召喚術士の少年と一般人の少女をめぐるファンタジーコメディ。「仏」や「天使」と呼ばれるほどの超善人の天使ヶ原桜(てしがわらさくら)のクラスに、謎の転校生・左門召介(さもんしょうすけ)がくるが、彼は悪魔の力を操る「召喚術士(サモナー)」だった。超善人の桜を「嫌い」と断言し、召介は悪魔を用いてあの手この手で彼女を破滅させ、地獄へ落とそうと画策する。そんな召介の嫌がらせに立ち向かう桜と、彼らを取り巻く友人と悪魔たちを描く。
本作に登場するヤンキー少女は、召介たちのクラスメイト・嫌田悲恋(やだかなこ)だ。悲恋は黙っていればメガネを掛けたクールビューティーだが、その過去はチーム「仏血霧(ぶっちぎり)」の初代ヘッドを務めた元ヤンキー。高校では少しでもモテるために伊達メガネをかけ、地味なふりをしている。しかし、ヤンキー気質は抜けきっておらず、ヤンキーを見たら反射的に攻撃してしまう武闘派だ。そんな彼女は友人からは「ヤーさん」と呼ばれ、クラスメイトからは「2-Bの毘沙門天」という異名を付けられている。スタイル抜群の美人だが、そういった気質のためか全くモテていない。ただし、ヤンキー時代も現在も、一般人に迷惑をかけない姿勢を貫いており、現役ヤンキーの連中からは強く慕われている。
暴走族の少年たちの青春と生き様描く不良漫画。主人公の浅川拓はいじめられっ子だったが、暴走族「外道」のメンバー・鳴神秀人に憧れ不良デビュー。進学校から不良が集まる私立聖蘭高校に転校し、不良たちに絡まれるも持ち前の幸運とハッタリで危機を乗り越えていく。そこで出会ったチーム「爆音小僧」に加入した拓は、バイクを通して出会う多くの不良たちや、暴走族同士の抗争を経て成長していく。
本作の舞台は、「不良偏差値98」などと言われる私立聖蘭高校、通称「乱校」だ。通っている生徒は男女ともほぼ不良で、本作におけるヤンキーヒロイン半村晶(はんむらあきら)もその一人だ。晶は金髪の長髪が目立つ美少女で、愛車はCB350F。バイクを愛する走り屋だった兄が交通事故で亡くなったことをきっかけに両親と仲たがいし、ついにはグレてヤンキーとなってしまった。気が強く喧嘩早いが、面倒見が良く後輩たちからは慕われている。また兄の面影を感じる拓を何かと気にかけており、時には女性らしい一面を見せることも。勿論本作には彼女の他にも、多数の不良少女たちが登場する。
作者の代表作であるヤンキー漫画『カメレオン』のラストから7年後を描いた続編。主人公の星野英太は平凡な高校生だが、夜になると姉に女装させられ、「エイラ」としてスナックで働かされている。ある日、英太は「エイラ」の姿で片思いをしている女子高生の山本都姫を助け、彼女にお姉さまと慕われることに。さらに、都姫はひょんなことから伝説の暴走族「OZ」の二代目を襲名してしまう。英太は正体を隠したまま、度胸とハッタリを駆使して都姫の窮地を救っていく。
本作のヒロイン山本都姫は、暴走族「罵多悪怒愚(バタードッグ)」の総長・山本信愛を兄に持ち、伝説の暴走族「OZ」の二代目に任命されてしまった美少女だ。だが彼女は、バイクにも乗れず、夜はすぐに眠くなるから夜ふかしもできない、生真面目で純情な女の子。超シスコンの兄の影響からか、暴走族に理解があって責任感も強いため、二代目就任の重圧に苦しんでいる。そんな都姫を助けるため、星野英太が女装した「エイラ」もまた、本作のもうひとりのヒロインだ。エイラは見た目は絶世の美女で、類まれなカリスマと度胸で敵味方問わず周囲の人々を魅了していく。
不良コンビの活躍を描いた長編学園青春コメディ。軟葉高校への転校をきっかけに金髪パーマをかけ、ツッパリデビューした三橋貴志。そしてもう一人、剣山のようなトゲトゲヘアーの伊藤真司も軟葉高校への転入生で、転入をきっかけにツッパリデビューした2人。適当かつ卑怯な三橋と、正義感が強く真面目な伊藤は正反対な性格だが、どちらもケンカはめっぽう強い。お互いに組めば最強だと考えコンビを組み、周辺の不良たちからたちまち恐れられる存在になっていく。
本作にはヒロインが2人いるが、そのうちの1人、伊藤のヒロインでもある早川京子がヤンキー。彼女は青蘭女子の番長だが、振る舞いが突っ張っているだけで行う犯罪は喫煙行為程度。ある日、青蘭高校の前で嫌がらせをする不良を追い払ってもらうため三橋を訪ねるが、正義漢の伊藤に惚れ込み、2人は交際することに。彼女は禁煙を始め不良もやめるが、ひとたび怒るとかつてのヤンキーらしい一面を覗かせることも。筋を通すことに重点を置いた、かっこよくて可愛い女の子だ。伊藤とは恋愛観も合致しており、関係はとてもプラトニック。
ソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』のスピンオフ作品。同作に登場する向井拓海を主人公としている。元暴走族という経歴を持つ彼女が、慣れない芸能界に苦戦しながらも敢然と立ち向かっていく姿が熱い。プレイヤーの分身であるプロデューサーも、ガラの悪い金髪の男というキャラクターとして登場する。
本作の主人公、アイドルの向井拓海は元暴走族の特攻隊長。不良とはいっても、捨てられていた子猫を助けるなど典型的な「優しい不良」だ。彼女は、面倒見の良さと勢いの良さから暴走族の仲間たちから慕われており、本人も虚無的ながら楽しい日々を送っていた。そんなある日、プロデューサーと出会ったことでアイドルの仕事を引き受けることになってしまう。「かっこいい」を信条とする拓海にとって、「かわいい」を求められるアイドル業界は苦戦することばかりだ。しかし、ユニットを組むことになった真面目なギャルの藤本里奈がみせる真摯な姿勢や、ステージの熱気と興奮を見ているうちに、本気でアイドルに取り組むことを決意する。アイドルとして活動していくうちに、可愛いだけではない様々なスタイルがアイドルにはあると感じ、自分にとっての最高のアイドル像を模索していく。