働く女性が活躍するマンガ10選!155 Pt.

ついつい見惚れてしまうキャリアウーマン。そんな彼女のたちが活躍するマンガを厳選し、今回は10作品ピックアップした。

本作の舞台は、主人公「松方弘子」28歳が働く週刊『JIDAI』編集部。そこで働く人々は、年齢も嗜好もそれぞれ違っているが、雑誌を作るために心血を注いでいる。彼女を軸として、様々な人の仕事に対する姿勢と生き方が多くの読者層の心に響き、サブカルチャーの世界だけでなく実写ドラマ化も果たした秀逸作品だ。「弘子」は勝気かつ生真面目な女性で、締切が迫ると、通常の3倍のスピードで仕事をこなす「働きマン」になることが本作のタイトルの所以となっている。ただ、彼女は完璧超人というわけではなく、時に強い言葉を相手に放ってしまい後悔することも。また、恋人の「山城新二」に対して言いたいことを呑みこんでしまう弱さも持っていて、そんな“共感できる、女性が努力する姿”が描かているからこそ多くの人の魅力に感じたのだろう。女性だけに関わらず、働く男性、そして成人に達していない方々にもぜひ読んでほしい一作である。

会社では無口でクールな、有能美人主任として一目置かれている「水沢千里」。彼女は酒に目がないが、夫以外の人と飲むことは決してない。それは、寡黙な「千里」が酒に酔うと、「しふく」の一言を皮切りに、べたべたデレデレの可愛らしい人格に変貌を遂げてしまうからだった。そんな自分の姿を絶対に人に見せるわけにはいかないと、同僚や後輩からの酒の誘いを断り、時にはノンアルコールカクテルでごまかしながら、大好きな夫の「水沢壮良」が待つ自宅へと急いで帰る毎日を描いたイチャラブ夫婦コメディである。「千里」は基本的に仕事後は直帰。そして夫・「壮良」のかわいい妻の仕事に疲れた姿を癒すために毎日愛情のこもったお手製のカクテルを堪能することと、夫にデレる至福のひと時を生きがいにしている女性。皆の手本となるべきキャリアウーマンであっても、常に気を張っている必要がないことを教えてくれる、一種の働く教本のような意味合いも兼ねた作品だ。

「町田りつ子」と「野々山修一」は高校3年の時から10年以上の付き合いを続けているカップル。同棲生活も8年目に突入し、周囲からは結婚のプレッシャーも強くなっていた。お互い結婚したいと思っているが、なかなかタイミングが掴めずにいる2人はあいかわらず同棲生活を続けているが、兄弟や親友の結婚や妊娠など少しずつ環境は変化し、2人の心理も変わっていく姿を描いた作品だ。本作の特徴は、1話2部構成で1つのエピソードを男女それぞれの目線で描くザッピング形式になっていること。決して一方の目線に偏った見解でストーリーが進行することがないので、とても共感を得られやすい構成になっている。学生の時は良かったけれど、時間を重ねていくにつれて、そして環境が職場に重きを置くにつれて新たな考え方が芽生えていく二人。幅広い年齢層の人が抵抗なく読める作品だと思うが、特に働きつつ恋愛にも身を置いている人にぜひ読んでほしいと思う。

隠れ腐女子のOL「桃瀬成海」は転職先で幼なじみの「二藤宏嵩」と再会する。同僚の前で「宏嵩」にヲタクであることをバラされ、怒りを覚えつつも、再会を喜ぶ「成海」。ヲタクの自分をさらけ出せるため「宏嵩」としばしば呑みに行くようになり、とりあえず付き合うことになったが、ヲタク同士の不器用な彼女らにまじめな恋愛は難しく、ついついふざけてしまう。そんな彼女と彼が先輩カップルに見守られながらも、少しづつ絆を深めていく作品だ。イラスト投稿サイトに掲載され、のちに書籍化された作品で、「次にくるマンガ大賞2014の本にして欲しいWebマンガ」第1位に輝いた実績のほか、2018年のアニメ化も控えている人気作。サブカル関連と恋愛に強い関心を抱く働く人々は、アニメの放送を先取りして一気読みしてみてはいかがだろうか。ちなみに声優陣には、「杉田智一」氏や「沢城みゆき」さんなど豪華キャストが名を連ねているのでこちらも要チェック!

「土間うまる」は外では学業優秀、スポーツ万能な完璧美少女として通っている16歳の女子高生。しかし兄の「タイヘイ」と二人で暮らすアパートでは、さまざまなことを面倒くさがり適当に済ませてしまう「干物妹(ひもうと)」に変貌してしまう。そんな「うまる」がわがままをいって兄を困らせたり、友人たちと交流していく姿をコミカルに描いたほのぼのコメディ作品だ。本作で注目してほしい働く女性は、「タイヘイ」が勤める会社における上司であり課長の「叶(かなう)」。「タイヘイ」の1年下であるが、学生時代からの友人でもある。実は「タイヘイ」に秘かに好意を抱いており、クリスマスに誘おうとしたり、出張についてきたりと何かと行動を共にしようとするが、想いが伝わらなくてやきもきしてしまう。おっちょこちょいなところもあるが、常に一生懸命で、妹の「ヒカリ」のために日々頑張る姿をぜひ一緒に応援してほしい。

人間世界に紛れ込み、人肉を喰らう怪人「喰種」たちがはびこる東京を舞台としたダークファンタジー作品。ある事件をきっかけに「喰種」の臓器を移植されたことで、人肉を欲する怪人として生きることを宿命付けられた大学生の青年「カネキ」の苦悩と戦いがメインが描かれている。特に人間と「喰種」の間に位置する存在となったことで「カネキ」が身を寄せた、喰種たちが集う喫茶店「あんていく」の面々との交流する日々の描写が多く、そこでの「喰種」たちとの日々を通じて彼らの考え方や境遇を知ることとなったカネキが、やがて自分なりに考え、模索し始めていく。「喰種」だけでなく、彼らの対抗組織として人間が構成した組織の面々も多数登場。女性捜査官でアカデミーを首席で卒業したエリートの「真戸暁(まど あきら)」など、屈強な男性陣だけでなく女性が知性と知略で以って活躍するシーンも堪能することができるので、「カネキ」に加えてそちらにもぜひ注目してほしい。

高校に進学し、下宿「河合荘」で新生活を始めた「宇佐和成」は、同じ下宿に住む高校の先輩「河合律」に恋してしまう。なんとか「律」といい仲になりたいと思う「宇佐」だったが、「律」は本を読むことに夢中で、しかも他人との交流に興味が薄い「プロぼっち」だった。その上、「河合荘」の住人は一癖も二癖もある面々ばかり。そんな彼らの巻き起こす騒動に巻き込まれてしまう「宇佐」の日常を描いた恋愛ラブコメ作品である。本作に登場する働く女性は、「河合荘」の管理人「住子」と河合荘に住んで3年目になるOLの「錦野麻弓」のメインキャラ二人。「律」の親戚でもあり、常に住人のことを気にかける優しい女性「住子」と、巨乳の眼鏡美人だが、非常に男運が悪く、ダメ男に惚れては振り回され、最後には二股かけられて捨てられるというパターンを繰り返している「麻弓」の奮闘を見逃すな!