あの作品の「舞台裏」を描いたオススメ漫画5選!79 Pt.

「コロコロコミック」や「仮面ライダー」「機動戦士ガンダム」と聞いて、懐かしさを覚える人もいるだろう。多くの人々を熱中させ、魅了し続けてきた名作の数々。それらを生み出そうと奔走した、熱い男たちの舞台裏を描いた作品を紹介する。

作成日時:2019-06-06 10:00 執筆者:マンガペディア公式

あの作品の「舞台裏」を描いたオススメ漫画5選!

出典:小学館


『コロコロ創刊伝説』

『コロコロ創刊伝説』

出典:小学館

小学生男子向けの漫画誌「コロコロコミック」を支えてきた、歴代の漫画家や編集者たちの裏話を描いた実録漫画。主人公は、現役漫画家・のむらしんぼだ。1977年に創刊された「コロコロコミック」で、約40年も作品を発表し続けている。人気作品の誕生秘話や付録作りの秘密、ライバル誌の登場、人気作家の裏話などを織り交ぜながら同誌の歴史を振り返るのと並行して、作者自身の栄枯盛衰や結婚&離婚といった私生活も赤裸々に描かれている。

「コロコロコミック」は、ファミコンやミニ四駆といった数多くのブームを牽引してきた小学生男子のバイブルともいえる存在だ。本作は、同誌で漫画家デビューを果たし、歴史の幕開けから今までを見守ってきたのむらしんぼが、自らの記憶と関係者への取材を元に、事実を再構成して創作。歴代人気作『ゲームセンターあらし』や『おぼっちゃまくん』などの誕生秘話が次々と明かされる。作者自身のヒット作『とどろけ!一番』や『つるピカハゲ丸』の裏話ももちろん登場する。一大ブームを巻き起こした「高橋名人」が、ゲーム会社の一社員からどのようにして子どもたちの憧れの存在になったのかなども克明に描かれており、当時を知る世代にはたまらない内容が満載だ。


『仮面ライダーをつくった男たち』

『仮面ライダーをつくった男たち』

出典:講談社

人気特撮テレビシリーズ「仮面ライダー」製作スタッフの逸話や撮影秘話を描いたノンフィクション漫画。高度経済成長期の日本を舞台に、主人公の東映株式会社のプロデューサー・平山亨が、仮面ライダーという国民的ヒーローをどのようにして生み出したかが描かれている。東映のほか、株式会社石ノ森プロも監修に協力。2011年に開催された40周年記念イベントの模様を新たに収録した『仮面ライダーをつくった男たち 1971・2011』もある。

主人公・平山は豊かな感受性の持ち主だ。社内の試写会でも人目を憚らずに感激して号泣するような人物であるため、“泣き虫プロデューサー”と呼ばれていた。ある時、平山は「バイクに乗ったヒーロー」というコンセプトで新番組を制作することになり、もともと親交の深かった漫画家・石ノ森章太郎にキャラクターデザインを依頼する。考案された仮面ライダーは、バッタにヒントを得て描かれたことから、今日まで親しまれている昆虫を思わせる容貌となった。本作でスポットライトが当てられてるのは、初代の仮面ライダーから仮面ライダーZXまでの「昭和ライダー」たちだ。初代で主演を務めた俳優・藤岡弘、が登場するなど、ライダーファンならば知っておきたい裏話がたっぷり描かれている。


『ルーザーズ〜日本初の週刊青年漫画誌の誕生〜』

『ルーザーズ〜日本初の週刊青年漫画誌の誕生〜』

出典:双葉社

日本初の青年向け週刊漫画誌「漫画アクション」がどのようにして誕生したのかを描いたドキュメンタリー漫画。物語は、1965年春から始まる。それは、東京は飯田橋にある出版社・双葉社で、「weekly(週刊)漫画アクション」(当時)が創刊される2年前のこと。主人公は、初代編集長・清水文人だ。彼は、新しい漫画を生み出すために悩みもがきながらも、「漫画ストーリー」の編集長を務めていた経験も生かし、当時はまだ無名だった漫画家を次々と発掘していく。

「漫画アクション」は、1967年7月の創刊以来、『ルパン三世』や『じゃりン子チエ』『クレヨンしんちゃん』など、幾多の大ヒット作を世に放ってきた。創刊を目指して奔走した清水は、もともと双葉社の「漫画ストーリー」という大人向け隔週誌の編集長を務めていた人物だ。同誌の先行きを不安視しており、当時の日本に蔓延していた「漫画は子どもが読むもの」というイメージを払拭しようと目論む。そして、まだ存在しない青年向けの新しい漫画誌を作るために、モンキー・パンチやバロン吉元など、後に絶大な人気を集めることになる無名漫画家たちの才能を次々と見出していった。「漫画アクション」を創刊する過程を、徹底した取材により臨場感たっぷりに伝えてくれる作品だ。


『「ガンダム」を創った男たち。』

『「ガンダム」を創った男たち。』

出典:amazon

大人気テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の誕生秘話を描いたコメディ漫画。主人公は、ガンダムシリーズの生みの親である富野由悠季をモデルにした富野ヨシユキだ。実際にあったエピソードに脚色を加えつつ、プロジェクト発足当時から映画化されるまでの過程が描かれている。同じ作者・大和田秀樹による4コマ漫画『機動戦士ガンダムさん』の、いつつめの巻からここのつめの巻に掲載されていたオムニバスストーリー「ガンダム創世」を再構成したもの。原案は矢立肇と富野由悠季が担当している。

物語は1978年に富野が、天才キャラクターデザイナー・安彦ヨシカズに、「フリーダムファイターガンボーイ(仮)」と書かれた企画書を渡すところから動き出す。スポンサーと制作陣の意見の衝突など数々の紆余曲折を乗り越えた1年後、仮題だった作品は、「機動戦士ガンダム」の名で、大きな期待を背負って放送が開始された。しかし、残念なことに視聴率は芳しくなく、当初の予定よりも早く放送終了が決定。とはいえ、コアなファンの獲得には成功していた。その結果、すでに最終回を迎えたアニメにも関わらず、1980年になると、アニメ誌や「少年マガジン別冊」、ファッション誌から新聞まで、さまざまな媒体で特集が組まれる前代未聞の事態。富野は、映画化に向けて再び動き出す。


『そしてボクは外道マンになる』

『そしてボクは外道マンになる』

出典:集英社

漫画家・平松伸二が、“外道マンガ家”を自称するようになるまでを描いた自伝的フィクション漫画。1970年代の「週刊少年ジャンプ」編集長や編集担当者など、実在した人物たちを狂気に満ちた強面の“外道キャラクター”に仕立て上げ、決して平穏とはいえない漫画制作の裏側を暴く。アシスタント時代や連載デビューといった伸二の漫画家としての軌跡をたどると共に、ヒット作『ブラック・エンジェルズ』にまつわるエピソードや、新婚生活といったプライベートな面も描かれている。

平松伸二は、16歳でその才能を認められ、高校在学中に6本もの読み切り作品が掲載された期待の大型新人漫画家。高校を卒業すると同時にプロの漫画家を目指し、岡山から上京した田舎育ちの純朴な青年だった。しかし、漫画家生活は決して順風満帆とはいえず、編集担当者から受ける言動や、休みなく迫り来る締め切りなど、さまざまなプレッシャーに押しつぶされそうになる。あまりに過酷な環境に、心はどんどん荒んでいき、とうとう人格まで変化し始める。それは、勧善懲悪をテーマに掲げた作品で、悪役の外道キャラクターを量産するうち、自分の心にまで“外道”が乗り移る。そしてある日、自らの分身・外道マンを産み落とす。


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