舞台は西暦2019年、新型爆弾によって消滅した東京に代わり建立された、爛熟した大都市ネオ東京。不良少年金田が、ある事件をきっかけに世界を揺るがす巨大な力「アキラ」をめぐる騒動に巻き込まれ、超能力を手にした幼なじみ鉄雄と対決していくさまを描いたSF作品。緻密に描かれた都市と、その破壊描写、視覚化された超能力者同士の戦闘描写が特徴である。第8回講談社漫画賞一般部門受賞、アイズナー賞最優秀国際アーカイブプロジェクト部門および最優秀国際作品部門を受賞した、作者大友克洋の代表作。扉絵などで使われる、毛筆で書かれた『AKIRA』の題字は漫画家平田弘史の手によるもの。