キャラクターの容姿や、作品世界の風景が全て「文字」で表現される「小説」作品。そんな「小説」の世界を「絵」で表すとどうなるのか?原作の描写に忠実なものから、大胆に再構成されたものまで、「小説」を原作として描かれたマンガ作品をご紹介する!
「小説」を読んでいて、「このキャラはどんな姿なんだろう?」とイメージを思い描いてみた事はないだろうか? 「文字」で描写されたキャラクターや風景が、「絵」で表現されるとどうなるのか――。今回はそんな、「小説の世界を映像化したマンガ」を7作品ご紹介していく!
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キャラクターの容姿や、作品世界の風景が全て「文字」で表現される「小説」作品。そんな「小説」の世界を「絵」で表すとどうなるのか?原作の描写に忠実なものから、大胆に再構成されたものまで、「小説」を原作として描かれたマンガ作品をご紹介する!
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「京極夏彦」氏の「百鬼夜行シリーズ」と呼ばれるシリーズ小説第ニ作目を、「志水アキ」氏がマンガ化。妖怪「魍魎」をキーワードとして、「連続バラバラ殺人事件」、「謎の新興宗教」、「少女の失踪事件」が複雑に絡み合い、やがて全てを繋げる秘密が明らかになっていく。 「志水アキ」氏の繊細かつ大胆な筆致により、原作の持つ怪奇さや現実離れしたシーンの数々が、見事にマンガとして表現されている。またキャラクターデザインも原作の描写に忠実なものとなっており、原作のファンからも支持が厚い。「百鬼夜行シリーズ」の他の作品も、同じく「志水アキ」氏によって順次マンガ化されている。
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「森博嗣」氏原作の三部作シリーズ小説第一作目を、「スズキユカ」氏がマンガ化。主人公「サエバ・ミチル」と、ロボットのようなパートナー「ウォーカロン」の「ロイディ」が、「ルナティック・シティ」という外界から隔離された都市を訪れ、そこで起こる事件に巻き込まれていくストーリー。「森博嗣」氏の綴るクールかつ詩的な文章と物語が、「スズキユカ」氏の端正な絵柄と画面構成によって、「マンガ」として表現されている。シリーズ第二作目である、『迷宮百年の睡魔』も、同じく「スズキユカ」氏によってマンガ化されている。
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「伊坂幸太郎」氏の小説、『魔王』と『グラスホッパー』の二作品をミックスした形で再構成された、「大須賀めぐみ」氏によるマンガ化作品。原作『魔王』の主人公「安藤」を主人公に据え、『魔王』の展開を主軸としながらも、『グラスホッパー』の登場人物たちや展開を巧みに絡ませたストーリー。「安藤」の年齢設定が引き下げられている他、原作よりもアクション要素が多くなっているなど、「JUVENILE REMIX」という副題に相応しいマンガに仕上がっている。『魔王』と『グラスホッパー』以外にも、「伊坂幸太郎」氏の作品とリンクする要素がさりげなく盛り込まれており、原作ファンがニヤリとできる場面も多い。
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「森見登美彦」氏の恋愛ファンタジー小説を、「琴音らんまる」氏がマンガ化した作品。主人公である「私」が、想いを寄せる「黒髪の乙女」の心をゲットしようと奮闘する、苦心の日々をコミカルに描く。可愛い絵柄で、全体的には原作のファンタジックな部分が強調されている印象だが、原作の持つ「理屈っぽさ」や「私」の「阿呆大学生」っぷりも、しっかりと表現されている。マンガ版だけのオリジナルエピソードも多く盛り込まれており、原作既読の読者も新鮮な気持ちで読むことが出来る。
「上橋菜穂子」氏によるファンタジー小説を、「藤原カムイ」氏がマンガ化した作品。「用心棒」を生業とする「短槍使い」の女性「バルサ」が、「新ヨゴ皇国」の「第二皇子」である「チャグム」の命を護りながら、「新ヨゴ皇国」と「異世界 ナユグ」の秘密に迫って行くストーリー。文化人類学者でもある「上橋菜穂子」氏の紡ぐ、壮大なアジアンファンタジー的世界観が、古代日本を舞台にした歴史ファンタジーマンガ『雷火』の作者である「藤原カムイ」氏によって、幻想的かつリアリティ豊かに描かれている。
「田中芳樹」氏の書く大河ファンタジー小説の、「荒川弘」氏によるマンガ化作品。「パルス王国」の「王太子」「アルスラーン」の激動の運命を描く。故国を追われた「アルスラーン」が、落ち延びる旅の中で強力な仲間を得て、国の奪還を目指すストーリー。主人公の「アルスラーン」を始め、臣下の武将「ダリューン」や知略に長けた軍師「ナルサス」らの登場人物が、「荒川弘」氏の生き生きとしたタッチで描かれる。戦場のシーンなどの画面構成にも迫力があり、原作の壮大な世界観を見事に表現している。
『アルスラーン戦記』と同じ「田中芳樹」氏の書くスペースオペラ小説の、「藤崎竜」氏によるマンガ化。原作小説は「藤崎竜」氏の描く本作以外にも幾度かマンガ化されているが、本作の特徴としては、主人公の一人である「ラインハルト・フォン・ローエングラム」の幼少期から、時系列順にエピソードが描かれている事が挙げられる。オリジナルでのSF作品を描くことも多い「藤崎竜」氏らしく、宇宙空間や戦艦の描写なども圧巻。「ラインハルト」の持つ美貌の再現度など、キャラクターデザインも原作の描写に忠実ながら、「藤崎竜」氏独特のタッチも存分に楽しめるものになっている。
29 Pt.
51 Pt.
96 Pt.
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