タイムスリップした主人公が「織田信長」として生きる歴史ドラマ。勉強は苦手だが、体力には自信のある高校生のサブロー。彼はある日、学校の帰りに戦国時代へとタイムスリップしてしまう。そこで自分に瓜二つの織田信長に出会い、サブローは信長本人に頼まれ信長として生きることになる。2014年TVアニメ化&TVドラマ化。
主人公のサブローは、歴史の授業も真面目に聞いていなかった勉強嫌いの男子高校生。そんな彼が、学校帰りに塀の上から落ちたら天文18年(1549年)の尾張の国にタイムスリップしてしまう。真面目だが体の弱さから家を出奔した信長は、自分そっくりなサブローに、自身に成り代わってほしいと頼む。わけもわからぬうちに織田信長として生きることになったサブロー。体の弱さ以外は聡明で真面目な信長がサブローに変わったことから周囲は混乱する。しかし、心根が真っ直ぐなサブローに家臣の人望が集まり、本来の信長とは上手くいっていなかった妻の帰蝶との仲も深まる。やがてサブローは歴史の教科書を参考にしながら信長として生き、歴史の流れを守ろうと奮闘する。
タイムスリップした記憶喪失の料理人が、織田信長の専属料理人となって乱世を生き抜く物語。戦国時代にタイムスリップしたフレンチのシェフであったケン。自身に関する記憶を喪い途方に暮れていたところを、女刀鍛冶師の夏に救われる。やがて、この時代に存在しない料理を作るケンの評判を聞いた信長に召し抱えられるのだった。2013年TVドラマ化。
本作は歴史の流れの中に現代の料理人が現れた「if」の世界が描かれている。主人公のケンは自身の記憶は喪っているが、料理や日本史などの知識は豊富。その腕と知識のおかげでケンは信長の料理頭に取り立てられる。そして信長は、ケンの料理の腕を政治的にも活用し、ある時は将軍の足利義昭にケンの料理をふるまい、信長の朝倉攻めを認めさせた。またケンは料理の腕で命の危機を脱したこともある。浅井長政に捕えられた際、処刑をまぬがれるために偏食な長政の娘、茶々に「お子様ランチ」を作ったことで助命されたのだ。歴史を動かすほどの活躍をみせるケンに信長は絶大な信頼を寄せ、一方のケンも信長の義に厚い一面や情が深いところに親愛を抱くようになる。
織田信長に仕える伊賀忍者の少女の活躍を描いたコメディ。戦災孤児であった千鳥は伊賀忍者の師匠に育てられ、まだ見習いの時に川で溺れかけていたところを織田信長に救われる。そして信長から「乱世を終わらせる」という言葉を聞き、彼に仕えると決心。やがて彼女は信長の全国統一に貢献する。2016年TVアニメ化。
本作は四コマ漫画で活躍する重野なおきの作品。本作も四コマ形式で綴られるギャグ漫画だが、史実に基づいたエピソードを多々盛り込み、シリアスなシーンも登場する。主人公の千鳥はまだ見習い忍者であった頃、川で溺れていたところを信長に救われた。世間では「うつけ」と評判の信長であったが、乱世を終わらせるという言葉は戦災で親を喪った千鳥にとっては神様のようだと感じた。一人前の忍びとなった千鳥は、仲間の助蔵と共に信長の忍びとして仕えることとなった。その後、千鳥は桶狭間の戦いにおいて織田軍を大勝利に導く活躍をみせ、以降も信長の天下統一のために美濃攻略、伊勢侵攻、信長包囲網などで尽力する。
本能寺の変にまつわる定説を覆す「明智光秀」から見た歴史物語。本作は『本能寺の変 四二七年目の真実』の著者であり、明智光秀の子孫と伝えられている歴史研究家、明智憲三郎が唱える新説を元に描かれている。本能寺の変で光秀が信長を討ち、逆族と言われたのは、400年以上「とある人物」によって騙され続けてきた歴史であった。
本作は日本史の中でも有名な「本能寺の変」を明智光秀サイドから謎解く物語だ。謀反を起こして信長を討ち取ったことから「逆族」と言われる明智光秀。しかし、それは後の歴史の勝者が書き変えたものであった。人柄が良く、苦労人だが穏やかな光秀が信長に出会ったのは50歳も間近の頃。当時はうつけと評判であった信長に、光秀は神獣「麒麟」のごとき覇気を纏っていると感じた。信長を深く信望した光秀は、彼に忠義を尽くそうと決意。信長の目指す天下泰平の道は厳しく、覇道であった。だがそんな彼らの前に暗雲が立ち込める。そして後に信長に仕えた黒人武士の彌介(ヤスケ)は、預けられたイエズス会の宣教師に告白する。本当はあの日、本能寺で死ぬのは別の男であった、と。
戦国武将たちが可愛い動物に転生したギャグ漫画。本能寺の変で死を覚悟した織田信長。彼は自分の人生を振り返り、来世は犬畜生になると自嘲する。だがそれは冗談ではなく、現代に柴犬として生まれ変わった。飼い主の尾田市子に可愛がられ、シナモンという名前を付けられる。だが転生したのは信長だけではなかった。2020年TVアニメ化。
主人公の信長は、フサフサとした眉毛が特徴的な柴犬に転生している。そして現在の名前はシナモンで、女子高校生の市子に飼われている。そんな彼の周りには、フレンチ・ブルドッグに転生した伊達正宗(現世名ブー)、ポメラニアンに転生した武田信玄(現世名ラッキー)、ボルゾイに転生した上杉謙信(現世名ジュリアン)など、名だたる戦国武将たちが愛らしい姿で登場する。時折、戦国時代の過酷な歴史を垣間見るシーンや本能寺の変の謎にまつわるエピソードもあるが、前世で敵対していた戦国武将たちも現世では仲良くペットライフを謳歌。またそんなペット同士の思惑とは別に、飼い主同士の交流も描かれている。