努力の秀才である主人公が自身の進路のために、得意分野以外はポンコツな天才同級生3人を志望校合格へと導いていく青春ラブコメディ。高校3年生の唯我成幸(ゆいがなりゆき)は、元々要領が悪く勉強が苦手だったが、努力で上位の成績をキープしている。一ノ瀬学園では大学進学にかかる費用が免除される、特別VIP推薦というシステムがあった。家が貧しいためVIP推薦枠を狙っていた成幸は、条件として理系の天才、緒方理珠(りず)と文系の天才、古橋文乃(ふみの)の志望校合格のため、教育係を任されることになる。2019年4月から6月、10月から12月にテレビアニメが放送された。
本作に登場する3人目の天才少女、武元うるかは水泳部所属のスポーツ特待生だ。部活動を一生懸命やってきたあかしとして、健康的な小麦色の肌をしている。成幸とは中学からの顔なじみで、明るく活発な性格。「白銀の漆黒人魚姫」と呼ばれており、自由形でインターハイ優勝、オリンピック代表候補と目されているほどの逸材だ。鍛えているせいもあって、プロポーションは抜群。とくにすらりと伸びた足は褐色肌で浮き上がって見える分、よりすらりと美しく感じられる。見ているだけで元気になれるうるかだが、実はギャップの宝庫だ。スポーツに打ち込んできたので勉強は苦手だが、恋愛にも興味がないのかと思えば、実は成幸に絶賛片思い中。作中でも随一の乙女なのである。成幸とは普通に接しながらも、ややもすると意識して赤面ばかり。スキンシップはするものの、言葉をかけるときには素直になれずついツンデレになったりと、とにかく乙女で可愛らしい。褐色肌だからこそ、赤面した姿が艶っぽく、活発なうるかをぐっと女性らしく見せている。
家庭科の真面目な男性教師が、ギャルな生徒に料理を教えたことがきっかけで、料理研究部を創設し生徒や教師たちと交流を深めていくお料理学園ラブコメディ。矢部真司は家庭科教師。学校に赴任して3ヵ月が過ぎたが、あまり生徒と交流できない日々が続いていた。ある日、真司が最も苦手とする部類の生徒、岡崎みくが、料理を教えてほしいと訪ねてくる。成績が悪すぎて卒業も危ういみくは、お菓子を作って教師たちに渡せば救済すると校長から言われていた。困惑する真司だったが、みくとともにプレーンクッキーを作り始める。
ギャルとは若い女性の俗称である。年代によって若干の流行の変化はあるものの、日本人がイメージするギャルとは、明るい髪色に派手なメイク、露出多めのファッションという共通点があるだろう。近年は美白ブームで一概に流行とは言えないが、やはり「ギャル」というと肌は小麦色というイメージがある。みくは学校で一番とも言われるギャルだ。制服も程々に着崩しており、胸元と足元は露出が多く、足元はルーズソックス。性格は明るく、スキンシップは多め。教師である真司にもフランクに接しており、人見知りをしないらしい。同級生にはスキンシップの多さからビッチと思われているようだが、実は違う。初めて異性と手をつなぐなら好きな人、と初心で乙女な面を見せたり、勉強も料理も不得意だけれど実は真面目だったりと、ギャルのイメージからはかけ離れた面も持っているのだ。外見から「違う人種だ」と身構えてしまいそうだが、みくはとても素直な少女だ。小麦色の肌に、笑顔がとても映える。
食べることが大好きな女子高生が、ある日太り気味なことを指摘され一念発起、仲間たちとともに筋肉を鍛えていくトレーニングコメディ。紗倉ひびきは食べ歩きが大好きな女子高生。いつも通り食べ歩きをしていたところ、親友の上原彩也香(あやか)に太ってきたことを指摘されてしまう。ダイエットを決意したものの、自主トレーニングは三日坊主で続かなかったひびきは、ジムに通おうと見学にやってきた。偶然一緒になった同級生の完璧美少女、奏流院朱美(そうりゅういんあけみ)とともに、筋トレに励むことになる。2019年7月から9月にかけてテレビアニメが放送された。
本作は筋肉を鍛えていく作品であり、小麦色の肌がてんこ盛りに登場する作品でもある。まず、主人公のひびきは小麦色の肌の持ち主だ。興味が食べることに振り切れているが、恋人絶賛募集中のギャルである。小麦色の肌は若干ぽよぽよしているが、肉感的でセクシーともとれる。後に引き締まっていくことを考えると、序盤のぽよぽよ感は貴重とも言える。親友の彩也香は、ひびきとは対照的に細身ですらっとした体型をしている。特に腹筋を鍛えており、彼女も小麦色の肌のため、そこに生まれる陰影が美しい。ちなみに朱美は色白肌である。本作の舞台はスポーツジムであるため、トレーニングに励む女子高生たち以外にも、筋肉を鍛えにやってくる人物たちが数多くいる。中にはボディビルダーがごとく筋骨隆々な人物も多く、実は重度の筋肉フェチな朱美は目を輝かせているのだが、彼らの多くは肌が小麦色だ。なんでも小麦色の肌が筋肉を一番美しく見せるらしい。筋トレと日焼けはワンセットがマストのようである。
吸血鬼による事件が横行している英国を舞台に、吸血鬼でありながら吸血鬼を狩る主人公と彼が属する王立機関の抗争を描くアクションファンタジー。20世紀末の英国では、不可解な事件が続いていた。同国北部のとある村でも、村人が次々に消えていくという事件が発生していた。命からがら逃げだしてきた少年は、最近村にやってきた牧師が人を襲ったのだと言う。数日後、村には吸血鬼や化け物と戦う特務機関「HELLSING(ヘルシング)機関」と、対吸血鬼のエキスパート、アーカードが訪れていた。2001年テレビアニメ化。2006年にOVA化もされた。
吸血鬼をはじめとした反キリストの化け物から、大英帝国を守る特務機関が、王立国教騎士団だ。通称ヘルシング機関と呼ばれているのは、組織の長をヘルシング家の者が務めているからである。インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングは、20代半ばの女性だ。長い金髪と褐色の肌が特徴で、眼鏡をかけている。その名の通りヘルシング家の人間で、同家の長であり、ヘルシング機関の団長も務めているという女性だ。物語序盤ではうろたえる姿も見せるが、基本的には冷静沈着で強靭な精神の持ち主で、他者に対しては威圧的なところもある。葉巻を咥えていることが多いが、その姿からは20代女性の華やかさといったものは感じられない。自身も拳銃や長剣を駆使して戦うというのだから、完全実力主義でもあるらしい。人外のものと戦い、またそれを使役するという立場上、強さが前面に出ているのだが、その強靭さや神秘的な部分の表現に、褐色の肌が一役買っている。
依頼を受けて妖怪や悪霊を退治する「GS(ゴーストスイーパー)」をしている主人公たちが、様々な怪異と戦っていくオカルトドタバタコメディ。美神(みかみ)令子除霊事務所所長を務める美神令子は、業界でもトップクラスのGS。高校2年生の横島忠夫は令子の元で助手として働いているが、賃金の面で不満を抱えていた。とある大企業の依頼を完遂した後、令子は露天風呂に惹かれ、次の仕事先の山奥の温泉地へとやってくる。忠夫はその道中で、不思議な少女と出会うのだった。1993年4月にテレビアニメ化。
主人公の令子は業界でトップクラスのGSで、亜麻色のロングヘアと抜群のプロポーションが特徴である。そんな令子だが、向かうところ敵なしというわけではない。ライバルが存在するのだ。小笠原エミは日本最高峰の呪術師である。令子同様、自身の名を冠した除霊事務所の所長を務めており、得意とする術の性質上、警察や国際機関の依頼をこなしてきた。長い黒髪に褐色の肌というエキゾチックな容姿のエミは、毒舌家で「おたく」等のぞんざいな言葉遣いがとても似合っている。呪術を使うからといって悪であるというわけではなく、どちらかといえば悪を憎む立場だ。令子に対してはライバルなので悪役っぽい立ち居振る舞いをしているが、庶民の立場から言えば正義の味方と言えるだろう。褐色肌はエミの魅力の一つだが、実はメイクであるらしい。自分の魅せ方を心得ている、大人の女性だ。