増田英二の代表作。現代日本の高校を舞台に、感情がすべて顔に表れてしまうため隠し事ができず、「穴の開いたザル」、略して「アナザル」という異名を持つ男子高校生の黒峰朝陽と、人外の女子たちが織りなすドタバタな日常を描いた物語。ある日、朝陽は密かに思いを寄せていたクラスメイトの女子、白神葉子が、実は吸血鬼であることを知ってしまう。葉子は、正体がばれた場合は退学することを父親と約束していたが、朝陽が秘密を守ると誓ったことで退学を免れ、二人は距離を縮めていく。そんな中、朝陽の周囲には宇宙人の藍澤渚をはじめ、狼男や悪魔など人外の存在が次々と現れる。朝陽は彼女たちの秘密を守りながら、複雑な人間関係の中で恋愛感情に翻弄されることになる。本作は、ヒロインたちが公式に「アホカワ」「ダメカワ」「エロカワ」と評されているように、登場人物の設定や性格が極めて個性的で、ハイテンションギャグやシュールコメディの要素が非常に強いラブストーリー。現代日本の高校という現実的な舞台を用いながら、吸血鬼や宇宙人といった超自然的存在がふつうに在籍している独自の世界観が構築されており、主人公の朝陽が秘密を守れない性格でありながら、周囲の人外キャラクターたちの秘密を必死に守ろうとする設定上の矛盾が、コメディ展開のベースとして機能している。秋田書店「週刊少年チャンピオン」2013年9号から2017年12号まで連載。テレビアニメが2015年7月から放送。2016年5月には舞台が上演された。