駄菓子に関するうんちくがたっぷり詰まったギャグ漫画。のどかな田舎町にある駄菓子屋の息子の鹿田ココノツは、ある日、都会からやってきた美少女の枝垂ほたると出会う。大手菓子会社の社長令嬢であるほたるは、ココノツも圧倒するほどの駄菓子愛を持っていた。今日も彼女の駄菓子に対する熱い思いがほとばしる。2016年、2018年テレビアニメ化。
駄菓子屋の主役は、もちろん駄菓子だ。本作では主にほたるが持ち込んでくる駄菓子トークを皮切りにして、駄菓子の奥の奥までを掘り下げていく。舞台となるシカダ駄菓子店は、数人の大人が入れば一杯になる程度の店構えで、入口のすぐ横に小さな座敷があるのが特徴。ふ菓子やさくら大根など作中に登場する駄菓子はすべて実在していて、単行本の巻末ではそれぞれの商品のメーカー名も記載、時には作者が駄菓子メーカーを取材し、うんちくも多数収録されている。登場人物たちが、面白おかしく駄菓子についての愛や思い入れを語る、軽妙なやり取りも本作の魅力の一つだ。
宇宙人と地球人の疑似家族が織り成すギャグ漫画。ある宇宙の片隅で、旅芸人一行の宇宙船が正体不明の宇宙船と衝突事故をおこす。旅芸人一行は無事だったが、相手の宇宙船の生存者は一人の赤ん坊だけ。見知らぬ星の赤ん坊を前に、彼らはその赤ん坊を育てることを決意する。かくして旅芸人の宇宙人と、唯一生き残った地球人の家族劇が幕を開ける。1988年OVA化。
事故を起こし墜落した惑星アニカで、地球人の赤ん坊であるコロナを育てることにした旅芸人の宇宙人たち。宇宙人たちはコロナがのっていた地球の宇宙船から得たデータを元に、どこかおかしな日本風の集落を作り上げた。そして元気な女の子として成長したコロナや、惑星アニカの現住生物たちの憩いの場となっているのが「バアさんの駄菓子屋」だ。バアさんは巨大な1つ目の姿をした宇宙人で、ほとんど言葉を発することはないが、なぜか子どもたちとは意思疎通ができている。駄菓子屋のはずだが、弁当の販売を行ったり、怪しい宇宙人から仕入れた謎の商品を売ったりすることもある。登場回数は少ないものの、温かくノスタルジックな駄菓子屋の姿がそこにはある。
駄菓子屋を舞台にした、一話完結型のハートフル日常系漫画。木造一軒家の「かわず屋」は、昔ながらの駄菓子屋だ。巨大なかえるにしか見えない店長が経営するこの店で、主人公の女子高生「ゆう」はバイトとして働いている。駄菓子屋にやってくる客や、心優しい商店街の住人たちが、うららかな日常を紡いでいく姿を描く。
本作の舞台となる駄菓子屋「かわず屋」は、昔ながらの佇まいをした木造一軒家だ。周囲に他の店は見当たらず、田舎道の途中にポツンと建っている。駄菓子屋らしく店の入口付近にはガチャガチャや10円ゲームが置いてあり、また店の奥には専用の倉庫も完備され商品点数は非常に多い。ブタメンや肉まん、おでんを食べるのにピッタリの座敷もあり、商店街の住人たちがやってきては店長と日がな将棋を指したりと、どこかなつかしく優しい雰囲気に溢れている。本作はそんな「かわず屋」に流れるのんびりとした日常を、柔らかなタッチで描く。また直立したかえるにしか見えない店長と、アルバイト店員であるゆうのほほえましいやり取りも魅力のひとつ。
田舎暮らしのスローライフコメディ漫画。小学5年生の一条蛍は、両親の都合で東京から田舎町に引っ越してきた。彼女が通うことなった分校は全校生徒が5人しかいない。最寄りの本屋までは自転車で20分かかり、レンタルビデオ屋は10駅向こう。そんな田舎で、少女たちを中心としたどこかおかしい日常が描かれる。2013年、2015年テレビアニメ化。
主人公の一条蛍が転校した旭丘分校の卒業生である加賀山楓は、幼少時よりあだ名が「駄菓子屋」だった。そのあだ名の通り、楓はこのド田舎で駄菓子屋を営んでいる。しかし子どもがとても少ない環境ゆえに、駄菓子の販売だけでは店が立ち行かない。そこでスキー用具や寝具のレンタルから、民宿、通販の取り寄せなども請け負って店を維持している。商売人の楓は、お金にとてもがめつい。たとえば店で販売されているかき氷のシロップは通常100円だが、人気の宇治抹茶金時だけ700円とかなり高額だ。お金にはシビアな楓も、面倒見のよさは破格。そんな楓のおかげでこの駄菓子屋は子供たちから大人気なのだ。
女の子と見紛う、可愛すぎる男の子を愛でるコメディ漫画。とある商店街にある小さな駄菓子屋「伊東菓子」を営む伊東あおいは、商店街のアイドル的存在。どこから見ても愛くるしい女の子だが、本当は歴とした男子。本人は男子であることを主張するも、可愛いらしい店主を愛でるために、今日も多くの常連がやってくる。
あおいが営む「伊東菓子」は、大きな商店街の一角にある小さい駄菓子屋。周囲の人に暖かく見守られながら、あおい1人で切り盛りしている。そして、この店の大きな特徴は客層だ。店にやってくるのは、駄菓子目当ての子どもだけではない。看板娘?のあおい目当てに大人たちもたくさん訪れるのだ。特にあおいに惚れているサラリーマン男子は、駄菓子を大人買いすることで売上げに大きく貢献している。あおいにとってはビミョーでも、店にとってはとても大事なお得意様なのだ。また、サラリーマンは会社に、小学生は学校に行っている時間帯は暇なことが多いのか、隣のカフェの店員であるみどりさんが常時入り浸っている不思議なお店でもある。