フランス革命を舞台にした歴史ロマン。女性として生まれながらも、軍人として育てられた男装の麗人オスカル。彼女はルイ16世の妃として嫁いできたマリー・アントワネットに仕えることなるが、やがて革命の波が押し寄せてくる。1979年TVアニメ化、宝塚舞台化などメディア化多数。
本作での白髪化エピソードを持つキャラは、歴史上でも有名な逸話であるマリー・アントワネットだ。重税を強いられた民衆は王制廃止に向けて動きだし、フランス革命へと発展していく。民衆たちの憎悪の対象になったのは、税金で贅沢をしていた王妃マリーだった。そして国内情勢が悪化の一途をたどるなか、議会によってルイ16世一家は幽閉される。一家はフランスを抜けだそうとするが、東部国境に近いヴァレンヌで発見され再びパリへ送還。その最中、民衆の激しい憎悪を目の当たりにしたマリーは、恐怖で美しかったブロンドの髪が白髪になってしまう。だがマリーはフランス最後の女王として誇り高く死を迎えるのだった。
ボクシング漫画の金字塔的作品。不良少年の矢吹丈は元ボクサーの丹下段平に才能を見いだされ、プロボクサーとしての道を歩み始める。丹下の目に狂いはなく、丈は天性の才を開花。彼の前には力石徹を始めとして、強力なライバルたちが次々と立ちはだかり、やがて世界チャンピオンに挑む。TVアニメ、実写映画化などメディア化多数。
本作での白髪化エピソードを持つキャラは、丈の最期の対戦相手となるホセ・メンドーサだ。ホセはバンタム級の世界チャンピオンであり、丈にとっては超えなければならない最後の敵。家族に恵まれ、紳士なエリートスポーツマンのホセは、施設育ちの不良少年だった丈とは対照的なキャラだ。そんなホセは「コンピュータ付きファイティングマシーン」「キング・オブ・キングス」の異名を持つ天才的なボクサー。丈との試合でも当初は圧倒的な力を見せつけた。だが、死んでもおかしくないほどのパンチを浴びても向かってくるジョーに恐怖を感じ、反則を犯してしまうほど追い詰められる。試合終了後のホセは極度の恐怖から白髪になってしまうのだった。
荒廃した世界を舞台にしたバイオレンスアクション漫画。199X年、世界は核の炎に包まれ、国が滅び文明が失われた。暴力が人々を支配する世界で、一子相伝の暗殺拳である北斗神拳伝承者ケンシロウは、弱き者を虐げる悪逆な無法者たちを倒し、数々の強敵と対決していく。1984年TVアニメ化。
本作での白髪化エピソードを持つキャラは、ケンシロウの義兄であるトキだ。トキはケンシロウや長兄ラオウと共に北斗神拳伝承者候補となっていた。しかし、彼は核戦争の際に、あと2人しか空きのないシェルターにケンシロウと彼の恋人のユリアを入れ、自らは外へ残った。その後、トキは生き延びたものの髪は真っ白に変化。さらに深刻な死の病に冒され、北斗神拳伝承者の候補から外れることとなった。しかし、死の病に冒されていてもトキは最強と謳われたラオウさえも脅かす存在。ラオウが追っ手をさし向けた際に、人々の犠牲を出さないために、トキは自ら捕らわれに行くのだった。
いじめられっ子の少年が空手、柔術、中国拳法、ムエタイなどの武術の達人たちの元で修業し、成長してくバトル漫画。いじめられっ子の高校生の白浜兼一(ケンイチ)はある日、武術家の少女との出会いをきっかけに武術の道を目指すことなる。ひ弱だった兼一にとって修業は過酷そのもの。さらに彼の前に強敵が次々と現れる。2006年TVアニメ化。
本作での白髪化エピソードを持つキャラは、敵対する武術集団ラグナレクのリーダーで「オーディーン」の異名を持つ朝宮龍斗。彼はかつてケンイチの幼なじみで、ケンイチよりも小柄な少年だった。そんな彼は闇の武術家に弟子入りして武術を極め、短時間であれば爆発的な戦闘力を発揮できる「静動轟一」を師から伝授されていた。しかし、この「静動轟一」は使い手に異常な負担を強いる武術で、龍斗はそうとは知らされず被験者となっていた。そのため龍斗はケンイチとの闘いで心身が破綻し敗北。後にケンイチが再会した時の龍斗は「静動轟一」の後遺症で車椅子姿になり、片目はオッドアイ、さらに黒髪は真っ白に変化していた。
ちょっと不思議な黒猫と人間の少女の日常を描いたほのぼの&ダークファンタジー。街の片隅にあるお屋敷で黒猫の「クロ」と暮らす少女のココは、花の世話をしながら楽しい毎日を過ごしている。クロはちょっと普通の猫とは違う鳴き声や、口を覆う牙は生えているが、ココは気にしない。だが、彼女が住む街は、人々を襲う黒い魔物の脅威にさらされていた。
本作での白髪化エピソードを持つキャラは、主人公のココである。この街ではある一定の年齢の間にワクチンを接種しないと、街を脅かす黒い魔物の姿を見ることができなくなる。ココは両親とペットのクロと共に街を出ようとして事故に遭い、ワクチンを接種できなかった。クロは他人から見れば魔物に変化しているように見えるのだが、ワクチンを接種していないココはその変化に気づかない。やがてココは魔物に色を吸い取られたように、黒髪が真っ白に変化してしまう。彼女の友だちがそれを指摘するも、クロを失いたくないココは心を閉ざす。だが彼女を救いたいと願う者たちによって、やがてココは真実に目を向けていく。