運び屋に転職した元竜騎士の活躍を描いた、トランスポーターファンタジー小説のコミカライズ作品。最強職「竜騎士」として活躍していたアクセル・グランツは、魔王を倒して莫大な報酬を得たことをきっかけに、転職することにする。これ以上、物騒な仕事をする必要性を感じなかったからだ。彼が転職したのは、初級職である「運び屋」。相棒の竜王と共に自由な運び屋生活を満喫しようと考えていたアクセルだったが、何故か今までよりも周囲から頼られるようになってしまう。
転職の神がアクセルに見出した適性職業は、初級職である「運び屋」。最強職である「竜騎士」から運び屋に職を替えるなど前代未聞だが、アクセルは気にしていなかった。むしろようやく竜騎士王の兜を脱げることにほっとしていたくらいだ。転職したアクセルは早速、相棒である可愛らしい竜の女の子・バーゼリアと共に、運び屋として働くための準備を始める。本来、職業を替えれば能力値は下がるものだ。ましてや運び屋は初級職で、他の職より能力値は低いはず。ところが、レベル1の運び屋であるアクセルのステータスは、チートと言っても過言ではないとんでもないものだった。史上最強の運び屋となったアクセルが、新たなスキルを活かしてどのように活躍していくのかに注目だ。
竜騎士と竜好き侍女の恋を描いたラブファンタジー漫画。主人公の少女・メリッサは、幼い頃から竜が大好きで、竜たちからも気に入られている王城の侍女見習い。彼女は16歳の誕生日を機に城の外で働くことを決意するのだが、それはある目標のためだった。メリッサの夢は、正式な王城の侍女となって竜騎士隊長ヒューバートと、たくさんの竜たちの傍で働くこと。しかし、ヒューバートが突如退役しなくてはならなくなり、メリッサは驚愕する。織川あさぎ原作小説のコミカライズ作品。
イヴァルト王国には、通常の騎士団の中に特殊な部隊が存在している。それ は竜に跨り大空から地上を睥睨する竜騎士だけを集めた部隊「竜騎士隊」だ。メリッサは竜騎士隊の竜たちの世話をしているのだが、中でも彼女のお気に入りは、ヒューバートの相棒である「白の女王」。白の女王はとても希少な竜で、その背を許されたヒューバートは稀代の竜騎士と言われていた。そんなヒューバートが竜騎士を辞めることになったのは、彼が叙爵され「ウィングリフ辺境伯」となったため。辺境伯の屋敷は野生竜がやってくる変わった場所にあり、ヒューバートは竜に慣れているメリッサに侍女として一緒に来てほしいと申し出る。メリッサとヒューバートの恋の行方や、竜たちとの交流に心躍る作品だ。
1人の少年と相棒のドラゴンの活躍を描いた、ファンタジー小説のコミカライズ作品。主人公のアッシュ・ブレイクは、竜を飼う国・ロートレアモン騎士国にある竜飼い人の育成施設「アンサリヴァン騎竜学院」に通っている。彼はある特殊な才能を持っていたのだが、自分の相棒である竜を持っておらず、学院内では問題児という扱いを受けていた。そんなアッシュだったが、ある事件がきっかけで、ようやく自身の相棒たる竜と出逢うことになる。2014年4月にテレビアニメ化。
アッシュの才能は、相棒にしか背を許さないはずの竜を、種族や敵味方関係なく自在に乗りこなしてしまうというもの。しかしそれほどの才能を持ちながらも、彼には自身の相棒である竜がいなかった。ある日、アッシュは学院で行われる竜のレースの最中、他国のスパイに遭遇。スパイを退けることには成功したものの、崖下に転落してしまう。そのとき、アッシュの左腕に刻まれた星刻が光を放ち、そこから1匹の幼竜が生まれ、その竜に救われて彼は事なきを得た。その竜は、竜でありながら人間の少女の姿をしており、目覚めるや否やアッシュに対し、自分のほうが飼い主であると宣言する。こうしてアッシュは、唯一乗りこなせない相棒の竜・エーコと共に、トラブル続出の学院生活を送り始めることになる。
竜の言葉を聞くことができる少年の冒険を描いた、恐竜冒険ファンタジー漫画。主人公は、矮人族(ナノス)の少年ユタ・パイ・ロン。新米竜使いの彼は、初めてもらった隊商(キャラバン)の道案内の仕事に、幼い頃から共に暮らしてきた老竜のジサマとたずさわる。仕事の最中、ユタとジサマの前に現れたのは、低地の竜王「暴君竜(レックス)」。レックスがいつ襲いかかってくるかわからない絶体絶命の窮地の中、ユタの秘められていた能力が開花する。
ユタの暮らす矮人族の国は、東に広がる真人族(コモンズ)の国々と、西の巨人族(ギガス)の国に挟まれた場所にある。東西を行き交う隊商の山越えに、矮人族の案内は欠かせない。それは矮人族が地理に詳しいからだけではなく、山越えのルートに生息している野生の竜たちから身を守るためには、矮人族の竜使いたちが必要不可欠だからだ。ユタも新米竜使いとして隊商の案内に従事することになるのだが、ユタが採用されたのには理由があった。雇い主は、もしものときは新米のユタと老竜を囮にしようと考えていたのだ。そしてそのもしものときは現実となり、ユタとジサマはピンチに陥る。ユタとジサマがどのように窮地を乗り越えていくのか、ぜひ作中で確認しよう。
竜帝に仕える3人の竜騎士たちの活躍を描いたファンタジー漫画。火竜の騎士ラス=イリューザー、水竜の騎士ルーン、地竜の騎士ザッツの3人は、西の大陸「デュシス」の王である竜帝ことリュクレオンに仕える竜騎士たちだ。彼らはリュクレオンの命令で、恐ろしい魔力を持つ魔王ナディルを討ち取るべく遠征に出ていた。その目的を果たし、竜都に帰ろうとしていたのだが、魔物退治を趣味とするラスのせいで、度々寄り道をすることになる。
物語は3人の竜騎士が魔王を倒したところから始まる。任務を果たしたあとは真っ直ぐ竜都に帰る予定だったラス、ルーン、ザッツの3人。しかし、ラスが立ち寄った地で魔物の話を聞いてしまったからさあ大変。ルーンとザッツは、魔物退治が趣味のラスに付き合わされることになる。本作の魅力は、伏線が張り巡らされた謎の多いストーリー展開。本篇、竜都篇、秘宝篇、怪魚篇、風竜篇、胎動篇、復活篇、異界篇と構成が細かく分けられており、各篇に謎と伏線がちりばめられている。それ故にストーリーが複雑で、読み進めるうちに深まる謎、明らかになる真実の絶妙なバランスは、良質なミステリー小説のようだ。個性豊かなキャラクターたちと、彼らにまつわる謎の数々を堪能しよう。