歴史上の偉人たちが人生の最後に、なぜか時空を超えて訪れるレストランを舞台に描くグルメ×歴史漫画。何の変哲もないレストラン「ヘブンズドア」のオーナー兼シェフの園場凌(そのば しのぐ)は、父親から店を継いで1週間あまり。まったく客が入らず意気消沈していたところに、侍のような出で立ちのグループが訪れる。しかし、彼らは普通のお客ではなく、時空を超えてやってきた戦国武将・織田信長の一行だった。
歴史上の偉人というと、その時代において突出したためか、悲劇的な最期を遂げた人物が多い。本能寺の変で最期を迎えたとされる織田信長、ギロチンにかけられたマリー・アントワネット、暗殺されたガイウス・ユリウス・カエサル、革命の旗となるも火刑に処されたジャンヌ・ダルク。本作の主人公・園場がオーナー兼シェフを務めるヘブンズドアには、なぜか時空を超えて世界中の偉人がやってくる。しかも、みな死を目前にした切羽詰まった状態というオプションつき。彼らは人生最後にいったい何を考え、何を食べたかったのか。時代も国境も超えて、突然訪れる珍客たちの無理難題に園場はその場凌ぎと言いつつも応えていく。園場の料理によって、偉人たちの知られざる内面が解き放たれ読者の胸をうつ。
人類の存亡をかけた、神VS人類代表の1対1の13番勝負を描くバトル漫画。原作は梅村真也、構成をフクイタクミが担当している。1000年ぶりに開催された人類存亡会議。全世界の神が一堂に会し、人類に次の1000年の存続を「許す」のか、それとも「終末を与える」のかを決めるのだ。全会一致で「終末」が決定しようとした時、戦乙女(ワルキューレ)・ブリュンヒルデが反対の意を唱え、 神VS人類の最終闘争「ラグナロク」の勝敗によって人類の存亡を決することを提案する。
人類最強の存在とは誰なのか、神をも凌ぐ実力を持つ人間は存在するのか。そんな歴史ファン、格闘技ファン垂涎のバトルステージを用意した本作。ブリュンヒルデ の提案で開催されることとなったラグナロクは、神と人類の代表が1対1のガチンコで闘う13番勝負。先に7勝した側が勝者となる。人類の代表者は、始皇帝、レオニダス王、ニコラ・テスラ、佐々木小次郎、ジャック・ザ・リッパー、アダム、雷電為右衛門、沖田総司、グレゴリー・ラスプーチン、ミシェル・ノストラダムス、呂布奉先、シモ・ヘイヘ、坂田金時の13人。歴史の教科書のみならず、犯罪史に 残る者も並ぶ最強かつ最凶なメンバーだ。全知全能の神に勝つために、あらゆる手がつくされることになる。
現代日本によみがえってしまった偉人たちがまきおこす破天荒すぎる歴史コメディ。201×年の日本で突如、時空を超えて歴史上の偉人たちが次々と出現してしまう。国は彼らを収容するために国営偉人居住施設「偉人館」を創設。彼らは世間では偉人として敬われているが、蓋を開けてみれば実態はかなり困った人ばかり。天下人なのにうつけすぎるノブナガ、気軽に心中しすぎるダザイと、そんな困った彼らを「偉人を人とも思わない」管理人・四条椿(しじょうつばき)との日々が描かれる。
本来なら会うこともなかったはずの偉人たちが、時代を超えて共同生活を送る「偉人館」。オダノブナガ、アケチミツヒデ、ダザイオサム、ヤマトタケル、サカモトリョウマ、日本史の教科書を開けば、目に入ること間違いなしのメンツが入居している。しかし、良く言えば「時代の寵児」、言い方を変えれば「癖が強すぎる」偉人たち。時空を超えて一つの場所に集められたらそれは軋轢が生じないわけがない。ドSすぎる管理人・椿にしてみれば世間で尊敬されていようとも「傲慢で自己中で、頭のおかしい連中ばかり」。大きなことを成し遂げた偉人のはずが、日々、些末なことで小競り合いを繰り広げることになる。偉人の史実エピソードに基づくギャグも盛りだくさんで、偉人たちがぐっと身近になるはずだ。
織田信長を裏切った明智光秀の一族が支配する世界、信長がクローンで復活したことから惨劇が引き起こされるSFホラー。1582年に明智光秀が本能寺で織田信長を倒してから数百年、光秀の子孫が率いる「明智コンツェルン」は世界を牛耳る力を誇っていた。明智コンツェルンでは、独自のクローン技術を用いて作成した世界の偉人のクローンを公開する興行「クローンサーカス」を行っていたのだ。明智は、社員の蘭丸の勧めで明智コンツェルンの方針を破って信長のクローンを作成してしまう。
ホラー漫画家として唯一無二の存在感を誇る作者が手掛けた本作は、戦国時代の偉人たちを彷彿させるキャラクターたちが多数登場。豊臣秀吉、武田信玄、上杉謙信、千利休といった、天下を巡って深い因縁を抱えたメンツが、歴史では「ありえなかったもう一つの未来」を、世にも恐ろしい形で展開するのだ。惨劇の元凶となる明智一族は、史実なら本能寺の変の後、天下人として名をはせることなく歴史の表舞台から去った。しかし、本作では、信長を本能寺で討ち取った後、順調に権力の座につき、数百年後には明智コンツェルンを築くまでに。しかし、時を経ても明智にとって信長は恐ろしい存在であり、その恐れはクローン技術によって彼が復活することで、真実のものとなって現れることになる。
歴史上の偉人たちがカードとなって戦う「偉人界」に送り込まれてしまった少年を主人公に描くカードゲーム×異世界バトル漫画。小学生の習志英雄(ならしひろ)は、カードゲームの全国大会で最年少優勝したこともある天才的な才能の持ち主。しかし、とある事情から、今ではゲーム店の片隅で違法の賭けゲームに興じる投げやりな日々を送っていた。そんなある日、英雄を訪ねて、ゲーム店に謎の少年・ニッケがやってくる。ニッケは、英雄の強さを見極めるようにバトルを挑んでくる。
主人公の英雄は、カードバトルで相手がいかさまをしかければ、いともたやすく見破り、生来の勝負勘と引きの強さで、誰にも負けることがない。そんな彼が、突如送り込まれることになるのが「偉人界」。そこは、世界各国、あらゆる時代の偉人たちが、カードのキャラクターとしてバトルする世界。攻撃されれば、傷となって血を流し、敗北すれば奴隷にされてしまう。坂本龍馬、明智光秀、千利休、アルカポネ、与謝野晶子、織田信長と、時代、性別関係なくガチンコなバトルが展開する。英雄を偉人界に招き入れた謎の少年・ニッケによると、英雄と母を残して突如消えてしまった英雄の父は、この偉人界にいるという。英雄は、父を探すため、偉人界のカードバトルで勝ち抜いていく。