被害甚大、大混乱の街中バトル漫画！オススメ５選46 Pt.

本作で最初の破壊の舞台となるのは東京だ。その東京で出会った主人公の零とヒロインのパピコ（本名：ちほ・ヨハンソン）だが、二人の運命を大きく変えるのが、パピコの腕に謎の男により埋め込まれてしまった機械。これにより、パピコは体の大きさを自由に変えられるようになるのだ。そして、運命の日、ネットサイト・ETEで「東京の人口を100万人にする」が可決され、六本木の街に破壊行為をする巨人が本当に現れる。六本木に零がいることを知ったパピコは、自ら巨大化して巨人と闘うことを決意。しかし、巨大化すれば服は破れて全裸に。それでもパピコは大事な人を守るためにビルの狭間で必死に闘う。東京の街がリアルに描き込まれており、実在するビル群の中で展開する破壊バトルは迫力満点だ。

中学生の少年少女が操ることになるジアースは、身長およそ500メートルの巨大ロボット。昆虫を思わせるような姿でレーザーも発することができる。対する敵ももちろん巨大だが、その姿も闘い方も様々。ジアースと同じような昆虫や甲殻類を思わせる姿をしているものもいれば、巨大なドラム缶のような姿で転がることで街ごと潰してしまうものも登場する。最初の戦闘は子供達が夏休みを利用して訪れていた田舎町でおこったが、物語が進むにつれて、彼らが普段生活している街に舞台は移る。操縦者である少年少女が学校生活を送り、家族や友人が暮らす住宅街を巨大ロボットに乗り、動きまわるのだ。しかも、勝っても死が定められている悲壮な闘いなだけに、読者はこのバトルに尋常ならざる緊迫感を覚えるだろう。

特撮へのオマージュにあふれた本作。主人公のまりかを、まりかセヴンにしたてあげたのは東ヤ－20a星雲からやってきたプログラム生命体である「セヴン」だ。突如、怪獣が現れたのも、セヴンが怪獣を封印した回収用デバイスをばらまいてしまったため。セヴンは、自分がばらまいてしまった怪獣から地球人を守るためにまりかに憑依したのだ。まりかセヴンは特撮ヒーローっぽくビームも出せるし、空も飛べる。基本スペックは高いのだが、元のまりかの運動神経がいまいちで、その能力を十分にいかせないことも。学校も街も破壊されまくりでパニック必至の状況だが、お気楽なまりかは常にマイペースで緊張感ゼロ。自衛隊も巻き込んで展開する本格バトルとギャグ、どっちも楽しめる佳作だ。

舞台は、セカンド・インパクトによる荒廃から人類がようやく立ち直った架空の2015年。中学生のシンジは、3年以上も会っていなかった父から突然呼び寄せられ、第3新東京市に引っ越してくる。第3新東京市には、使徒と呼ばれる巨大な謎の生命体が襲来してきており、使徒を倒せるのは巨大な人型兵器・エヴァンゲリオンだけ。そして、そのエヴァンゲリオンを操れるのは限られた適合者のみであり、シンジは初号機の適合者として選ばれたのだ。普段は平穏な市街地にみえて実は全体が要塞のような第3新東京市では、使徒が襲来すると人々は退避し、街の建造物は地下に収納される。14歳で突如、闘いの最前線に押し出されたシンジの葛藤と、シビアな闘いがシンクロするように描かれていく。

ごく普通の優しげな女性が、興奮すると巨大怪獣に変身するという意外性にあふれた設定の本作。主人公・マミヤが変身してしまうのは、かの怪獣映画の名作「ゴジラ」を思わせるような、火を噴く怪獣だ。従軍していた際は、南洋の島で戦闘に参加し、敵軍をなぎ倒している。変身した後は、その後半日は怪獣化できなくなるのだが、平常時にうっかり興奮して変身してしまい、戦闘の際に変身できず大事な人を守れずに失うという悲しい経験もしている。不用意に変身すると家やら街やらを壊してしまうマミヤは、肩身の狭い思いをし続けていたわけだが、映画出演でその運命も少し上向く。しかし、興奮という感情に左右される変身スイッチをコントロールするのは至難の業。マミヤの迷走ぶりも見どころの一つだ。