マンガ家の出身地はこちら!!【中国地方編】117 Pt.

マンガ作品にはその作者の出身地、土地柄が現れるものも数多い。出身地別にマンガ家を紹介する。

作成日時:2017-08-28 10:00 執筆者:マンガペディア公式

マンガ家の出身地はこちら!!【中国地方編】

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概要

今回は「鳥取県」「島根県」「岡山県」「山口県」「広島県」の5県からなる「中国地方」出身のマンガ家をご紹介しよう。

「水木しげる」

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「鳥取砂丘」が有名な「鳥取県」。観光可能な砂丘としては日本最大で国の天然記念物としても指定され、日本の都道府県の中で人口が最も少ない県でもある。その「鳥取県」出身のマンガ家と言えば、「妖怪オブジェ」が立ち並ぶ「水木しげるロード」があるほど有名な「水木しげる」。大阪生まれで鳥取県境港市で育ち、幼少時にまかない婦と出入りしていた女性が語り聞かせた話から妖怪に興味を持った。1958年に貸本マンガ家としてデビューし、1960年から『墓場鬼太郎」シリーズ(かの有名な『ゲゲゲの鬼太郎』の前身の作品)を発表し始める。その「水木しげる」の作品の中から『地底の足音』を紹介したい。不気味な形をした山の麓にある「八つ目村」に迷い込んだ「鳥取大学」の学生の「青山」が死の間際の老婆と出会い、「足立家」の妖術使いの老人、その孫の山羊のような顔をした子供の話を聞くのだった。老婆の臨終を看取った「青山」は、大学教授の「白井博士」に相談を持ちかけ奇妙な事件が続いている「八つ目村」の「足立家」を調べようとするが――。1962年発表の初期の作品であるが、「水木しげる」らしい不思議な物語である。『ゲゲゲの鬼太郎』しか知らないなぁ、という方もぜひ別な「水木ワールド」へ足を踏み入れてみてはいかがだろうか!? 

「アサダニッキ」

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10月に全国の神様が集まる「出雲大社」がある「島根県」。旧暦の10月は他県では「神無月」と呼ぶのに対し、神々が集まる「島根県」では「神在月」と呼ぶ。この「島根県」出身のマンガ家が「アサダニッキ」である。2000年頃からネットでイラストサイトを開設、同人活動を始め4コママンガでデビューするも一旦商業活動を休止。その後2008年に再び商業誌に再デビューを果たす。その「アサダニッキ」の作品の中で「島根県」が舞台となっている作品が『ナビガトリア』である。東京在住の「こより」はある日仕事でクビを宣告され、頼ってたどりついたのが「島根県」に住む「野々村家」。両親を亡くし祖母と暮らす「野々村家」の3兄弟は、弟妹たちの親代わりの長男「昭」、家事を完璧にこなす母親的存在の女子高生「梢」、そして都会に憧れ早く家を出たいと思う末っ子「実」。到着早々周囲の人々が「昭」と「こより」の結婚話で盛り上がってしまい……。縁結びの神様のいる「島根県」が舞台のこの作品は、ゆっくりとほんわかとした時間が流れている。タイトルの『ナビガトリア』は北極星の別名。キレイな星空の描写や方言も登場して作者の「島根愛」が窺える。ほっこりした恋愛をご希望の方はぜひチェック!!

「岩本ナオ」

県庁所在地の快晴日数の多さ、降水量1mm未満の日数が全国最多、「晴れの国おかやま」をキャッチフレーズとしている「岡山県」。その恵まれた天候や潤沢な河川などの環境により果樹の生産が非常に豊かな県である。その岡山県出身のマンガ家が「岩本ナオ」である。2004年にマンガ家デビューし、「自分が育った土地を舞台にした作品しか描けない」「連載するのに自分の知らない土地を長期間舞台にするのは緊張する」と公言しており、作品もその発言通りのんびりとした風景が描かれることが多い。その「岡山県」をモデルにした作品の1つが『雨無村役場産業課兼観光係』である。過疎化が進んだ「雨無村」の高校生以上の若者は、東京の大学を卒業して地元の役場に就職した「春野銀一郎」と、ボンボンイケメンの村のアイドル的存在「春野澄緒」と、給食センターに勤めるぽっちゃり女子「谷恵」の3人だけ。「産業課兼観光係」に任命された「銀一郎」は、樹齢500年とも言われる立派な桜の木を立て直し村おこしに奮闘する。この「雨無村」は「岡山市南区灘崎」が舞台になっており、作者はここの役場に取材に訪れている。また、作中に登場する桜の木は「岡山市南区奥迫川」の岡山県天然記念物指定「大山桜」をモチーフにしていたりと、随所に実在する場所が登場する。このマンガでぜひ作者の「岡山愛」をたっぷりと感じ取って欲しい。

「胡桃ちの」

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誰もが一度は聞いたことのある「桃太郎」のゆかりの地といわれている「岡山県」。お腰につけていた「吉備団子」は「岡山県」の郷土菓子である。その「岡山県」出身のマンガ家からもう1人紹介するのが「胡桃ちの」である。岡山県津山市出身で1985年大学在学中にマンガ家デビューし、4コママンガを中心に執筆。常に月100ページ近い連載を抱えており全ての雑誌において違うキャラクターで違う作品を掲載するというパワフルさである。そんな「胡桃ちの」の作品で「岡山県」が舞台になっているマンガが『アキナイ☆ダマシイ』だ。5年前に親と大喧嘩して家を飛び出し大阪市で経営コンサルタントの会社で働いていた「夏三トコ」。しかし、会社が倒産したため都会での生活にピリオドを打ち渋々地元の「艶磨市」に帰る事に。そんな「トコ」が見たのは郊外の量販店に押され開店休業中の実家の八百屋、そしてシャッター街と化した商店街の姿だった。この惨状を目の当たりにした「トコ」は以前勤めていたコンサルト会社でのノウハウと巧みな話術を使い、地元の思い出を守るため「3年以内にシャッター全開の商店街にする!」と商店街の復興に挑むのだった。この「艶磨市」のモデルは作者の出身地「岡山県津山市」。商店街や艶磨駅周辺、また作中に出て来る「だんじり祭り」など様々な点で実際の「津山市」と合致している。「トコ」の地元商店街に向けた熱い思いは成就するのか!? 「トコ」の心意気に惹かれ集まる個性的な仲間たちにも注目だ。

「カレー沢薫」

本州最西端の県「山口県」。宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘したと言われる有名な「巌流島」があるのがこの「山口県」である。この「山口県」出身のマンガ家が「カレー沢薫」である。2009年にマンガ家デビュー、会社員との二足のわらじを履いている。人語を話す動物と人間を中心としたギャグマンガを多く執筆している。その中で「山口県」を舞台としている作品が『バイトのコーメイくん』だ。中国地方のローカルコンビニ「SHOCK」三国市店を経営するのは牛の「劉備」。酒屋からコンビニに鞍替えしたのだが、1人で店を切り盛りしていたため、バイトを雇うことに。そのバイトの名は「コーメイ」(本名:諸葛亮)。このコンビニに採用されるまで100件以上の面接に落ちていた彼は好きなブランドの洋服を買うためにバイトをしている。更に大手コンビニチェーン「GIGIGI」の店長、クロヒョウの「曹操」、家族経営のコンビニ「GOGO」の店長、虎の「孫権」など、三国志の登場人物が現代日本に蘇った!! 田舎町でのコンビニ抗争の様子を描いているがギャグマンガなので楽な気持ちで読める作品だ。このコンビニがある「三国市」は架空の都市名であるが、山口県の田舎町という設定がされている。もし本当にこんなコンビニがあったらどの店に行くか迷ってしまうこと間違いなし!? ゆる〜い争いをぜひ楽しんでみて欲しい。

「宇河弘樹」

中国・四国地方最大で政令指定都市に指定されている「広島市」を有する「広島県」。工業、商業、そして農業、漁業も盛んなこの土地は「日本国の縮図」と呼ばれている。その「広島県」出身のマンガ家の1人が「宇河弘樹」である。1994年にマンガ家デビュー。代表作は2000年から7年連載され、アニメ化もされた『朝霧の巫女』である。主人公「天津忠尋」は代々「審神者」の能力を持つ一族の末裔で、母は「忠尋」の存在に恐怖心を抱き、母親としての義務を放棄していた。そして「忠尋」は母からの置き手紙で幼い頃過ごした「広島県三次市」に戻ることになる。しかし改札を抜けた「忠尋」を待ち受けていたものは天狗面をつけた謎の男と魑魅魍魎たち。その窮地を救ったのが「忠尋」の従妹の巫女「稗田三姉妹」だった。それから「忠尋」は化物が起こす騒動に見舞われ、更に国の存亡に関わる戦いに身を投じて行く。「忠尋」が引っ越した先「広島県三次市」は実在する市であり、「広島県」の北部に位置する。河川の合流により夏から秋にかけてこの地方では珍しい霧が発生しやすく、「霧の町」と呼ばれている。「忠尋」、そして「朝霧の巫女」として山の勢力に狙われる「稗田家」次女「稗田柚子」。この「霧の町」で巻き起こる戦いは一体どの様な結末を迎えるのであろうか……!?

「こうの文代」

1945年8月6日、「広島市」の上空に落とされた原子爆弾。決して忘れてはいけない歴史の爪痕を残す都市「広島市」。そんな「広島県」出身のマンガ家からもう1人紹介するのが「こうの史代」である。広島県広島市西区出身の彼女は1995年にマンガ家デビュー。4コママンガからエッセイまで幅広い作品を執筆している。その中から2016年アニメ映画化され話題を呼んだ『この世界の片隅で』を紹介する。テーマは「戦争と広島」。1944年、絵を描くことが得意な少女「浦野すず」は「広島市江波」から「呉市」の「北條周作」の元に嫁ぐ。戦時下の苦しい生活の中、ささやかな暮らしを不器用ながら守っていく「すず」。そして「広島」はあの日を迎える――。爆心地から20Km離れた場所にいた「すず」も閃光と衝撃波、そして広島市内から上がる巨大な雲を目撃。そして8月15日、終戦の詔勅をラジオで聴いた「すず」は家を飛び出し泣き崩れるのだった。戦争中の日本の姿を描いたこの作品は、現代を生きる私たちにも尊い命の重さを思い知らせ、そして「戦争」が起こした消えない深い傷跡を目の当たりにさせる。さらに原爆投下後の「広島市」の姿を描いた『夕凪の街 桜の国』もぜひ併せて読んで欲しい。平和な時代を生きる現代の私たちに一石を投じる作品である。

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