不登校と言う繊細なテーマをメインに、作者・琴葉とこを主人公に小学2年生から高校1年生までの9年間を描く。
webマンガ「メンヘラちゃん」をきっかけに、高校生でデビューした漫画家・琴葉とこによる、自身の不登校生活や絵に対する想いを語った実録マンガ『学校に行かなくなった日』をご紹介する。
出典:Amazon.co.jp
不登校と言う繊細なテーマをメインに、作者・琴葉とこを主人公に小学2年生から高校1年生までの9年間を描く。
中学2年生のとき、webマンガ「メンヘラちゃん」を自身のブログやSNSに掲載し、中学卒業まで書き続けた。最終回を掲載後、このマンガを読んでいた編集者から声がかかり、単行本化となった。現在も大学に通いながら、漫画家として活躍し続けている。
エピローグは、琴葉とこからのメッセージとして「不登校」という状態を設定することの危うさについて示唆している。ここをよく理解しておきたい。物語は、小学2年生から始まる。周りの女子のおませな部分についていけなかったり、クラスの男子から意味もなく悪口を浴びせられる毎日に、学校という場所に自分の居場所を見いだせなくなっていた。だんだんと学校を休むようになり、母は静かに見守ってくれるが、父はそうでもない様子。学校と家庭、どちらにも居心地の悪さしかなかった。しかし、3年生になり、勇気を振り絞って友達ができる。人気もあり、強気な友達のおかげで、いじめられなくなったが……。
「不登校」と聞くと、何か絶対的な原因があるのだろうと考えてします。主人公であり、作者によれば、自身のケースでは「これといった原因がない。」学校には行きたい、でも、行きたくない。家でも居心地が悪い。そんな主人公が絵と出会い、絵を描くことを通して自分自身と向き合い、その葛藤と苦しさを受け入れていく。感情移入してしまうほどのリアルさに注目してほしい。また、絵を描き続けることで得た、居場所や友達、漫画で自分を表現することの怖さ・嬉しさなど、自分に向き合い続けた琴葉とこの力強さを感じることができる。
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