできず、常に身につける必要がある。卵型の宝石のような形をしており、普段はクリアな状態である。しかし、魔法を使うと濁りが生じ、完全に濁り切ってしまうと、魔女に変わり果ててしまう。 濁りをクリアにするためには魔女を倒し、その際に生じたグリーフシードで浄化をする必要がある。

グリーフシード

魔法少女が魔女を倒した際に生じる物体。手のひらに載る程度の大きさで、底の部分が尖った宝石のような形をしている。ソウルジェムの濁りを浄化する作用があり、自身が魔女化することを回避することができるため、魔法少女にとって欠かせない。

魔法少女 (まほうしょうじょ)

インキュベーターと契約し、魔法の力を使えるようになる少女を指す。魔法少女には10代の思春期にあたる女性しかなれない。魔法少女になると魂がソウルジェムとなり、力を維持するためには魔女と戦う必要が生じる。その対価として願いを1つ叶えてもらえる。

魔女 (まじょ)

魔法少女のソウルジェムが濁り切ってしまった時になる存在。魔法少女の最期に行き着く姿ともいわれている。強力な魔法を使った攻撃や、自身のテリトリーとなる結界を張ることができる。人間だった頃や、魔法少女として戦っていた時の記憶は消え失せ、ただ人や世界を恨み続けて攻撃を仕掛けてくる邪悪な存在である。

クレジット

原案

Magica Quartet

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