概要・あらすじ
1875年。アメリカ西部と東部の間にあるイリノイ州ウィンストン村に姉と2人で暮らすビュー=バンズは、西部とガンマンへの憧れが人一倍強い少年だった。ある日、西部から逃げてきたガンマンのマーカス=ホーマーと出会ったことで、ビューはガンマンとして、そして人としても大きく成長していく。5年後、14歳となったビューは腕に覚えのある強者だけが踏み入ることができるといわれる約束の地「GUN BLAZE WEST」を目指す。
登場人物・キャラクター
ビュー=バンズ (びゅーばんず)
西部と東部の間にあるウィンストン村に、姉のシィシィ=バンズと一緒に住んでいる少年。9歳の時にマーカス=ホーマーから約束の地「GUN BLAZE WEST」のことを聞き、いつかその地を目指すことを心に決めていた。信念に基づいた特訓を重ねた結果、強靭な足腰とスタミナを持ち合わせるに至っている。
ウィル=ジョンストン (うぃるじょんすとん)
妹と一緒にサルーンで働く用心棒。とある事件を境にビュー=バンズと共に旅に出る。大学教授だった父が研究していた「GUN BLAZE WEST」に強い憧れを抱いている。探検には欠かせないロープワークを発展・改良した「ロープスペシャル」を武器に戦う。ビューとは度々衝突するも彼の熱意には一目置いている。
コリス=サトー (こりすさとー)
サーカス団に所属する日本人の少女。会津藩に仕える武家の娘だったが戊辰戦争に負けたことで日本を追われ、新天地を求めて渡米するサムライたちと共にアメリカに渡ってきた。集中力を瞬間的に最大まで高める能力「コンセントレーション=ワン」を使うことができ、ビュー=バンズの旅を助ける。
マーカス=ホーマー (まーかすほーまー)
ビュー=バンズが幼少の頃に出会ったガンマン。10年前に「GUN BLAZE WEST」を目指すも、自身の弱さを知り何事からも逃げ出したことから、ついたあだ名が「負け犬(アンダードッグ)」。ビューの真っ直ぐな心に触れて想いを新たにした彼は、共に「GUN BLAZE WEST」を目指すことを決意する。
シィシィ=バンズ (しぃしぃばんず)
ビュー=バンズの姉で、ウィンストン村にある小学校の美人教師。両親を8年前にアウトローに撃たれて亡くしたことから、銃に関わるものに対して快く思っていない。それでもビューのガンマンへの憧れを理解し、微力ながら後押しした。
ロバート=ロドリゲス (ろばーとろどりげす)
コリス=サトーが入団しているサーカス団の団長。ガラリッパと「GUN BLAZE WEST」を目指していた際、道しるべであった小さな開拓村でサイン=トゥ=ウエストの奪い合いに巻き込まれ、村を崩壊に追い込んだ過去を持つ。
甲冑男爵 (あーまーばろん)
10年前の「GUN BLAZE WEST」の勝者で、その力を認められ案内人を信任されている男性。いかなる銃弾をも弾く鎧「ジークフリート」を常に装着しており、背中に装備されている「ガン・ザック」による爆発的な推進力を用いて、自身を巨大な弾丸として撃ち出す戦い方を得意とする。
J・J'sギャング (じぇいじぇいずぎゃんぐ)
相棒のジム、マイラと共に「GUN BLAZE WEST」へ向かうガンマン。ビュー=バンズに負けず劣らずの負けず嫌いで、女性に対しては子供であってもレディとして扱う紳士的な性格。螺旋状のパターンを刻んだ弾丸「ドリルロック」を使い、鋼鉄の鎧をも打ち抜くことができる。
ガラリッパ
ロバート=ロドリゲスとかつてコンビを組んでいた男。10年前にロドリゲスと共に訪れた小さな開拓村でサイン=トゥ=ウエストの奪い合いに遭遇、その凄惨な現場と死への恐怖心から精神が崩壊し一気に老人と化してしまった。
サージ・サンダーアーム (さーじさんだーあーむ)
アメリカ大統領から「GUN BLAZE WEST」の真偽を確かめるために派遣された軍人。南北戦争において多くの戦績を挙げたものの、あまりの残虐さに英雄と呼ばれなかった。とある戦争で左半身を潰されるも、試作実験兵器を搭載したアメリカ初の超人兵士として生まれ変わる。
その他キーワード
GUN BLAZE WEST (がんぶれいずうえすと)
西部を突き抜けた西の果て、夕日に一番近いとされる場所にあるといわれ。昔から西部のガンマンやアウトローの間に伝わる約束の地。腕に覚えのある強者だけがその地を踏むことが許され、10年に一度その中で最強の者に最強の銃が授けられるといわれている。
サイン=トゥ=ウエスト (さいんとぅうえすと)
「GUN BLAZE WEST」の手掛かりや切符とも呼ばれており、「GUN BLAZE WEST」に関わるすべてのものに刻印されている。サイン=トゥ=ウエストには10年単位の有効期限があり、それを過ぎれば効力を失ってただの記念品に成り下がる。
コンセントレーション=ワン (こんせんとれーしょんわん)
集中力を瞬間的に最大にまで高めることで、動作でなくその前の認識の段階でスピードと精度の向上を図る技術。またの名を「集中した一瞬」と呼ぶ。見ることに集中するため、一時的に瞳孔が収縮する。