美人3姉妹が魅力的な『キャッツ・アイ』の見どころに迫る251 Pt.

既にこの作品をご存じな方も多いだろうが、改めて本作の魅力に迫ってみたいと思う。

作成日時:2016-10-20 18:00 執筆者:マンガペディア公式

美人3姉妹が魅力的な『キャッツ・アイ』の見どころに迫る

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概要

『キャッツ・アイ』は、1981年40号から1984年44号まで連載された、北条司の連載デビュー作だ。1984年44号の連載終了後、1985年6号に後日譚が掲載され、単行本には最終話として収録された。全18巻の単行本がジャンプ・コミックスから発売された後、1994年には愛蔵版、1995年から1996年には文庫版として共に全10巻で発売される。また2005年から2006年には『CAT'S♥EYE COMPLETE EDITON』としてカラーページが再現されている完全版が徳間書店より全15巻で発売されている。このように幾度も出版されているということからも、作品の人気の凄さが窺える。読切の作品を元にして、「週刊少年ジャンプ」に掲載された後に、テレビアニメやテレビドラマ、実写版映画などにもなった。全体を通しての伏線などはあるものの、原則的には各話の繋がりを持たない1話完結の作品だ。怪盗「キャッツアイ」がお宝を狙って様々なところに忍び込むスリル溢れるシーンと、キャッツアイのメンバーという正体を隠しながら、彼女らを捕まえることに執念を燃やす若い刑事「内海俊夫」と、「来生瞳」の恋の行方も織り交ぜ描かれている。

物語のあらすじ

ある頃から巷を騒がすようになった謎の女怪盗「キャッツアイ」。犬鳴警察署の刑事「内海俊夫」は、いつもキャッツアイの逮捕に失敗し、上司に怒鳴られ、左遷の危機にもあった。そんな俊夫の恋人で、俊夫の勤務する署の前で喫茶店「キャッツアイ」を営む「来生瞳」は、いつも俊夫の愚痴を聞いては叱咤激励している。だが、瞳ら来生三姉妹こそ、キャッツアイの正体だった。キャッツアイのターゲットは「ミケール・ハインツ」というヨーロッパの画家の作品や遺物ばかりなのだが、そのハインツとキャッツアイとの間にはある接点があった。

主要人物紹介

来生 泪(きすぎ るい)

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来生三姉妹の長女。成熟した大人の女が醸し出す魅惑的な雰囲気と、悪戯心もある無邪気さを併せ持つ妖艶な美女。長身でグラマラス、ウェーブのかかった長い髪、母親譲りの左顎の黒子が特徴。母親亡き後は、妹たちの保護者的な役目を担う。歳を重ねるごとに亡き母「真璃絵」に似てきているという。しかし、ゴキブリが大の苦手。俊夫の後輩である平野刑事をはじめ、多くの男性からアプローチを受けており、瞳をはじめ周囲も気にかけているが、泪本人は特定の恋人をつくることに表立つ形では関心を示していない。キャッツとしての仕事においては、冷静沈着、慎重な性格を発揮し、失敗の許されない現場で状況判断を下すなど司令塔としての役割を担う。また、ターゲットを決定し、詳細や情報の収集、綿密な計画を立てたり、事前調査などに動くことも多い。変装の得意な三姉妹だが、泪は長身を生かしての男装が非常に様になる。

来生 瞳(きすぎ ひとみ)

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来生三姉妹の次女で初登場時は21歳(アニメ版の初登場時は23歳)。ストレートの長い髪を持ち、爽やかなセクシーさと抜群のプロポーションが魅力の美人。姉妹の中で最も運動神経、行動力に優れ、盗みの際も主に彼女が実行している。性格は、明るく快活。勝気でしっかり者。ややドジで涙もろい。しかし恋愛や色事にはやや奥手。キャッツの事件を担当している俊夫とは、高校時代から交際している恋人関係だ。故に、彼に正体が明らかになることは2人の関係の終わりを意味するため、盗みに対しては命を賭しても構わないほどの覚悟を持ち、全力で当たっている。朝早く起きるのが苦手な朝寝坊の常習犯なようで、高校時代は登校する時はいつも時間ギリギリだった。

来生 愛(きすぎ あい)

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来生三姉妹の三女。ショートカットと大きな瞳がチャームポイントの、キュートでボーイッシュな美少女。一人称は「ボク」。いつも笑顔を絶やさない明るい性格だが、姉妹の中で唯一父親の顔を知らないため、ややファザコン気味。父性を感じる男性に淡い憧れを抱いている。泪や瞳と違い、盗みの際も遊びの延長として捉えている節があり、特に瞳からそんな部分を危なっかしく思われている。一度怒り出したり機嫌を損ねたりすると、なかなか機嫌が直らず瞳でさえお手上げするほどの頑固な一面も持つ。苦手なものは蛇。コンピューターや機械に強く、操作や製作を得意としているが、失敗作を作ることもしばしばでキャッツとしての仕事中にそれがアクシデントとなることも。盗みの際に使う特殊な道具のほとんどは、愛が作った物を使用している。また、美術品を見極める審美眼も大したもので、姉たちも信頼している。普段は可愛らしさの要素が目立つ末っ子キャラだが、大人っぽいメイクを施し、セクシーな衣装を身に纏い、アンニュイな表情をすると、姉たちに負けないほどの艶っぽい色気を醸し出す。

内海 俊夫(うつみ としお)

高校時代から付き合っている瞳の恋人。ポジティブ思考で明るく前向きだが少しお調子者で、気を許した相手にはお喋りになってしまう傾向がある。高校卒業後、警察官を志願し拝命。当初は捜査一課主任で、当時からキャッツの事件を担当、後にキャッツ特捜班が結成された際には、同班の主任に抜擢されている。キャッツの逮捕に掛ける執念は相当なもので、彼女達が犯行を行う際は常に立ちふさがる存在。しかし、いつも詰めが甘く、逮捕には至らず取り逃がし続けている。自宅アパートが放火されて焼失、着の身着のままで来生家に転がり込み、そのまま三姉妹と同居。当初は瞳の隣室だったが、進展しない2人の関係にもどかしさを感じた瞳が「心の壁を取り払うためには、まずお互いをよく知らなければ」と奮起し、2部屋を隔てていた壁を取り払ったため瞳と同室に。しかし、相変わらずキスをするのも躊躇するほどの奥手であるため、それ以上の進展はない。

作品の見どころ

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この作品の見どころは、何と言っても怪盗・キャッツアイが美術品を狙って忍び込むあのシーンではないだろうか。美しい三姉妹がレオタードに身を包み、予告通りに美術品を盗みだそうとする時の、緊張感は何とも言えない。時には高所を渡るなど、美術品を盗み出すために危険なルートを選ぶこともあり、目が離せなくなったものだ。中でも印象に残っているのは、三姉妹が怪盗なのではないかと疑いをかけられた時、予告状の指す時刻に、泪と愛の2人が喫茶店「キャッツアイ」にいると見せかけるための策を講じた時だ。その他にもドキドキさせられるシーンは数多く、読んだ人はお気に入りの話を見付けられると思う。また、怪盗の瞳と刑事の俊夫の恋の行方も気になるところ。最後、瞳は自らの正体を俊夫に告白し、日本を離れるのだが、告白を受け考えに考えた末に俊夫が取る行動がとても印象深かった。ぜひとも俊夫の決断とその後を見届けてほしい。

『キャッツ・アイ』が気になった方はコチラ!!

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