大今良時の代表作の一つ。聴覚障害を持つ少女、硝子と、彼女をいじめたことがきっかけで孤立することになった少年、将也を中心とした人間関係を描く物語。小学生の時、硝子をいじめたことで孤立した将也は、高校生になり硝子との再会を果たす。将也が過去の行為に向き合いながら関係を修復していく中、友宏、直花、みきといった同級生たちや硝子の妹である結絃も登場し、群像劇的な構成で物語が展開される。本作は、いじめ、障害、コミュニケーションといった社会的テーマを扱った学園漫画である。手話通訳者である作者の母親の協力を得て、作中には手話シーンが多用されている。また、孤立した将也から見たクラスメートの顔に、×マークを描く独特な演出技法も特徴的である。講談社「別冊少年マガジン」2011年2月号に読切版掲載。その後、「週刊少年マガジン」2013年12号掲載のリメイク版を経て、同誌2013年36・37合併号から2014年51号まで連載。2014年に「コミックナタリー大賞」第1位、「このマンガがすごい!2015」オトコ編第1位に選出。2015年には、「マンガ大賞2015」第3位に選ばれた他、第19回「手塚治虫文化賞」新生賞を受賞した。2016年9月にアニメ映画が公開された他、舞台化され2023年10月に上演。また小説版も発売されている。