村で唯一の薬師であるコレットは、毎日毎日多忙な日々を送っていた。
朝から晩までけが人、病人、急患の治療に当たる毎日。寝る間も休む間もなく、仕事に追われ、ふらふらになっていた。
ある日、徹夜明けで家に帰ってきたコレット。やっと休めると思ったのも束の間、またまた彼女を探す患者の声が聞こえてきた。
もう嫌だ!休みたい!目の前にある井戸を眺めるコレットは、とある伝説を思い出す。
井戸は別の世界に繋がってる 心休まる素晴らしい世界
コレットは衝動的に井戸の中へ飛び込んでしまっていたのだった……。
コレットが気付くとそこは牢屋の中。
そして、目の前には未知の生物ガイコツ人間。ここが何処なのか問うコレットにガイコツは言う。
「ここは冥府。冥王ハデス様が納める死者の国である。」
コレットが井戸に飛び込んで辿り着いた先は冥府、死者の国だったのだ。
飛び込み自殺をしたコレットは牢屋行ということで悪人判定されてしまったのか? だが冥界には病人がいない。これでゆっくりと休める!
そう思ったコレットだが、どうやら様子がおかしい。コレットが薬師だと知ったガイコツ人間は、ハデス様の病状を見てくれと頼むのだった。
ハデス様の症状。それは身体中にやけどやあざのような跡がでるという病だった。熱と痛みに耐えるハデス様。しかし部下のガイコツたちにはその姿を見せることなく、隠していたのだ。薬師としてハデス様の病気を治したいと頑張るコレット。そしてその症状が太陽アレルギーにあると解る。長らく地下世界で暮らしているハデス様は日の光を受け付けない身体になってしまっていたのだった。
現在、花とゆめにて連載中、コミックは最新第4巻まで発売中。