世界各国の珍しい「家庭料理」が堪能できる漫画オススメ5選!10 Pt.

日本に住んでいても世界各国のご馳走を食べることはできる。けれど「家庭料理」となると、やはり現地でしか味わえないものも多い。今回、そんな世界各国の「家庭料理」が出てくる漫画5タイトルを紹介する。

世界各国の珍しい「家庭料理」が堪能できる漫画オススメ5選!

出典:小学館


『ねこと私とドイッチュラント』

『ねこと私とドイッチュラント』

出典:小学館

ドイツのベルリンで物書きの仕事をして暮らしている日本人女性のトーコちゃんと、彼女の相棒である、しゃべる猫のむぎくん。異国のアパートで一緒に暮らす二人の、ほのぼのとした日常を描く物語。言葉はもちろん、文化や習慣、お祝い事、食べ物と、日本とは様々なことが違うドイツ。緑が多い石畳の街で、穏やかな暮らしを楽しむ二人の姿にほっこりさせられる作品だ。

本作に登場するのはドイツの家庭料理。本作の舞台は、日本から遠く西にあるドイツ。主人公のトーコちゃんとむぎくんが暮らしているのは、ベルリンの街外れにある自然豊かな場所だ。ドイツでは日本に比べて乳製品の種類が多く、果物が安い。また主食であるジャガイモの料理にも、様々な調理法や味付けがある。トーコちゃんはそれらも参考にしながら日々食べる料理を作り、むぎくんとの食卓を囲んでいる。市場でチーズを切って量り売りをしてもらったり、たまごを買う際に中身が割れていないか自分でチェックしたりと、買い物の段階でも日本と異なる文化があり、そうした異国の文化や日常をさりげなく描いているのも興味深い。


『おいしいロシア』

『おいしいロシア』

出典:amazon

ロシア人の旦那様とともに、1年間をロシアで暮らすことになった筆者のシベリカ子がその体験をつづったエッセイ漫画。リカ子の旦那様はロシアのサンクトペテルブルグ出身のP氏。そんな彼から常々ロシアのことを聞かされ、なんとなく恐い国だと感じていたリカ子だが、ある日P氏から1年間ロシアで暮らしてみないかという誘いが! 最初は腰が引けていた彼女だが、P氏の説得によりロシア語を学ぶためにサンクトペテルブルクでの生活を始める。

本作に登場するのはロシアの家庭料理だ。作者のシベリカ子がロシア在住中に触れたロシアの多彩な食文化が描かれる本作だが、その最初には、日本でも聞きなじみのある赤いスープが特徴的な「ボルシチ」のことが語られる。家庭で作れる簡単な作り方を手始めに、ロシアでボルシチがどう親しまれているかや、夏向けの「冷やしボルシチ」なるものもあるといった、ちょっと珍しい話も描かれる。ほかにも「シャシリク」や「ガルプツィ」といった、名前は聞き慣れないが実は日本でも近い料理があるものや、名前からどんな料理か想像もつかない「毛皮を着たニシン」など、ロシアの多彩な食文化を知ることができる作品だ。


『それではさっそくBuonappetito!』

『それではさっそくBuonappetito!』

出典:講談社

『テルマエ・ロマエ』などで知られるヤマザキマリが描くエッセイ漫画。ヤマザキは現在ポルトガルと夫の出身地であるイタリアを行き来する生活をしているが、かつては画学生としてイタリアのフィレンツェで他の学生たちとルームシェアして暮らしていた。本書では、そんなヤマザキがこれまでに経験してきた、様々な食事と料理にまつわるエピソードが多数描かれる。

本作で登場するのはイタリアやポルトガルの家庭料理。冒頭では、ヤマザキがフィレンツェでルームシェアをしていた時代の仲間とのエピソードが描かれている。ヤマザキが当時同居していたのは、ナポリ出身のイタリア人カップルであるティナとラファエル、シチリア島出身のロザリアの3人。実は和製の料理であるスパゲティナポリタンの話をされたティナが憤慨しながら、ナポリ風の本格パスタであるアマトリチャーナをふるまってくれたり、ティナとロザリアの間でナポリとシチリアのピザの違いによるケンカが起きたりと、どの国の人も持っている食へのこだわりが生み出すユニークなやり取りが見られる。また、作中で登場した料理のレシピが掲載されており、実際に作って楽しめるのもポイントだ。


『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』

『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』

出典:新潮社

とある大学教授のお菓子作りを題材にした物語。都心から少し離れた場所にある私立青葉学院大学。この学校で教鞭を取る雨宮誠教授はイギリス文学を担当している。そんな彼の趣味はイギリスの家庭で親しまれてきた、ティータイム用のお菓子を作ること。たまに遊びに来る姪のサヤとともに午後3時のお茶の時間を楽しんでいるのだった。

本作で登場するのはイギリスの料理、それもアフタヌーンティーでいただくお茶菓子である。主人公は、教え子との会話をきっかけに様々な文学書に出てくる伝統的なお菓子作りを楽しむようになる雨宮教授。第1話では『ナルニア国物語』に登場した「マーマレードロール」を、教授が慣れない手つきで製作するところが描かれる。教授が、小さな文字が読み辛くなった目でレシピを確認しながら作ったお菓子は、たまたま訪れた姪のサヤを笑顔にし、そこから教授のお菓子作りの日々が始まっていく。読み進めていくことで、スコーンの食べ方で、ジャムとクリームを塗る順番により様式が変わるなど、奥深いイギリスのお茶菓子の世界に関する知識を知ることができるのも楽しい。


『トルコで私も考えた』

『トルコで私も考えた』

出典:集英社

筆者である高橋由佳利がトルコ在住の日々を綴ったエッセイ漫画。ゆかり(高橋由佳利)はトルコ滞在中に知り合ったトルコ人男性と結婚し、男の子を授かる。そんなゆかりのイスタンブールでの滞在記録や異国文化、家庭、出産経験などが綴られている。またタイトルに「21世紀編」や「ジェネレーションズ」が付くシリーズ続編がある。

本作で紹介するのはトルコの家庭料理だ。本作では知られざるトルコの文化が事細かく描かれている。結婚を期に夫の故郷で暮らすようになったゆかりは、生活の中で様々な日本との違いを体験。家庭料理に関しても様々なものが取り上げられており、トルコ風のクレープ「ギョズレメ」や、店でパンの種を買ってきて油で揚げる揚げパン「ハムル」などが登場する。日本人には馴染み深い魚介料理について、トルコでは海沿いの地域以外では贅沢品であるため、全く魚を食べられない人がおり、来客には魚料理を出さないといった食文化の違いも紹介されている。イスラム教圏ならではの風習、観光で訪れる際の注意点、言語の問題など、ガイドブック的に役立つ知識も満載だ。


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