梶川卓郎の代表作。単行本10巻まで原作を担当した西村ミツルは、11、12巻では料理監修を担当し、13巻以降は関与していない。戦国時代を舞台に、現代からタイムスリップした料理人のケンが、信長に仕える料理頭として活躍する物語。自分自身の過去や本名を思い出せない状態でありながら、料理に関連する記憶だけを残すケンは、この時代には存在しない料理で評判になる。その噂を聞きつけた信長に料理頭として取り立てられたケンは、自分の料理を通じて歴史に深く関わっていくことになる。本作は、現代の料理人が戦国時代にタイムスリップするSFグルメ漫画。食材や調理環境に制約がある中で、創意工夫を凝らす料理描写が特徴となっている。また、料理が政治的な意味を持つ場面も多く、現代の料理人が歴史的事件に関わっていく構成となっている。芳文社「週刊漫画TIMES」2011年3月18日号から2024年4月12日号まで連載。テレビドラマ化され、第1シリーズが2013年1月から3月まで、第2シリーズが2014年7月から9月まで放送された。