『刀剣乱舞-花丸-』 刀剣男士便覧「大和守安定」56 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

戦闘服は新撰組の羽織りに和装袴と、白い襟巻を着用している。内番服も同じく和装で、「加州清光」とは対照的な青を基調としている。ちなみに、市松模様のたすき掛けはふたりともお揃いだ。瞳は青、右目の下にほくろ、髪型はもふもふのポニーテールと、一見穏和そうな印象を受ける。しかし戦いになると豹変し、「オラァ!」「首落ちて死ね!」などと口が悪くなり、とても好戦的になる。元の持ち主を同じとする「加州清光」とは、見た目こそ対照的だが実際は似た者同士であり、憎まれ口を叩き合いながらも仲は非常に良い。元主である「沖田総司」に対しては、今でも「沖田くん」と呼び慕っているものの、作中ではそれが危機的状況に陥る要因ともなった。

号：「大和守安定（やまとのかみやすさだ）」
刀身：不明
刀工：「大和守安定」
制作時期：江戸中期
主な元所有者：「沖田総司」、「大石鍬次郎」、「伊庭八郎」
保管場所：現存せず

江戸時代に活躍した刀工「大和守安定」により打たれた刀。切れ味が鋭く、三ツ胴（死体を3体重ねた状態で両断する）を達成したとされ、最高で五ツ胴まで成功した逸話もある。だが、切れ味は良いが剣の反りが浅く、剣先が細いためとても扱いずらい刀とされている。そのせいか値段が安く、幕末の志士たちに好んで使用されていた。所有者には、新選組一番隊組長「沖田総司」、新選組隊士「大石鍬次郎」、遊撃隊隊士「伊庭八郎」がいる。病に臥せった「沖田」の手を離れてからの行方は頑として知れず、残念なことに現存はしていないようだ。