一目惚れした少女のためにバドミントンを始めた純情男子の奮闘を描く、スポーツ青春漫画。主人公の如月茂一は、湘代高校に入学したばかりの男子生徒。彼は、通学中の電車で見かけた鈴森秋葉という上級生の女生徒に一目惚れ。思いの丈を告白した茂一に対して、秋葉の答えは「私にバドミントンで勝てたなら付きあってあげる」というものだった。
如月茂一は、スポーツとは全く縁のない天文オタク。当然バドミントンはずぶの素人である。そんな茂一が一目惚れした鈴森秋葉は、男子バドミントン部のマネージャー。秋葉は廃部寸前の男子バド部を存続させるため、部員集めに奔走中だった。部のためにはなりふり構わぬ秋葉は、茂一の恋心すら利用し、彼が負けたら入部という条件でバドミントン勝負を提案してきたのだ。しかも、秋葉はかつて全日本中学チャンピオンに輝いた実力の持ち主。まんまと罠にはまった格好の茂一だが、彼は通学中に目にした秋葉の「哀しい瞳」を笑顔に変えるため、バドミントンに全力で打ち込んでいく。ボーイミーツガールから始まる、熱血青春バドミントン漫画だ。
運動音痴の少女がバドミントン選手として成長していく姿を描いた、青春スポーツ漫画。主人公の泉谷旭は、中学入学を機にバレーボール部に入部したものの、周りについて行けず1ヶ月で退部。モヤモヤした気持ちを抱える旭は、親友である本城羽海を応援するため、バドミントンの試合会場を訪れる。そこで起こったハプニングによって、旭の中学ライフは一変していくこととなる。
主人公の泉谷旭とバドミントン部員の本城羽海は、幼い頃からの親友同士。羽海は運動神経抜群で、全国大会の常連選手。一方の旭は、運動は苦手だが羽海の試合を観るのは大好きで、彼女のカッコイイ姿に憧れていた。そんな旭に思い掛けない機会が訪れる。ダブルスで羽海とペアを組む選手が、試合直前に発熱でダウン。たまたま応援に来ていた旭は、その代役を頼まれたのだ。残念ながら結果は敗北だったが、羽海はこの試合で旭の意外な才能に気付く。それは優れた洞察力。長年羽海の試合を観続けてきた旭は、ゲームの流れを読み、相手の次の行動を予測する能力を身につけていたのだ。かくして旭は、バドミントン部で新たな挑戦を始めていく。
世界一不運な女性が、自分を変えるためバドミントンに打ち込む姿を描く、遅咲きの熱血スポーツ漫画。主人公の海野月子は、子供の頃から不運に見舞われ続けてきた。くじ引きで席が決まる小学校のバス遠足では、常に補助席。中学の調理実習では自分のコンロだけ大炎上。さらに結婚後に夫の昇進試験への景気づけに豪華な手料理を作ったところ、食中毒が発生。そんな月子は、思いあまって極端な行動に走る。
海野月子は、まさに不幸体質という表現が相応しい女性だ。月子のツキのなさは、もはや超能力レベル。やがて月子は、自らの不運に愛する夫まで巻き込むことに耐えられず、離婚届を残して家を飛び出してしまう。そんな中、月子は同僚の柴木真寿代に誘われ、バドミントンクラブに顔を出す。柴木は単に雑用係が欲しかっただけだったが、そこで月子の秘められた才能が明らかになる。月子は自らのヘマの被害を最小限に留めるため、並外れて素早い動きを身につけていたのだ。月子はその長所を活かし、初めての試合で大いに善戦。この出来事をきっかけに、不運続きだった月子の人生は、大きく変わり始める。
特別な観察眼を備えた主人公の活躍を描く、異色のバドミントン漫画。主人公の鎹項羽(かすがいこうう)は、多くのスポーツ選手の顧客を抱える整体院の息子。幼い頃から父の仕事を手伝ってきた項羽は、選手の癖を見抜く鋭い観察眼を身につけていた。そんな項羽は、客のひとりである元メダリストの誘いでバドミントンの試合を観戦。このことをきっかけに、項羽はバドミントンに興味を抱く。
項羽は、日本有数のスポーツ整体師である父と共に、さまざまな競技の選手と接してきた。その経験から項羽は、選手の身体の動きを見極めることにかけては、父すら上回る観察眼を備えるに至った。なんと項羽は、筋肉の動きから選手の次の行動を正確に予測できるのだ。バドミントンは、スマッシュの瞬間最高時速が400㎞を超え、滞空時間の長いロブやネット際のヘアピンなどの極端に遅いショットを交える、緩急の激しい競技である。そのため項羽の先を読む力は大きな武器となる。ただし彼は、中学3年までスポーツ経験のないド素人。そんな項羽が己の「眼」と整体で培った体幹、知識を活かしながらバドミントンの頂点を目指す。
日本トップレベルの選手と初心者による凸凹ペアの活躍を描く、青春バドミントン漫画。主人公の一人である玉木海虎(たまきかいと)は、中学時代に1つ年上の神嶋由(かみじまゆう)と共に「タマガミ」ペアとしてバドミントン界を席巻。玉木は「最強の盾」、神嶋は「最強の剣」と呼ばれる名コンビだった。ところが玉木は神嶋とは別の高校に進学し、もうひとりの主人公である保地犬士郎(ほちけんしろう)と新たなペアを結成することとなる。
玉木海虎は、かつてのパートナーである神嶋由との軋轢を抱え、彼とは別の高校に進学。そこで玉木は、新たな相棒を探し求める。ところが、バドミントン部員の中には玉木の眼鏡に適う相手は見つからず終い。玉木の不遜な態度は、部内からの反発を招いてしまう。そんな中、玉木の興味を惹いたのが、もうひとりの主人公の保地犬士郎だ。保地はスポーツ経験のない全くの初心者で、友達もおらずクラスでも孤立気味の少年である。しかし保地は、天性のリズム感と、ずば抜けたジャンプ力を備えていた。玉木の相棒として入部した保地は、初めて出来た友達のため、過酷な練習を必死にこなす。やがて保地の献身的な姿勢は、神嶋への対抗心に凝り固まっていた玉木の心を変えていく。