両親の離婚後、父親の再婚相手と上手くいかずに家を飛び出した主人公が、自分を迎え入れてくれた幼馴染と生活を共にする疑似家族ドラマ漫画。両親が共働きだった本宮真魚(まお)は、いつもお向かいの中村家に遊びに行っては夕食もご馳走になっていた。その日は晩御飯を一緒に食べようと言ってくれる中村家のお母さんの誘いを断り「家でお母さんが待っているから」と嘘までついて自宅に帰った真魚だったが、母親は見知らぬ男の人を連れて家に帰ってきた。
「この人ね 今度お母さんと結婚するのよ」母親からの告白に思わず家を飛び出した真魚。神社の軒下でうずくまっていると、中村家の長男である基(ひろ)が通り掛かった。両親が離婚することになって、父と母のどちらを選んでも今の家から出ていくことになることを打ち明けた真魚に基は「選べなかったら俺ん家来れば?」と優しい言葉をかける。離婚後、父を選んだ真魚は前にも増して中村家に依存するようになるが、心の拠り所にしていた中村家の両親が突然の事故で他界。基も二人の弟妹と離れ離れになってしまう。数年後、父親が再婚することになり、17歳になった真魚には義母と義妹が出来るが、真魚は彼女たちと折り合いが悪く孤立してしまう。家に自分の居場所がなくなった真魚の前に社会人となった基が現れる。『たいようのいえ』とは真魚がweb上にアップしている携帯小説の題名である。
父親の再婚で家族から孤立した主人公が家出した先で出会った男性から家を紹介され、男3人とシェアハウスで暮らすことになるドタバタラブコメディ漫画。交通事故で母親を亡くした亀戸(かめこ)しま奈は父親の再婚相手に息子が生まれた後、家族から邪魔者扱い的存在になっていた。学校をさぼって家出をしたしま奈は「今日から私は自由なんだ!」と初めての経験にウキウキする。そんな浮かれ気分で公園を歩いていたしま奈は、足元にあった何かを蹴っ飛ばしてしまった。
「何か蹴った?」と感じたしま奈が思わず振り返ると、そこには着物姿の男性・虎(たいが)が…。「おまえ、蹴ったなコラー」激怒して追いかけてきた彼にひたすら謝り続けるしま奈だったが、虎はかなり弱っており、お腹がすいた。焼き魚とご飯とみそ汁を買ってきて欲しい、風呂に入りたい…と我がまま三昧を言ってきた。不思議に思ったしま奈が虎に理由を聞くと、家人に締め出されて昨日から自宅に戻れないのだという。だが、彼がしま奈を執拗に追いかけた最大の理由は、自分を締め出したのがしま奈と同じ高校の龍ケ江朝陽(たつがえあさひ)だったからだった。しま奈が家出少女だと見抜いていた虎は、しま奈の弱みに付けこみ「朝陽からカギを取り返してくれたら、住む家を紹介してやる」と話を持ち掛ける。
天界の役所に集まった世界中の様々な神話に登場する太陽神たちが地上から持ち込まれた問題ではなく、自己中な悩みを解決すべく奮闘する4コマギャグ漫画。太陽の光を司り、古来より人々の生活に欠かせないものとして信仰されてきた太陽神。天界にはそんな世界中の太陽神が集い、働いている神々のお役所が存在する。そんな役所の太陽課の窓口に勤務するのは、太陽の化身こと八咫烏のミサキである。導きの神として有名な八咫烏だが、ここでの仕事は他部署の業務整理ばかりだった。
この役所には地上から色々な祈願が持ち込まれる。太陽課とは熱を管理する部署であり、地上の気温や天気に対する相談を受けるところなのだが、ミサキの元には恋愛祈願に豊漁祈願、受験の合格祈願等の他部署の問題が次々と持ち込まれる。それだけではない。ミサキの仕える神々たちはそろいもそろって超の付く自己中。プライベートな問題を次々と彼女に押し付けるのだった。使いの神八咫烏を語り部に、ギリシャ神話のアポロン、日本神話の天照大御神、エジプト神話に伝わる最高神ラー、アイヌ神話のトカプチュプカムイ等、世界中の太陽神たちが、人のためではなく自分の欲求を叶えるために繰り広げるドタバタ劇は「4コマ漫画ながらも、なかなかにエッジが効いている」とweb上でも評判になっている。
勝気で負けん気が強く恋愛なんて全く興味のなかった小学6年生の女子が、あることがきっかけで同じクラスの男子を好きになってしまう学園恋愛ドラマ漫画。6年生になった初めての日、女子のプロフ帳を取り上げた男子の秋葉が「ここまでは入ってこれないだろう」と男子トイレに逃げ込んだ。「男子ってクソガキじゃん」と考えている泉小春子(こはるこ)は堂々と男子トイレに入り、プロフ帳を取り返す。そんな小春子に秋葉は「女子の人気投票最下位にしてやる!!」と憎まれ口を叩く。
男子トイレで喧嘩をしていた小春子と秋葉のところにイケメンの一条蒼(あお)がやって来る。蒼は2人に「公共の場でケンカしてんじゃねーよ。迷惑なんだけど…」と諭す。男子にも話が分かる奴がいると思った小春子だったが、蒼から「お前は何 変態?」と言われてブチ切れてしまい、思わず彼の頬を殴ってしまう。HRでの自己紹介で担任から頬の腫れについて聞かれた蒼は、小春子を制止し自分が殴ったと言おうとする「なんでもないです」と答える。どうしてかと尋ねた小春子に蒼は「べつにお前悪くないし」と呟く。クラスの女子人気投票で最下位にされ、ブスのレッテルを貼られた小春子だったが、人気者の蒼が「ブスじゃねーだろ」と言ってくれたことでその場は収まる。だが、蒼の言葉を聞いた途端に小春子の心はざわめき始めたのだった。
父親がプロテニスプレーヤーというテニス一家で育った主人公が、スランプに陥りながらも周囲の友人たちの励ましによって自分の進むべき道を極めていくスポーツ恋愛ドラマ漫画。ウインブルドン日本人初のベスト8進出者である高津日明(あきら)の娘である萌(もえ)は小学生時代は敵なしの選手だった。萌の兄である風生(かざき)と大地も学生ランキング2位、インターハイ2連覇といずれもトッププレーヤーだが、テニスの名門校である木花学園に入学した萌は自分のプレースタイルに迷いを抱き、実力を出せずにいた。
萌にはもう一人青(せい)という同じ年生まれの兄がいる。青もテニスでは萌同様に全国小学校選手権大会で優勝するほどの有望選手だったが、今は理由があってテニスをやめている。萌もまた自分がどうしてテニスをしているのか分からなくなっていた。そんな時、萌の中学にアメリカからの帰国子女である月丘開耶(さくや)が転入してくる。開耶は萌に「父親のプレーに似せようと思うな。自分の好きなように動け」とアドバイスする。開耶の言葉で今までの迷いを吹っ切ることが出来た萌だったが、父親の日明が事故にあったという知らせが…。病院に駆け付けた萌に日明は「お前は本当は自分の娘ではない」と告げる。だが、萌はその事実を知っていた。そして、兄の青がテニスをやめたのもその事が関わっていたのだった。