『刀剣乱舞-花丸-』刀剣男士便覧「和泉守兼定」128 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

戦装束は赤い和装の上から、浅黄色をしただんだら模様の羽織をかけている。内番服も赤い和服で、黒いブーツを履いている。「かっこ良くて強い最近流行りの刀」を自称するだけあって、小粋な格好である。「堀川国広」と揃いの赤いピアスと黒の長髪、気の強そうな瞳をしている。
「喧嘩殺法」を得意とした「土方歳三」の刀だったからか、戦術は荒々しく型もない。また性格も多少気が短いところがあるものの、手合わせ相手に助言をするなど、面倒見の良い一面も。同じく「土方歳三」の元にあった「堀川国広」とは強い信頼関係で結ばれており、作中で繰り広げられた激戦での連携も見事なものだった。
ちなみに現在「とある本丸」に顕現している「刀剣男士」の中では、刀の制作時期が最も新しい。

号：「和泉守兼定（いずみのかみかねさだ）」
刀長：二尺三寸（約69.7センチ）または二尺八寸（約84センチ）
刀工：「和泉守兼定（十一代目）」（もしくは十二代目「兼定」）
制作時期：江戸時代末期
主な元所有者：「土方歳三」
保存場所：「土方歳三資料館」

十一代目、もしくは十二代目「兼定」によって打たれた刀。「和泉守兼定」という号は、同名の刀工に作られた刀の総称であるので、特定のものを差す名前ではない。また「和泉守」という名は朝廷より拝領するものであるため、歴代「兼定」の中でも二人しか名乗っていない。
新選組副長「土方歳三」の佩刀として有名。彼が亡くなる直前の写真にも写っていることから、終生大事にされていたことが窺える。また現存している刀と「土方」の書簡に記されている刀の長さが違うことから、「土方」は「兼定」を二振り所持していたという説がある。なお現在「土方歳三資料館」に保存されているものは刀長が二尺三寸で、十一代目「会津兼定（和泉守兼定）」作の一品らしい。
5月11日の「土方」の命日に合わせて、毎年4月から5月にかけて限定展示がされている。