概要・あらすじ
狛江百合は、花嫁修業の一環としてる豪徳寺家のお手伝いとして働くことになった。その家は世田谷区の高級住宅街にあり、見たこともない大豪邸。4世代に渡る豪徳寺家の人々は、全てが女性だった。ある日、長女豪徳寺美姫の別れた旦那から突然電話がかかってくる。
登場人物・キャラクター
狛江 百合
花嫁修業のために豪徳寺家でお手伝いをすることになった18歳の女性。個性的でバイタリティーあふれる豪徳寺家の人々にもまれながら成長していく。酒田正彦、生田充というふたりの男性に見染められるが、両者と付き合い両てんびんにかける。
北見里
豪徳寺家で40年間お手伝いとして働いている68歳の女性。狛江百合の教育係。豪徳寺家の人々のことをよく理解し、時には厳しく賑やかな一家を仕切る。豪徳寺家の人々からの信頼が厚い。息子がいたが、訳があり幼い時に別れたきりになっている。
豪徳寺 香 (ごうとくじ かおり)
主人公狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の長老。71歳で豪徳寺雅の母親。頑固で短気。普段は着物を着用しているが新しいことが好きで、ローラースケートがやりたいなどと言ったりする。
豪徳寺 雅 (ごうとくじ みやび)
主人公狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家で2番目の長老。52歳で豪徳寺美姫、豪徳寺舞姫、豪徳寺咲姫の母親。盆栽と造園が趣味で、普段はおっとりしているが、暴走族のリーダーという顔も持つ。
豪徳寺 美姫 (ごうとくじ みき)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の長女。貿易会社に勤める28才。離婚した夫との間に生まれた娘、豪徳寺姫子がいる。気が強く、バリバリ仕事をこなすが、本当は優しい。夕食時に水割りで晩酌するのが習慣。
豪徳寺 舞姫 (ごうとくじ まき)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の次女。24才で幼稚園に勤める保母。たおやかで優しく、しつけには厳しい。姪の豪徳寺咲姫の面倒をよくみて、親代わりでもある。不倫の末、堕胎するという経験を持つ。
豪徳寺 咲姫 (ごうとくじ さき)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の3女。19才の女子大生。パンク風ヘアで活発だが、大学での専攻は考古学。運動神経は鈍い方。経堂和泉とは姉妹のように仲が良い。面喰い。
豪徳寺 姫子 (ごうとくじ ひめこ)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の長女である豪徳寺美姫の娘。4才で、豪徳寺舞姫が勤める幼稚園に通う。元気が良く、おしゃまでいたずらっこ。多忙な母親をいたわり、我慢強いところもある。
経堂 和泉 (きょうどう いずみ)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の運転手の娘。豪徳寺咲姫より1つ年上で、ふたりは姉妹みたいに仲良く育った。大学も同じところに通う。運動神経が良く、テニスの選手で運転が上手い。
搭ノ沢 慎 (とうのさわ しん)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の長女豪徳寺美姫のライバル会社の重役の男性。やり手の42才で、いつも偶然ながら豪徳寺美姫が関わる仕事を横取りしている。北見里の昔別れた息子で、ある日北見里に会いに豪徳寺家へやってくる。
酒田 正彦 (さかた まさひこ)
豪徳寺家に出入りしている八百屋のあととり息子。狛江百合に告白する。飾り気がなく、気さくで、明るく楽しい性格。いつもはりきっている青年だが、カラオケでは岸壁の母を歌いながら泣く。
生田 充 (いくた みつる)
大会社社長の御曹司で、狛江百合を見染めてお見合いを申し込む。幼稚舎から慶応ボーイの25才。次期社長を約束されている。洗練されていて、優しくあたたかい性格。酒を飲むとオネエ言葉になる。
風祭 怜 (かざまつり れい)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の次女豪徳寺舞姫が務める幼稚園にやってきた、20才の新人保父。素直で子ども好き。自分の幼稚園を持つのが夢。孤児であり田舎で育った。童貞のため豪徳寺舞姫に初体験の相手をしてほしいと頼む。
海老名 善隆 (えびな よしたか)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の3女豪徳寺咲姫が通う大学の助教授。研究の虫で日本考古学調査団としてエジプト行きが決まっている。気の強い妻と離婚調停中。豪徳寺咲姫を宿泊しているホテルの部屋に誘う。36才。
下北沢 (しもきたざわ)
狛江百合がお手伝いとして働く豪徳寺家の奥様、豪徳寺雅が暴走族仲間と走っていたところを逮捕し、豪徳寺家まで送り届けにきた警視総監の男性。妻に先立たれ、子どももおらず独身状態。豪徳寺雅に一目惚れされる。
場所
豪徳寺家 (ごうとくじけ)
狛江百合がお手伝いとして、住み込みで働いている大豪邸。東京都世田谷区の一等地にある。