今度の歌姫はユニット、『マクロスΔ』の世界21,280 Pt.

1982年に放送されたテレビアニメ『超時空要塞マクロス』以降、テレビアニメ、OVA、劇場版アニメが展開される人気シリーズである。
バルキリーという変形する戦闘機に乗って戦うこと、歌で争いを止めること、三角関係の恋愛模様を主軸として全ての作品が制作されている。

これまでに『超時空要塞マクロス』、『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』、『マクロスプラス』、『マクロス7』、『マクロス ゼロ』、『マクロスF』などが展開。
その最新作が『マクロスΔ』である。

「マクロス」シリーズにおいて作中の歌姫と同じくらい注目を集めるのが、キャラクターの声優や歌唱パートを務める歌姫が誰になるかという点。
初代の『超時空要塞マクロス』ではヒロイン、リン・ミンメイを飯島真理が、『マクロスF』ではシェリル・ノーム（歌唱パート）とランカ・リーを、それぞれMay'nと中島愛が演じ、このマクロスシリーズをきっかけに人気声優、歌手になった。
今作、『マクロスΔ』では主人公のヒロイン、フレイア・ヴィヨンを演じるのは、8000人を上回るオーディションから選ばれた鈴木みのり。
これが声優としてのデビュー作となる、まさにシンデレラガールだ。
また、作中の音楽ユニット「ワルキューレ」の歌姫、美雲・ギンヌメールの歌唱パートを務めるのは15歳の新星、JUNNA。
アニメはもちろん、彼女たちがこの先どういった活躍をしていくのかにも注目だ。

「マクロス」シリーズの三つの柱のひとつになる三角関係。
『マクロス7』だけこれが微妙な描写のまま終わったが、恋愛はシリーズ通して大きな見どころのひとつになっている。
『超時空要塞マクロス』では若干最後が間延びするようなかたちになったり、前作の『マクロスF』では、主人公のアルトがまさかのハーレム、両取りを宣言したとも取れなくもない描写があったりと、現実同様になかなかすんなりとはいかない「マクロス」シリーズの恋。
今作では、ヒロインのフレイア・ヴィヨン、主人公のパイロット、ハヤテ・インメルマン、ハヤテの上司にあたるΔ小隊のミラージュ・ファリーナ・ジーナスの三角関係になると予想されるが、この先どうなっていくのだろうか。

このシリーズの面白いところは、どの作品を観ても、過去の作品のエピソードなどが散りばめられているため、気になって、他の作品も観てしまうところにあるだろう。
それだけ魅力的な「マクロス」シリーズの世界。最新作の『マクロスΔ』から入った人は、ほかの作品も観てみてはどうだろうか。