『コマンダー０（ぜろ）』……それは不屈の魂を持つ者の称号114 Pt.

社会の急速な進歩・発展に伴い多様化・凶悪化した犯罪が増えた1980年代後半。この凶悪化した、主に組織的犯罪に対抗すべく日本政府が作り上げた組織・日本武装警察（ジャパン・アーマード・ポリス）。略称J・A・P（ジャップ）。世間一般はおろか、同じ警察の組織内でもその存在を知る者はごくわずか。そのJ・A・Pの戦士たちは「コマンダー」と呼ばれ、犯罪者たちに恐れられていた。

このマンガに登場する、J・A・Pに対抗する組織・その名を「フェニックス」。Mr．シャッフルという名の総統に率いられたその集団の戦士は「兵器人間（ウェポノイド）」と呼ばれる。ウェポノイドはウェポン（兵器）＋ヒューマノイド（人間）から作られた造語で、そのほとんどが、元は人間でありながら自ら進んで「兵器との融合」を果たした者たち。各兵器人間たちは総統・シャッフルによってそれぞれ、タロットカードのナンバーと名称が充てられている。この兵器人間の発想などはのちの「企業戦士YAMAZAKI」にも生かされている、作者・富沢順（とみさわ・じゅん）の週刊少年ジャンプ初連載作品。