発売即重版！『空っぽのやつでいっぱい』に注目!!210 Pt.

本作で注目して頂きたいのは、「アボガド6」の物語構成力である。本作は、各話ごとに主人公が変化し、短編集のような構成となっている。既に読んで頂いた方はご存知だと思うが、この短編は全ての話と繋がっており、1冊を読み切ることで各話がどのように繋がっていたのかが理解できる作品となっている。また、各話自体は、空想要素を取り込みつつ、人間の感情とは？、生と死とは？などの内容の描写が多くあり、自分の考え方と対話しながら読み進めていく事ができる内容が深い作品である。

非常に見どころが多く、文章だけでは伝えきるのは困難なため、作品内の「マザー」を紹介する。上記でも記載したが、この話も他の話と密接に関係しているので、気になった方はこのタイミングで他の話も読むことをお勧めする。

・伏線回収などの作品が好きな方
・「世にも奇妙な物語」「笑うセールスマン」などの現実に若干の空想を混ぜた作品が好きな方

©アボガド6 ／ KADOKAWA