福田晋一の代表作で、3作目の連載作品。現代日本を舞台に、雛人形の「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜が、コスプレ好きなクラスメイトのギャル・喜多川海夢との出会いをきっかけに、コスプレ衣装の制作に取り組む物語。新菜の人形制作の技術と海夢のコスプレへの情熱が互いを刺激し合い、コスプレイベントへの参加や新たなコスプレイヤーとの出会いを通じて、それぞれの成長につながっていく。本作は青年漫画とラブコメディの要素を兼ね備え、コスプレ文化と人形制作という専門的な題材をテーマにしている。型紙作りから縫製までの衣装制作工程や、コスプレイベントでの撮影技法がリアルに表現されている。また、実在するコスプレイベントの様子や人形制作の伝統技術が描かれ、伝統工芸と現代のポップカルチャーが交錯する独自の世界観が構築されている。スクウェア・エニックス「ヤングガンガン」2018年No.03から2025年No.07まで連載。2019年に「次にくるマンガ大賞2019」コミックス部門第6位、2020年に「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」第3位を獲得。テレビアニメ化され、2022年1月から第1期、2025年7月から第2期が放送。2024年10月にはテレビドラマ化もされた。