芳文社『まんがタイムきらら』にて2005年1月号より連載されている4コマ漫画作品。作者はきゆづきさとこ。基本的に1話完結で、その旅の舞台は19世紀ヨーロッパ風のファンタジックな世界。ダークテイストでありながら、とても心温まるその不思議な世界を知ってほしい。
真っ黒な姿に身の丈ほどもある棺桶を背負い、旅をする少女クロ。目的を果たすための旅の途中の、様々な出会いが教えてくれるのは__。
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芳文社『まんがタイムきらら』にて2005年1月号より連載されている4コマ漫画作品。作者はきゆづきさとこ。基本的に1話完結で、その旅の舞台は19世紀ヨーロッパ風のファンタジックな世界。ダークテイストでありながら、とても心温まるその不思議な世界を知ってほしい。
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本作の主人公は、身の丈ほどの棺桶を背負って旅する「クロ」と名乗る少女だ。大きな黒い帽子と黒い服を着ているため、「黒い旅人」と呼ばれることも。本当の名前はクロではないのだが、本人が「今の自分には似合わないから。」と、本当の名前を口にしたがらず、その名を知る者は数少ない。クロの旅の目的は、自分に呪いをかけた魔女を探すこと。旅の道連れは、共に魔女から呪いを受けた「セン」と、旅の途中で見付けた小さな実験体「ニジュク」と「サンジュ」。魔女を探す旅の途中で、旅人達はたくさんの出会いと別れを繰り返す。その一瞬一瞬を、丁寧に優しく書き上げている作品だ。
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クロは旅をする中で、様々な人に出会う。魔女と恐れられ、街から離れたところで独り暮らす心優しいまじない師や、「本当」を何一つ話すことのない、ほら吹き男爵と呼ばれる老いた男、人を寄せ付けない森の中で、主の帰りを待ち続けるまるで生きているかのように話し、笑う、美しい人形……。土地によっては、棺桶を担いだ黒ずくめの旅人を、快く思わない人だっている。それでもクロは、通り過ぎるその先々で、優しい足跡を残しながら旅を続ける。それはクロという少女の、優しさゆえの旅路なのだろう。異なる色や形をした「人の心」が、さながら深みのある絵本のようなタッチで描かれている。ともすれば、涙がこみあげてきそうな、とても優しいお話だ。
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