切ないシーンが印象に残るマンガ10選222 Pt.

切なくて思わず胸が苦しくなるようなシーンがあるマンガを10作品紹介する。

切ないシーンが印象に残るマンガ10選

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概要

切なくて胸が苦しくなるようなシーンに思わずのめり込んでしまう。心揺さぶる、そんなマンガを10作品紹介する。

『王子様と灰色の日々』

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この世で一番不幸なことは、人を好きになること。酒ばかり飲む父親と貧乏な家で2人暮らしをしていた。自分が不幸なのは仕方ないと諦めていた「大川敦子」。そんなある日、偶然出会ったのは大金持ちの王子「乃木至」とその学友でボディーガードの「関内遼」「向井信也」だった。「至」は自分に瓜二つな「敦子」に興味を持ち、「遼」と「信也」の手によって無理やり「敦子」を拉致。そして「至」に身代わりに仕立て上げたのである。「至」として宮殿で暮らすことになった「敦子」は、金持ちの生活に慣れないながらも誰かに必要とされる生活を嬉しく思っていた。「至」のためにと一生懸命な「遼」に次第に惹かれだす「敦子」。そして「至」の身代わりのための道具としてしか見ていなかった「遼」も、王子らしくなろうと努力する「敦子」への気持ちが変化していくのである。一方、「至」は人には知られたくない秘密を抱えて、まわりには内緒で夜の街で働いていた。そこでの「至」はとても生き生きとしていたのだ。不器用な王子たちの裏側で動いている計画、隠された痛み、弱さ、悲しみとは……?

『蛍火の杜へ』

熱い夏の日、祖父の家に遊びに来ていた「竹川蛍」は妖怪が住むといわれている山神の森で迷子になってしまった。出口を求めて歩き回った「蛍」は疲れてしまい動けなくなってしまったのだ。一人ぼっちの寂しさと怖さから泣きだす「蛍」の前に現れたのは狐のお面を被った男の子だったのである。しかし、彼は人間に触れられると消えてしまうのだと言うのだ。そんな彼に森の出口まで案内してもらった「蛍」は、また会えるか聞く。そして名前を聞くと「ギン」だと教えてくれた。友達になったようで嬉しくて毎年夏になると「ギン」に会いに行くようになったのである。6歳の夏に出会ってから数年後、高校生になった「蛍」はどこかで「ギン」は人間なんじゃないかと思っていた。高校卒業したらこっちで就職するつもりだと話す「蛍」に、今まで話さなかった「ギン」自身のことを話しだす。いつ消えるかわからない自分のことは忘れていいんだと。いつしか惹かれ合っていた2人。触れたいけど触れられない。いつか自分たちを引き裂く時が来るその時まで一緒にいようと心に決めるのである。

『あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。』

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昭和中期。田舎から嫁いできた「奥さん」は東京郊外で本屋さんを営む「旦那さん」と共に新生活を始めた。田舎育ちで農作業以外は全然出来ない「奥さん」だったが、「旦那さん」から「ゆっくり夫婦になっていこう」と言われ嫁いできたのだ。しかし、「旦那さん」は結婚1週間で亡くなってしまうのである。そうして「奥さん」が本屋さんを一人で切り盛りすることになるのだ。「旦那さん」が大切にしていた本屋さんで日々いろいろなことを思う。少しの間しか一緒にいられなかった「旦那さん」が残してくれた本たちを読んで、何の知識もなかった「奥さん」は生きる術を学んでいくのだ。そして並べられた本棚から「旦那さん」の思いを知ろうとするのである。ここにある全ての本を読めば、「旦那さん」のことがわかって恋することが出来るのはないかと……。本を読んで愛を感じ、その本を売る。次第に揺れ動いていく心。時に涙が溢れ出す。商店街の人々を巻き込みながら、独特な商売をする「奥さん」の恋物語である。

『僕の初恋をキミに捧ぐ』

幼い頃から心臓病を患っていた「垣野内逞」は、その主治医の娘「種田繭」のことが好きだった。8歳のある日、「逞」は「繭」に「大人になったら僕のお嫁さんになってください」とプロポーズするのである。しかし、「逞」が20歳まで生きられないことを知っていた「繭」は嬉しくも複雑な気持ちになる。だが、「繭」も「逞」のことが好きだったので「20歳になったらぜったいよ」と涙ながらに応えるのだ。やがて、「逞」も20歳まで生きられないことを知り悩んだ末、中高一貫の全寮制の学校へ進学する。一緒にいても幸せにできないからと、冷たい態度で「繭」を遠ざけようとするが、それにめげず「逞」を追い続ける「繭」。毎日毎日好きになっていくのに、好きになっても幸せにしてあげることはできない。それでも好きだって思いは消すことができないのだ。「繭」のためだと離れようとする「逞」と、好きだから一緒にいたい「繭」。タイムリミットのある恋だからこそ悩んで泣いて傷ついて……。「逞」と「繭」はあと何年一緒にいられるのか。互いを思いやるが故に、うまくいかない2人の切ない純愛である。

『聲の形』

小学生の頃、補聴器を付けてもほどんど耳が聞こえない先天性聴覚障害を持つ「西宮硝子」が転校してきた。ガキ大将だった「石田将也」はそんな「硝子」をいじめるようになる。「将也」を中心にクラスメイトから度重なるいじめが行われていたが、ある日校長先生を中心とした学級会をすることに。そこで見て見ぬふりをしていた担任を始めとする、同罪のクラスメイト達から手のひら返され吊し上げられてしまう「将也」。その日から「将也」がいじめの標的になってしまうのだ。「将也」のことを心配してくれていた「硝子」は転校していき、その後もまわりからは冷たい目で見られるばかりだった。高校に行ってもそれは変わらず、自殺を決意する「将也」は、せめてもの贖罪と「硝子」への補聴器の弁償額と同額のお金を集めて母親に返し、「硝子」へ会いに行く。「硝子」へ過去の謝罪をした「将也」は友達になってほしいと告げるのだ。だが、それを見ていた「硝子」の母親が怒り出す。2人が引き裂かれる際に、「硝子」が「将也」に示した「またね」の手話。自殺しようとしていた「将也」の心が揺れて思い止まるのである。自分のために手話を覚えてくれた「将也」に徐々に心惹かれていく「硝子」。だが、2人の関係はそう簡単にいかなくて……。

『クズの本懐』

美男美女で理想の高校生カップル「安楽岡花火」と「粟屋麦」は嘘のカップルだった。実は、お互いに他に好きな人がいるのを知って付き合っているのである。2人の約束は3つ。お互いを好きにならないこと、どちらかの恋が実ったら別れること、お互いの身体的な欲求にはどんな時でも受け入れることだ。「花火」は幼い頃からお兄ちゃんと呼んでいた「鐘井鳴海」のことがずっと好きだった。そして「麦」は昔、家庭教師をしてくれていた「皆川茜」が好きだったのだ。しかし、「鳴海」は「茜」のことが好きになっていた。そして、「茜」はそんな「鳴海」を翻弄するような言動をするのである。お互いの傷を舐め合うような関係の「花火」と「麦」。だが、次第に2人の関係も変わっていく。次第に見え隠れしてくる「茜」の本性。そんな本性を知っていても好きだと言う「鳴海」と「麦」。「花火」の親友「絵鳩早苗」は「花火」と「麦」の関係を疑い出す。それぞれがそれぞれの思いを抱えて悩んでいくのだ。うまく交わらない恋の行方は果たしてどうなるのか。

『砂時計』

両親の離婚を機に母親と共に島根に引っ越してきた12歳の「植草杏」は田舎独特の雰囲気に馴染むことが出来ずにいた。だが、近所に住んでいた「北村大悟」と仲良くなるにつれて次第に慣れていく。そんなある日、「杏」の母親が仕事中に倒れてしまうのだ。そして母親は生きることに疲れて自殺。悲しみに襲われた「杏」は、島根に来る道中に母親から買ってもらった砂時計を遺影に投げつけた。そんな「杏」に「大悟」はずっと一緒にいることを約束し、同じ砂時計をプレゼントするのだった。「杏」も「大悟」と一緒にいられることを願うのである。やがて思いを寄せ合うようになった2人は付き合うようになる。しかし、迎えに来た「杏」の父親と「杏」は東京に行くことに……。遠距離恋愛になった2人は最初こそ順調だったが、ある事件がきっかけで別れてしまう。心の支えになっていた「大悟」と別れた「杏」の心の中はいつも母親の存在に支配され、出会いと別れの繰り返し。まわりが幸せになっていく中、独り奔走する「杏」。母親に心を支配されたままで、本当の幸せを見つけられるのか。

『潔く柔く』

校内外でも噂されるほどの高校1年生の美少女「瀬戸カンナ」は「ハルタ」こと「春田一恵」とは幼馴染。同じクラスの「真山稔邦」や「川口朝美」と共に行動する仲となる。夏祭りに出掛けた「カンナ」と「真山」が一緒に花火を見ている時、「カンナ」にメールを打っていた「ハルタ」は交通事故で死んでしまうのだ。「カンナ」のことが好きだった「真山」と「ハルタ」。「ハルタ」が「カンナ」のことが好きだと知りながらも「ハルタ」が好きだった「朝美」。それぞれが複雑な思いを持ち、いつしか3人は気まずくなりバラバラになってしまうのである。そんな3人とそのまわりの人たち視点のオムニバス形式で「ハルタ」が亡くなってからの青春群青劇・恋愛模様が描かれている。「ハルタ」のことが心に引っかかっている「カンナ」が大人になって出会ったのは「赤沢禄」だった。なにかとつっかかってくる「禄」に反発する「カンナ」だったが、次第に心惹かれていく。「カンナ」に「ハルタ」とのことがあったように、「禄」にも辛い過去があって……。先に進めないでいた心が少しずつ動き出す。

『ハチミツとクローバー』

美大生で建築科の「竹本祐太」は同じ貧乏アパートに暮らす先輩「森田忍」や「真山巧」たちと共に楽しい大学生活を送っている。ある日、桜の木の下にいた「花本はぐみ」に一目惚れした「竹本」。油絵を得意とする「はぐみ」の才能は圧倒的で見るものを惹きつける作品ばかりだった。人見知りで口数が少ない「はぐみ」は、「竹本」たちと出会って初めての友達が出来たのである。そんな「はぐみ」は同じく天才肌の「森田」に惹かれていった。「森田」も「はぐみ」に好意を持つが、可愛がっている「竹本」の「はぐみ」への思いに気付き自分の気持ちに嘘をつく。「竹本」の恋を応援する「真山」は、原田デザインの社長「原田理花」に恋しているが、一方で「真山」に好意を寄せる「山田あゆみ」のことをハッキリと断ることが出来ないでいた。「あゆみ」は「理花」に振り回される「真山」を見て傷ついていたのだった。いつの間にか「はぐみ」のいる研究室に集まるようになった5人。それぞれが恋心を抱きながら、歩む道は違えど仲間としての絆を深めていった。そんな5人の青春は波乱曲折に満ちたものとなる。

『僕等がいた』

高校生になった「高橋七美」は、友達も出来て順調な新生活が始まっていた。だが、クラスメイトの「矢野元晴」との出会いは印象が悪かった。ルックスも成績も運動神経も良い「矢野」は人気者で女子からもモテる存在。女子たちは「矢野」のことばかり話すが「七美」はどこがいいのか全くわからないのである。しかし、関わっていくうちにドキドキするようになる「七美」。でも、「矢野」には彼女を交通事故で亡くした過去があった。「矢野」の本音が見えない「七美」は不安ばかりだったが、文化祭で「矢野」から告白され付き合うことになるのだ。だが、自分の恋愛経験不足と「矢野」の過去を痛いほど感じていた「七美」はいろいろと悩むことばかり。そして「矢野」の心の大半を奪っている亡くなった彼女の存在がつらくなり別れを告げるのだった。別れたことで「七美」の大切さを実感した「矢野」だったが「七美」に想いを寄せていた「矢野」の親友「竹内匡史」が「七美」に急接近。2人の間で揺れ動く「七美」。もう一度付き合い出す2人だったが東京に転校することになった「矢野」、そして大学では失踪。「七美」の思いはどうなるのか。2人の一筋縄ではいかない恋愛が描かれている。

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