4ジゲン

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転校してきた少年が、高校で珍妙な人々の会話に巻き込まれていくさまを描いた、ナンセンスギャグ漫画。1~4ページのショート・ショート形式がとられており、登場するキャラクターによって「恋をする人」「大人の時間」「~スケッチ」など決まったタイトルがつけられている作品が多い。「休み時間」のコーナーでは、各キャラクターの年齢が明かされている。表紙は特殊加工で、キャラ絵の上に宇宙人の柄がプリントされている。作者のにざかなは2人組の作家で、奥付には「原作・にざ」「作画・かな」と表記されている。

正式名称
4ジゲン
ふりがな
よじげん
作者
ジャンル
その他ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

青葉高等学校定時制に転校してきた藤嶋隼人。この学校には老若男女問わないどころか瀕死の老人まで、様々な生徒が通っている。周囲の人々は異常な行動をとるため、藤嶋は過酷なツッコミ生活を強いられるのだった。

登場人物・キャラクター

藤嶋 隼人 (ふじしま はやと)

髪を染め、ファッショナブルな服を着ている17歳の少年。幼い頃からトラブルメーカーと呼ばれ、前にいた高校は3日で退学になって青葉高等学校定時制に編入した。実際は真面目な性格で、問題に巻き込まれた際の自己防衛で相手を傷つけてしまっただけ。平穏に学校生活を送りたいと願って他人との関わりを避けるが、初日から宇宙人に付きまとわれる。 委員長の明智律子とはしばしば、一般的な会話をかわす。授業はしっかりと聞いており、学力は高い。三ツ谷里美に強い恋心を抱かれているが、本人は全く自覚がない。

柏木 一文 (かしわぎ かずふみ)

藤嶋隼人のクラスの担任教師。29歳。日本史や英語など様々な教科を担当している。教育には熱心に取り組む人物で、道徳的な話を生徒にし続けているが、その大半がトンチンカンなので、常に藤嶋を始めとしたクラスメイトを困惑させている。度々学校について曲解した内容のポスターを町中に貼りだし、住民の誤解を招いている。

桐島 昌人

数学教師。30歳。あらゆるものを数学で考えている。そろばんをスタイリッシュにはじくことが得意。また三角定規やコンパスで、刃物を持った暴漢に立ち向かったこともある。クールなイケメンで女生徒からの人気は高い。素数の年齢の女性にしか興味が無い。

宇宙人 (うちゅうじん)

「~させてよ」シリーズを中心に、多くの場面に登場する。藤嶋隼人にくっつく形で青葉高等学校定時制に入り込んでいる。地球征服が目的で、多くの人間にバレているが、周囲の人間は慣れてしまって全く気にしていない。石田恵の言うことを鵜呑みにしている。

坂上 遼一 (さかがみ りょういち)

いつも人生について悩み続けており、引きこもったり、学校の屋上から自殺を試みたりする17歳。柏木一文におかしな方法で見守られている。

城内 千紗子 (じょううち ちさこ)

「教師と少女」シリーズなどに登場する女性。26歳。城内つぐみの母親で、彼女を連れて青葉高等学校定時制に通っている。

城内 つぐみ (じょううち つぐみ)

「教師と少女」シリーズなどに登場する少女。7歳。城内千紗子の娘で、母と一緒に青葉高等学校定時制に来ている。待ち時間に柏木一文に恐ろしいことを言われて、いつも怯えている。

安住 剛志 (あずみ たけし)

写真部部長。21歳。学校を徘徊して、卒業アルバム用の写真を、菊池透子と共に撮影し続けている。写した写真は問題が多く、見た人を困惑させる。

菊池 透子 (きくち とうこ)

写真部副部長。19歳。部長の安住剛志と共に学校内を徘徊して、写真を撮っている。ただし安住の撮る写真には疑問を抱いている。

一ノ瀬 あやめ (いちのせ あやめ)

「大人の時間」シリーズに登場する女性。27歳。水商売をやっているようなケバケバしい衣装を身にまとっており、大人っぽい空気を常に醸し出している。考えていることは大変子供っぽく、駄菓子やおもちゃなどで常に遊んでいる。

相原 正 (あいはら ただし)

「大人の時間」シリーズに登場する男性。36歳。髪型をオールバックにした落ち着きのある男性。一ノ瀬あやめのことが気になっており、いつも彼女のことを見ている。

明智 律子 (あけち りつこ)

「~ of 委員長」シリーズに登場する、真面目なクラス委員長の少女。メガネをかけ、髪の毛を長く伸ばしている。18歳。話しかけられると考えこんでしまって、相手が勘違いしてしまうような言動をとってしまう。異常な人間だらけの学校の中では比較的常識人で、藤嶋隼人とよく話している。趣味は茶道。

若林 健造 (わかばやし けんぞう)

「~してみる」シリーズに登場する青葉高等学校定時制の校長。52歳。学校のためになんとかしようと働いているが、迷惑なものが多いため、生徒にはあまり好かれておらず、ポスターコンクールでは校長をいじめるものばかり集まった。

三ツ谷 里美 (みつや さとみ)

「恋をする人」シリーズに登場する17歳の少女。藤嶋隼人に一目惚れし、ストーキング行為を行っている。本人は彼に思いを伝えようとアピールしているつもりだが、やり方を間違えてしまって結局告白には至っていない。血液型などを知るため、夜道で藤嶋に不審者のような格好で襲いかかり、撃退されたことがある。藤嶋からは変人だと思われ、避けられている。

海堂 達也 (かいどう たつや)

「~する男」「~された男」シリーズに登場する32歳のヤクザめいた格好の男性。元暴力団員で、恋人に勧められて青葉高等学校定時制に通うようになった。学校ではいらだたされることばかりで、落ち着かない日々を送っている。昔のヤクザ仲間に命を狙われることもあった。

徳次郎 (とくじろう)

「死にかけさん」シリーズに登場する人物。死の淵にいる老人だが、青葉高等学校定時制には通っている。常時そばに医師と看護師がついており、死にかけると電気ショックで蘇らされている。

野宮 伸 (のみや しん)

スケッチブックを持ち歩いている16歳の少年。寡黙でほとんどしゃべらない。労働者風の男性の身の上話を聞いては、その話から連想したことを絵に描く。感受性が強く、聞いた話を曲解して想像が暴走し、怯えている。

石田 恵 (いしだ めぐみ)

「~させてよ」シリーズに登場する少女。19歳。いつも宇宙人のそばにいて、でたらめなことを真顔で吹き込み続けている。

羽鳥 郁美 (はとり いくみ)

「大袈裟くん」シリーズに登場する少年。16歳。人の話を聞いてはいつも驚いて大げさに表現し、周囲の人を困らせる。

佐藤 一也 (さとう かずや)

「ルーキーの一日」シリーズに登場する。青葉高等学校定時制の新米教師。23歳。常識人で、教員としての仕事にやりがいを感じ始めていた。しかし片平麗美に度々出される難解な問題を解くことが出来ず、幾度も挫折してしまう。片平とはそこそこ仲がいい。

片平 麗美 (かたひら うるみ)

「ルーキーの一日」シリーズに登場する少女。17歳。新米教師である佐藤一也に禅問答のような難解な質問をし、困らせ続けている。

櫻井 恵美 (さくらい えみ)

「ネガティブ~」シリーズに登場する少女。16歳。パンキッシュな服を着ている。みんなが盛り上がっている時にぼそりとネガティブな発言をして、周囲の雰囲気を暗くする。

竹富 みつ (たけとみ みつ)

「ばーちゃんと~」シリーズに登場する。竹富貴史の祖母。78歳。横文字言葉が苦手でうまく話せない。携帯電話のメールをうまく打つことが出来ず、字足らずな文章を送信して、いつも困惑させている。

竹富 貴史 (たけとみ たかし)

「ばーちゃんと~」シリーズに登場する。8歳。竹富みつの孫。祖母から送られてくる珍妙なメールにいつも困惑している。

罵倒教師 (ばとうきょうし)

ジャージを着て髪の毛を刈り上げている。厳しい言葉で生徒たちを罵倒しているが、言っていることは正しい。

集団・組織

青葉高等学校定時制 (あおばこうとうがっこうていじせい)

16歳から老人まで、老若男女問わず様々な生徒が通っている学校。中には徳次郎のように瀕死の老人だったり、城内千紗子のように子連れの生徒もいる。校長は若林健造。変わり者が多く、常に何かしらの問題が起きている。また明らかに人間ではない宇宙人が通っていても、すぐに慣れてしまう順応性を持った生徒が多い。転向してきた藤嶋隼人は、この学校の異常性に困惑し続けている。

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