「週刊少年ジャンプ」にて連載のお勉強ラブコメディ。自分が得意な分野とはまったく逆の分野への進学を希望する2人の天才少女の「教育係」に任命された男子高校生の唯我成幸が、彼女たちを大学に合格させるために奮闘する姿を描く。文系、理系、体育会系の天才たちに加え、浪人生や女性教師など多彩なヒロインを交えつつ、恋と受験のドタバタの日々が始まる。
本作でテーマになっているのは「大学受験」。主人公の唯我成幸は父を早くに亡くし、貧しい家庭に育った高校3年の苦学生。大学の学費が免除される「特別VIP推薦」を目指して努力する彼は、ある日推薦の条件として古橋文乃と緒方理珠の2人の教育係を命じられる。文乃は文系、理珠は理系で圧倒的な成績を記録する天才なのだが、彼女たちが希望する進路は文乃が理系、理珠が文系と、その適正とはまるで逆。志望大学に合格するにはほど遠い彼女たちの成績に、一度は諦めかける成幸だったが、亡き父の言葉を思い出し、2人を見事合格へと導くために勉強に付き合い、彼女たちと触れ合いを重ねていくことになる。
東大受験をテーマに描く、受験のためのハウツー漫画。舞台は落ちこぼれ生徒が集い、経営破綻状態を迎えた龍山高校。担当弁護士である主人公の桜木建二は、高校から東京大学合格者を出して有名にして再建することを目指し、特別進学クラスを設立。個性的な講師陣を外部から呼び、男女2人の生徒に常識破りの指導を施していく。2005年にTVドラマ化。続編である『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』『ドラゴン桜2』も同様にドラマ化されている。
本作は「東大に受かる方法」を描くという、受験勉強方法ハウツー漫画。主人公の桜木建二は、校内で落ちこぼれ扱いされている水野直美と矢島勇介を東大合格へと導くべく、効果的な勉強法と受験テクニックを伝授していく。作中には個性的な勉強方法や、試験での正しい解答を導くための発想方法など、実際の受験に役立つ知識が数多く盛り込まれているほか、「学歴」による社会の仕組みや受験への心構えなど、受験生のモチベーションを高めるメンタルケア要素も豊富。受験という題材をエンターテインメントに落とし込み、知識や学歴を身に着ける意味を伝える内容は、受験業界でも大きな話題を集めた。
男子禁制の温泉付き女子寮を舞台に描くラブコメディ。幼い頃、とある少女と「一緒にトーダイに行く」約束をした主人公の浦島景太郎。だが、要領の悪さからか二浪しても合格できず、ついには実家から追い出されてしまう。祖母のありがたい計らいによって女子寮である「ひなた荘」の管理人の職に就き、次こそ東大合格を目指す景太郎。だが、強気な女子高生の成瀬川なるをはじめ、個性的な寮の住人たちに日々翻弄されることになる。
浪人生の浦島景太郎と、ヒロインのひとりである女子高生の成瀬川なる。本作は、東大合格を目指すその二人を中心に、女子寮の中に男が一人という状況で繰り広げられるドタバタのラブコメ劇を描いて人気を集めた作品だ。ひなた寮の管理人になった景太郎は、東大どころか他の大学にも合格できない成績で、やりたいことがあるわけでもなく、ただ東大に合格することが勉強の目的になっていたダメ浪人だった。しかしそんな彼も、なるや前原しのぶ、青山素子、カオラ・スゥ、紺野みつねといった個性的な住民たちとひとつ屋根の下で生活し、彼女たちと打ち解けていく中で、自分のやりたいことに気付き、少しずつ成長していく。
弓月光が1977年から「週刊マーガレット」に連載した学園コメディ。東京の小学校に転校した山奥出身の片桐哲矢は、勉強が大嫌いなのに母親の見栄でスパルタ進学塾に通う羽目に。さらに、そこで知り合った美波唯と結んだ約束と、持ち前の負けん気の結果、難関の東方中学校への受験に挑むことになってしまう。作中では中学受験に挑む哲矢が巻き起こす騒動と、東方中学校に無事合格して野生児ぶりを発揮する哲矢の中学生活が描かれる。
本作で描かれる「受験」は、中学受験。主人公の哲矢が兵庫の山奥から転校してきた東京の小学校は、1970年代後半から高まっていった学歴信仰の追い風を受けて受験戦争の真っ只中にあった。勉強嫌いではあったものの地頭はよく悪知恵も働く哲矢は、数々の騒動を起こしながらも、同じスパルタ進学塾に通う女の子の美波唯や、彼の家庭教師となった多田京四郎の協力を得て、難関中学校の受験を乗り越えていく。がむしゃらに進む哲矢と、最初は嫌っていたものの次第に哲矢に好意を抱いていく唯、そして哲矢に振り回される人々の様子が楽しいお受験ドラマだ。
江川達也の代表作のひとつでもある、大ヒットラブコメディ。成績優秀でスポーツも得意、ルックスもいい反面、プライドが高く己の欲望に弱い高校3年生の村上直樹と、彼が一目惚れした水野遥の恋を中心に、ひと癖もふた癖もある青春模様を描いた作品だ。村上と遥を取り巻く人間関係を、濃厚な妄想も交えた過激な描写で表現したことで大きな話題を呼んだ。1994年に実写TVドラマ化され、2006年には実写映画化もされている。
本作で描かれる受験は、東京大学への受験。主人公の村上直樹は抜群に賢く、運動神経とルックスも秀でているが、エリート志向で情欲に流されやすい根性なし。そんなクセの強い彼が一目惚れした水野遥と付き合い、ふたりで東京大学への進学を目指すところから物語は始まっていく。結果として村上は受験に失敗するが、日本一の学歴である東大への強い執着が失われることはなく、早稲田大学での1年の仮面浪人を経て見事に東大文Iに入学。入学後は異常な性欲と妄想力で様々な女性と関係を持ちながら、遥と付かず離れずの関係を繰り返していくことになる。