元ギャルヤンキーキャバ教師見参!! 『きーちゃん先生の事情』102 Pt.

キャバ嬢 希帆（きほ）は、高校時代ギャルだった。現在はキャバ嬢として働いている。キャバクラ「スィートクレマチス」いちばんの上客、青田が希帆を指名した。最近買収した私立高校の先生をしてもらいたいという。もし先生になったら、月に一度300万もする「ロマネ・コンティ」を1本いれ、本指名、同伴もするという。店長に恩のある希帆はこの依頼を断れず、昼は先生、夜はキャバ嬢になることに……。

重い題材をギャグとキャラクターの明るさで、面白く読み進めていくことができる作品だ。絵柄がとても上品で綺麗なのに対し、ストーリーはギャルやギャル男、ゲイを扱った意外とハードでアバンギャルド! 絵だけで丘上あいのマンガを選ぶと、内容のギャップに驚かされることがあるだろう。ストーリー設定はハードなのに、キャラクターがなにか上品というか、誠実というかとてもまっすぐでいい人なのでとても引き込まれる。

教師と生徒のハートフルマンガかと思いきや、あくまでも「きーちゃん先生」が背負っている過去やトラウマなどを乗り越えていくストーリーである。そのため、生徒が出て来ないことも多々ある。最終巻にて、ストーリー内にちりばめられた謎や問題が、過去に繋がっていることがわかったりするトリック的な要素もあるので、始めに読んだ印象と最後では読者のイメージや思いが大分変わっていく。講談社にて全8巻販売中!!