CANDY & CIGARETTES

CANDY & CIGARETTES

定年退職した元SPの平賀雷蔵は、孫の医療費を稼ぐために政府公認の暗殺組織「SS機構」に再就職する。相棒の少女の涼風美晴と共に法で裁けない悪人を闇に葬る、雷蔵の戦いを描いたクライムアクション。「ヤングマガジンサード」2017年第2号から連載の作品。

正式名称
CANDY & CIGARETTES
ふりがな
きゃんでぃ あんど しがれっつ
作者
ジャンル
殺し屋
 
アクション
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あらすじ

第1巻

警視庁のSPだった平賀雷蔵は定年退職し、割のいい再就職先を探していた。孫の平賀正太が「チェスタートン嗜眠性脳炎」と呼ばれる難病に侵されており、医療費だけで月100万円もかかる状態にあった。そんなある日、雷蔵は月100万円の高給求人を発見。それは古書店「ですぺら堂」の求人で、店員は若い女性店主の絹目と、アルバイトの少女の涼風美晴しかいなかった。だが高給だったため、ひとまず雷蔵はこの独立行政法人「SS機構」という謎の組織に就職する。雷蔵は初仕事の日、清掃員として指定されたホテルの部屋へ向かうと、そこには男性の死体があった。彼は麻薬の密売人であり、彼を殺害したのは古書店で働いていた美晴だった。彼女の正体は殺し屋で、「SS機構」とは法では裁けない悪人を政府公認で闇に葬る組織だったのである。雷蔵は驚きつつも元SPの実力を発揮し、新たに現れた密売人の仲間からみごと逃げ切ることに成功する。

第2巻

平賀雷蔵涼風美晴は、東京都知事の沖田麗子を極秘で護衛することになった。麗子は半年前に当選したばかりの新人だが、都が隠蔽していた「未来島ゴミ工場」の土壌汚染問題を暴いたことで一躍人気者となり、今では「政界のならず者」と呼ばれていた。さっそく二人は麗子の護衛のために国会議事堂に潜入するが、雷蔵はそこでSP時代の部下の斎藤と再会する。斎藤は正義感あふれる男性で、雷蔵とも親しかったために雷蔵は自分たちの目的を知られずに、無事目的を達成する。こうして任務を終えた雷蔵たちは、室長である絹目の命令で「キリコ社」の役員、朝宮亘の暗殺と彼が所有する、未来島ゴミ工場の土地交渉に関する記録文書を盗み出す任務に取りかかる。記録文書を手に入れれば、この問題に無双三郎がかかわっている物的証拠が得られ、より麗子が有利になるからである。だがキリコ社へ向かった雷蔵は、その途中で亘と絹目が実は親子であり、美晴はそれを知っていながら亘を殺す覚悟でいることを知る。

第3巻

平賀雷蔵涼風美晴が手に入れた記録文書は沖田麗子に無事手渡され、ついに未来島ゴミ工場問題に関する東京都の百条委員会が設置された。雷蔵たちは証人喚問に現れる無双三郎の暗殺を企てるが、国会議事堂に向かう途中で、斎藤から平賀正太の容体が急変したという知らせが入る。これによって雷蔵は急遽病院へ行くことにし、美晴は一人で現地に向かうのだった。しかしこれは敵の罠で、先日再会して交流を持った斎藤は実は三郎側、つまり「大いなる絆」と呼ばれる巨悪の一員だった。さらに斎藤は雷蔵の現在の仕事を察しており、正太が体調を崩したとウソをついて、雷蔵と美晴を引き離したのである。一方その頃、麗子は三郎に悪事の証拠をつきつけると、三郎はあっさりこれを認め、今後は刑事手続きという形で百条委員会は閉会してしまう。そこで美晴は三郎を地下駐車場で待ち構えるが、そこに斎藤が現れて美晴を銃撃。一方の雷蔵は、絹目と共に現場に到着するが、そこにいたのは斎藤だけだった。なぜ斎藤のような人間がかたぎの道からはずれたのか、雷蔵はショックを受けつつも勝利をおさめる。

第4巻

涼風美晴斎藤に撃たれて大ケガを負ったものの、無双三郎の手で一命を取り留め、イタリアに連れてこられていた。三郎は現在、ナポリの麻薬王であるベルナルド・ファルコーネと敵対していたが、ベルナルドの雇った殺し屋は手強く、三郎の手下である殺し屋のヘンリー・マルグリットですらまったく歯が立たない状況にあった。そこで三郎は、美晴を使ってベルナルドを殺害しようとしたのである。従わなければ平賀家の三人を殺すと脅された美晴はひとまずこれに従い、ファルコーネが麻薬取り引きをしているレストランへ向かう。しかしそこにいたのは、かつて美晴に人の殺し方を教えたのちに、美晴に殺されたはずの青年のレムだった。驚きのあまり美晴はファルコーネとレムを取り逃がしてしまう。その頃、美晴の居場所を突き止めた平賀雷蔵は、現地に到着。すぐさま美晴を救出した雷蔵はそのまま三郎を狙うが逃げられ、茫然自失の美晴を連れて日本へと帰国する。しかし、その後も美鈴は回復の兆しを見せず、仕方なく雷蔵は一人で次の任務に取りかかる。その任務は表向きは児童福祉施設ながら、その実態は臓器密売組織である「くれよんはーと」に潜入し、臓器移植の取り引き記録を手に入れることだった。

第5巻

平賀雷蔵は「くれよんはーと」に潜入して窮地に陥るが、正気を取り戻した涼風美晴に助けられ、事なきを得た。こうして臓器移植の取り引き記録を手に入れた雷蔵たちは、無双三郎が近日中に四度目の心臓移植手術を予定しており、その手術をアメリカのラスベガスにいる医者、モルグに依頼しているという情報を手に入れる。さっそく早速現地に飛んだ雷蔵と美晴は、協力者のCIA情報調査部のスパイダーと合流し、三郎がエル・ガンビーノという大物ギャングにかくまわれていることを知る。そこで三人はモルグのあとをつけてエルの麻薬工場へ潜入し、今まさに手術を始めようとしている三郎とモルグのもとへ向かう。しかしエルの反撃に遭い、雷蔵と美晴は縄で縛られて荒野に放り出されてしまう。さらにエルは二人を脅し、雷蔵に「SS機構」の存在を聞き出そうとするが、エルとその手下は到着したスパイダーたちCIAによって倒される。これでやっと拘束が解かれると安堵する二人だったが、何者かによってスパイダーが殺害されてしまう。荒野に二人きりとなり、絶体絶命となった雷蔵は周辺を飛んでいる鷲に縄を切らせることを思いつく。

登場人物・キャラクター

平賀 雷蔵 (ひらが らいぞう)

独立行政法人「SS機構」に所属する男性で、年齢は65歳。元警視庁警備部警護課のSPだった。前髪を上げて額を全開にした白髪の短髪にしている。顎ひげと口ひげを長く伸ばしており、額の左端には一本線の刀傷がある。ふだんはスーツ姿で、相棒の涼風美晴からは「おっちゃん」、SP時代の部下である斎藤からは、退職後も「平賀主任」と呼ばれている。妻はおらず一人暮らしをしており、家族は娘の平賀花江と、孫の平賀正太のみ。元SPとして優れた戦闘能力と判断力を持つが、定年退職後はコンビニでアルバイトをしていた。しかし、正太が「チェスタートン嗜眠性脳炎」という難病に侵され、月100万円の医療費が必要であるため、もっと条件のいい再就職先を探していた。そんな中、偶然SS機構の求人を見つけ、その能力を買われて即採用される。それからは美晴とコンビを組んで悪党を闇に葬る生活を始める。当初は美晴に対して、仕事上の関係に徹していたが、いっしょに過ごすうちに美晴の辛い境遇や強い復讐心を知る。その後は相棒であるとともに、家族のような関係になっていく。好物はファーストフードで、SP時代からよく食べていた。愛煙家で、いつも煙草を吸っている。

涼風 美晴 (すずかぜ みはる)

独立行政法人「SS機構」に所属する殺し屋の少女で、年齢は11歳。東京都吉祥寺にある古書店「ですぺら堂」でアルバイトをしながら、ふだんはふつうの小学5年生として暮らしている。両親や親族は無双三郎の手の者によって全員殺されたため、天涯孤独の身で高級タワーマンションに一人暮らししている。前髪を目の上で切り、肩につくほどまで伸ばした黒のセミロングヘアで、右側の髪の毛の一部だけを小さく結んでいる。体形は細め。少し生意気なところがあるが、殺し屋として一流の腕を持ち、殺しの際も冷静かつ大胆に振る舞う。小学2年生の時、父親の涼風直人が「大いなる絆」に歯向かったために、両親共に殺害された。しかし美晴だけは出かけていたために難を逃れ、のちに犯人を殺害。その後は施設に送られて心を閉ざしていたが、見込みがあると判断したSS機構に拾われることとなった。また、この時にレムに出会い、殺し屋としての技術はすべて彼に教わった。やがてレムを慕うようになるが、殺し屋としての最終試験として彼を殺すように命じられ、自らの手でレムを殺した。だが、のちに生きていた彼と再会する。芸能人にはあまり関心がなく、アニメや漫画のような「二次元キャラクター」の方が好み。また、男性に着替えを見られることに抵抗がなく、雷蔵やヘンリー・マルグリットの前でも平気で着替えてしまう。飴が大好きで、よくなめている。算数が苦手。

絹目 (きぬめ)

独立行政法人「SS機構」に所属する若い女性で、室長を務めている。ふだんは東京都吉祥寺にある古書店「ですぺら堂」の店長を務めており、以前は財務省で予算執行調査をする公務員だった。朝宮亘の娘だが、愛人の娘として生まれたために苗字は違う。前髪を眉の高さで切って右寄りの位置で斜めに分け、胸の高さまで伸ばしたストレートロングヘアに眼鏡をかけている。釣り目で下まつげが長い。クールで落ち着いた性格で、丁寧な口調で話す。そのため平賀雷蔵には、この話し方をお役所言葉と評されている。また、極端に無表情で怒っているときも表情が変わらない。子供の頃、亘と絹目の母親の関係が彼の本妻にバレたことにより、亘と会えなくなった。だが、彼にもう一度会いたい一心で努力を重ね、財務省に入省。その後は亘に言われるがまま、彼の不正の手伝いをしていた。だが良心の呵責に耐え切れずに財務省を去り、SS機構の一員となったという過去がある。母親は東京都銀座でクラブ経営をしている。

無双 三郎 (むそう さぶろう)

悪の組織「大いなる絆」の首領。建設会社「無双建設」の社長を務める男性で、日本有数の財閥「無双グループ」の会長でもある。年齢は83歳。経団連の、事実上のトップとされている。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪で、左目には眼帯をして、口にはガスマスクをつけている。たれ目で耳にはピアスをつけ、ふだんはスーツを身につけている。また体調が悪いため、つねに車椅子で移動している。養護老人ホーム「アルビレオ」にいた頃は「サブちゃん」と呼ばれていた。社会にはびこる悪の親玉ともいえる存在だが、同時に戦後の日本を復興させた立役者でもある。そのため、ヘンリー・マルグリットをはじめとする多くの手下に慕われている。自分の生に異常な執着を持ち、すでに四回の心臓移植手術を行っている。その執刀医はすべてモルグが担当した。

沖田 麗子 (おきた れいこ)

東京都知事を務める女性。前髪を上げて額を全開にしたショートカットにしている。釣り目釣り眉で、化粧が非常に濃い。以前は女子アナウンサーをしており、半年前に当選して都知事となった。気が強く高圧的な態度を取るために周囲から誤解されやすいが、知的で正義感が強く、東京都が隠蔽していた「未来島ゴミ工場」の土壌汚染問題を暴いたことで一躍人気者となった。これにより「政界のならず者」と呼ばれるようになり、無双三郎たち「大いなる絆」に命を狙われるようになってしまう。都議会の直後に殺されそうになるが、ひそかに沖田麗子を護衛していた平賀雷蔵と涼風美晴によって助けられる。また、この時に二人と「大いなる絆」の悪事を暴く約束をした。愛煙家で、時間があるとすぐに煙草を吸う。

斎藤 (さいとう)

警視庁警備部警護課でSPとして働く若い男性。平賀雷蔵の元部下だが、その正体は、無双三郎率いる悪の組織「大いなる絆」の一員である。前髪を額が見えるほど短く切り、もみあげを長く伸ばした短髪にしている。爽やかで正義感の強い人物として振る舞っており、SPとは勇気、努力、正義の心であると説いている。そのスローガンがまるで少年漫画雑誌のキャッチコピーのようであることから、涼風美晴からはひそかに「少年漫画野郎」と呼ばれている。沖田麗子の暗殺計画に参加するために都議会に行った際、そこで雷蔵に再会して同時に美晴に出会う。この時、二人の関係が不自然だったことと、麗子の暗殺を阻止した何者かがいたことにより、雷蔵の現在の仕事について疑うようになった。そこで雷蔵との関係を利用して平賀花江と平賀正太に接触し、同時に雷蔵の行動を監視するようになる。しかし、雷蔵を邪魔に思っている訳ではなく、彼が殺し屋の手伝いを始めたという事実を案じてのことであった。東京都百条委員会の日に、美晴を殺害したうえで雷蔵を説得しようと考えていたが、美晴の殺害は三郎によって阻止され、雷蔵には敗北した。

ヘンリー・マルグリット

悪の組織「大いなる絆」に所属する殺し屋の若い男性。短髪にシルクハットをかぶり、上の歯に矯正器具を付けている。背が高く、ふだんはスーツを身につけている。1996年、ボスニア紛争の被害者となり、家族全員をセルビア人に殺害されたために復讐を誓い、ある日セルビア人が住む地区に復興を手助けする日本人の無双三郎がいると聞き、殺しにやって来た。しかし三郎に、ヘンリー・マルグリットが巻き込まれた紛争はセルビア人ではなく、もっと別の大国が起こした戦争ゲームでしかないと教えられた。その直後、三郎が自分をかばって重傷を負ったことで、三郎と行動を共にすることを決意し、「大いなる絆」の一員となった。三郎を非常に慕っている。好物は青りんご。

平賀 正太 (ひらが しょうた)

小学5年生の男子で、年齢は11歳。平賀花江の息子で、平賀雷蔵の孫。前髪を眉の上で切った短髪にしている。「チェスタートン嗜眠性脳炎」と呼ばれる、ずっと眠っているような状態になる難病に侵されてからは、いつも帽子をかぶるようになった。病気の性質上、歩行できないために移動するときは車椅子を使っている。「チェスタートン嗜眠性脳炎」になってからは意思疎通ができなくなり、また新しい病気であることから保険制度が追いついておらず、治療費だけで月90万円、入院費を含めると100万円にも及ぶ医療費が必要となった。雷蔵が「SS機構」に所属したことで医療費は賄えるようになったが、同時に雷蔵の親族として命を狙われるようになってしまう。病気になる前は野球少年だった。

平賀 花江 (ひらが はなえ)

平賀雷蔵の娘で、平賀正太の母親。前髪を目の上で切り、顎の高さまで伸ばしたボブヘアにしている。シングルマザーとして正太を育てており、経済的に余裕がない。そのため、正太が「チェスタートン嗜眠性脳炎」と呼ばれる難病に侵されてからは、月100万円にも及ぶ医療費を捻出する当てがなく困っていた。雷蔵が「SS機構」に所属したことで医療費は賄えるようになるが、同時に雷蔵の親族として狙われるようになってしまう。

岩倉 (いわくら)

財務省で財務大臣を務める中年男性。頭頂部は禿げ上がっており、残った髪を撫でつけている。眉が非常に太く、体形は太め。官僚をあやつって税金を着服していたことから、「SS機構」のターゲットとなる。非常に用心深い性格で、トイレに行くときも護衛を連れていたが、平賀雷蔵に追い詰められて最終的には涼風美晴によって殺害された。死亡後は失踪扱いとなり、さらに罪を暴かれることとなった。雷蔵とは、彼がSPだった頃からの知り合い。

金平 (かねひら)

警視庁で刑事局長を務める中年男性。バーコード状になった短髪で頭頂部は禿げ上がり、たれ目たれ眉。顔が長く、顎が二つに割れている。刑事局長でありながら裏で強請やたかりなどの悪事を繰り返しており、周囲からの評判も非常に悪い。そのために道を歩けば、やくざさえ道をゆずると評されている。また、涼風美晴の両親とその親族を殺した実行犯でもある。オペラ好きを公言しているが、いつも途中で帰ってしまうことから、実際はオペラ好きではなく、単に金の取り引き場所に劇場を利用しているだけだと推測されていた。のちに「SS機構」のターゲットとなり、殺される直前に美晴のことを思い出したのち、美晴によって殺害された。

朝宮 亘 (あさみや わたる)

日本トップのエンジニアリング「キリコ社」の役員を務める中年男性。元財務相の事務次官で、無双三郎率いる悪の組織「大いなる絆」の一員でもある。絹目の父親だが、絹目は浮気相手とのあいだに生まれた子供であるために苗字は違う。前髪を上げて額を全開にした、撫でつけ髪にしている。財務省退官後、未来島の土地交渉でキリコ社に便宜を図ったことの恩賞として、キリコ社に天下りする。その後は三郎がかかわる「未来島ゴミ工場問題」の土地交渉に関する記録文書を所持し、これをキリコ本社ビル最上部の一角にある自宅金庫に保管しておくことで、保身を図っていた。しかし、沖田麗子暗殺計画を外部にわざと漏らしたことで裏切り者と見なされ、「大いなる絆」から命を狙われるようになる。同時期に「SS機構」のターゲットとなり、涼風美晴と出会った。この時、絹目との関係を知る美晴にヘンリー・マルグリットから助けられるが、最終的にはヘンリーの手にかかって殺害され、記録文書は無事に美晴に渡った。非常に慎重な性格で、財務省時代は裏金や賄賂を金庫に入れるようにしており、その役目を絹目に命じていた。

レム

殺し屋の男性で、年齢は二十代前半。涼風美晴に人を殺す方法を教えた師であり、兄貴分でもある。前髪を目の上で切り、ふんわりとした短髪にしている。中性的な雰囲気を漂わせたイケメンで、体形は瘦せている。「レム」はコードネームで、本名は不明。穏やかで落ち着いた性格ながら、目的のためには手段を選ばない非情な一面がある。両親は外交の仕事をしており、幼い頃は両親と妹の伊空(いそら)の四人で世界各地を転々としていた。しかし、人道支援の一環としてとある難民キャンプを訪れた際に、そこが実はテロ組織の隠れ家であることが発覚。その後の記憶はあいまいとなり、気がつくと殺し屋として育てられていた。そのため、現在も伊空だけは生きていると考え、彼女を捜し続けている。18歳の時に「SS機構」に雇われ、当時8歳の美晴を殺し屋として育てることになる。そこでパリ郊外の訓練場に連れて行き、一人前の殺し屋に育て上げた。しかし、その最終試験として自分を殺すように命じ、実行させる。これによって死亡したと思われていたが、美晴が11歳の時に、ベルナルド・ファルコーネに雇われた殺し屋として再会する。文学が好きで、美晴にはボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」を勧めた。

スパイダー

CIA情報調達部に所属する若い男性。ふんわりとしたリーゼントヘアで、たれ目で釣り眉。体形は背が高く瘦せている。明るく軽薄な雰囲気を漂わせ、平賀雷蔵からは警察というよりもチンピラに見えると評されている。モルグを追ってアメリカのラスベガスに向かった雷蔵と涼風美晴の協力者として派遣され、いっしょに戦うことになる。しかし、最終的に何者かによって殺害された。母親をエル・ガンビーノの麻薬によって狂わされた過去があり、エルを非常に憎んでいる。

モルグ

医者を務める若い女性。正体不明の闇医者として、世界中のお金持ちや悪党の治療を専門に行っている。前髪を目の上で切り、胸の高さまで伸ばした、ふんわりとしたロングヘアにしている。容姿端麗で、体形は細め。アメリカのラスベガスを拠点にしており、四回行われた無双三郎の心臓移植手術もすべて担当している。

ベルナルド・ファルコーネ

マフィアのイタリア人男性で、「ナポリの麻薬王」として知られている。年齢は35歳。前髪を顎の高さまで伸ばして真ん中で分け、顎の高さまで伸ばしたボブヘアにしている。ぎょろぎょろとした目で、無精ひげを生やしている。体の右側には、首の付け根から肩にかけて大きな刺青が入っている。体形は非常に瘦せており、頰はこけて目の下はくぼみ、体の骨が浮き出ている。無双三郎の腹心ドン・カルロを殺害し、所属しているファミリーを乗っ取った。以来、ナポリを拠点に麻薬カルテルを拡大し、やがて三郎への上納金を払わなくなった。そのため、これを「大いなる絆」への宣戦布告とみなされ、命を狙われるようになる。しかし半年前から雇った殺し屋のレムが非常に優秀であるため、生き延びていた。のちに三郎が雇った涼風美晴に狙われるが、美晴とレムが知り合いだったために美晴が動転し、レムと共に逃げることに成功する。

エル・ガンビーノ

大物ギャングの中年男性で、アメリカのラスベガスを裏であやつっている。「大いなる絆」の一員で、無双三郎のことをオヤジと呼んで慕っている。前髪を上げて額を全開にし、髪全体を立てたツンツンの短髪で、口ひげと顎ひげを生やしている。体形は大柄で、非常に筋肉質。生まれてすぐに母親に捨てられたため、自分は白頭鷲の巣で生まれた白頭鷲の子供で、荒野こそが自分の生まれ故郷だと考えている。また、自分の体の丈夫さを過信しており、どんな毒物も自分を殺すことはできないと思い込み、完全な麻薬中毒者と化している。現在はメキシコ産の麻薬を仕切っており、何度警察に捕まっても、金を使って無罪放免となっている。そんな中、四度目の心臓移植手術を受けることになった三郎をかくまうことになり、エル・ガンビーノ自身の麻薬工場で手術を行うため、モルグを呼び寄せた。この時に三郎を狙ってやって来た平賀雷蔵と涼風美晴に出会い、一度は二人を追い詰めるが、最終的にはスパイダーによって殺害された。

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