「ニュータイプ」という概念の出てこない最初のガンダム。ガンダムシリーズのOVAとして、前作『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の商業的成功を受けて製作された。正式タイトルは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』。
当初、それまでの「ロボットもの」の概念を打ち破るべく、登場するロボットを「MS(モビルスーツ)」と呼び、それまでの戦車や戦闘機と同じ系統の「兵器」であるとして起ちあがった作品である「ガンダム」。けれどその第一作は「主役は少年」というそれまでのロボットものの殻を破るまでには至らず、新たに「ニュータイプ」という概念を持ち込んだことから、それまでのいわゆる「スーパーロボットアニメ」とは一線を画しながらも、完全にロボットものから脱皮したとは言い難い作品になってしまった。あくまでその観点から言えば、この作品(0083)はもっとも「ガンダムらしいガンダム」と言えるかもしれない。前作OVA(0080)にも「ニュータイプ」そのものは登場しないが登場した機体「ガンダムRX78 NT-1アレックス」は「ニュータイプ専用機」と位置付けられている。
主人公「コウ・ウラキ」は地球連邦軍の新米パイロット。ナイメーヘン士官学校卒業の19歳で階級は少尉。先輩であるアデルが同じく少尉、ベイト、モンシアが中尉なのを考えると、いわゆる「キャリア組」みたいなものなだろうか。まぁ大概は「兵学校」を卒業すると最初は尉官からと言うものだ。士官学校を卒業して初めて配属されたオーストラリア・トリントン基地でジオン軍残党「デラーズ・フリート」の強襲を受け、当時「核兵器搭載」の疑いのあったMS「ガンダムGPシリーズ・試作2号機」を奪われてしまう。それを阻止するため「ガンダム試作1号機」に乗り込んだウラキだったが、「2号機」に乗り込んでいたのはかつて「1年戦争」後に「ソロモンの悪夢」と異名をとるまでに至った「アナベル・ガトー」であり(機体的性能もあったのか)、その迎撃は簡単に退けられる。
出典:Amazon.co.jp
主人公「コウ・ウラキ」は地球連邦軍の新米パイロット。ナイメーヘン士官学校卒業の19歳で階級は少尉。先輩であるアデルが同じく少尉、ベイト、モンシアが中尉なのを考えると、いわゆる「キャリア組」だ。士官学校を卒業して初めて配属されたオーストラリア・トリントン基地でジオン軍残党「デラーズ・フリート」の強襲を受け、当時「核兵器搭載」の疑いのあったMS「ガンダムGPシリーズ・試作2号機」を奪われてしまう。それを阻止するため「ガンダム試作1号機」に乗り込んだウラキだったが、「2号機」に乗り込んでいたのはかつて「1年戦争」後に「ソロモンの悪夢」と異名をとるまでに至った「アナベル・ガトー」であり、その迎撃は簡単に退けられる。
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この一事が、ウラキを持って「2号機奪還・追撃作戦」の矢面に立っていく素地を作っていくのだが……なんといってもウラキは新米パイロット。作戦の補充要員として配置された人呼んで「不死身の第四小隊」からみればほんの「ひよっこ」に過ぎない(彼らは1年戦争にも参加、ソロモン攻略戦やア・バオア・クー攻略戦にも従軍している)。そんなウラキが連邦の「エース機体」ともいうべき「ガンダムの後継機」のテストパイロットとして選ばれていることも「第四小隊」の一部の隊員には面白くなかったらしかったが、デラーズ・フリートとの戦いの中でお互いを認め合い、戦友になっていくところもこの作品の見所のひとつ。
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歴史的に見てこの「ガンダム開発計画」の各機体はいわば「オーバーテクノロジー」の産物で(「ガンダムMkⅡ」よりも高性能)、核を積んでいたり(南極条約に触れる)、そもそも機体を強奪されるなど連邦の体面を保てなくなるなどのさまざまな理由からその計画そのものが「秘匿」され闇に葬られたとされてしまった。
まだ観たことがない人はぜひ、この『0083』を観て欲しい。少なくとも「デジタルではなくアナログの」モビルスーツ、もしくはモビルアーマー同士の「最高の作画」を観ることができるはずだ。
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