あの頃何観てた? 2007年のアニメ254 Pt.

出典：Amazon.co.jp

いわゆる”日常系アニメ”の代表格とも言えるこの作品は、典型的な「オタク女子」である主人公「泉こなた」ら女子高生たちのマイペースで自由な発想で彩られた日常が描かれている。また、「こなた」の愛するアニメの知識があるとより楽しめるシーンが多々存在するのも、特徴のひとつと言えるだろう。加えて、「こなた」演じる「平野綾」らが歌うオープニング「もってけ！セーラーふく」や「エンディングテーマ集〜ある日のカラオケボックス〜」をはじめとする音楽もまた人気を博した。

出典：Amazon.co.jp

和風かつレトロな雰囲気が印象的な本作。東京都内のとある公立高校を舞台に、絶望を語るネガティブ教師「糸色望」こと「絶望先生」、反してポジティブの塊のような少女「風浦可符香」に始まり、何事もきっちりしたい子、ストーカー気質の子など、個性に溢れたキャラクターたちが登場する。そんなキャラクターたちが織り成す、普通とは少し違う日常に時事ネタを盛り込んだ独特な作風と「絶望した!」という「絶望先生」のお決まりの台詞が、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。

出典：Amazon.co.jp

「争い」と「人」を描く「ガンダム」シリーズの「00（ダブルオー）」は、特に登場する各キャラクターの心の闇が印象的で、各々が争いの中で消えぬ傷を抱き、信念を持ち戦う。武力で武力を制圧するという、矛盾にも似た選択をした「ガンダムマイスター」をはじめ、私設武装組織「ソレスタルビーイング」の面々は、果たして武力で争いを根絶することは出来るのだろうか? そして彼らは正義と呼べるのか? 様々な声が飛び交う世界から、学べることは多く、また考えさせられるだろう。

出典：Amazon.co.jp

クラシック音楽が題材となっており、クラシック音楽と聞くと縁遠いものと両肩に力が入ってしまいそうだが、この作品は小難しなく気軽に楽しめる。ヒロイン「野田恵」（通称：のだめ）は類稀な素晴らしいピアノの才能を有しているが、「ぎゃぼー」と奇声を発したり自分の部屋を片付けられないなど私生活に難ありな女の子。そんな「のだめ」に鋭いツッコミをいれる「千秋 真一」をはじめ、二人を取り囲む面々も個性的であり、笑いが笑いを誘い観ている者を飽きさせない。「クラシックに対するイメージが変わった。」という声も聞かれ、クラシック音楽にあまり馴染みがない方にもおすすめである。

出典：Amazon.co.jp

『君の名は。』が大ヒットした「新海誠」監督の作品である『秒速5センチメートル』。タイトルは”桜の花びらが舞い落ちる速度”を表している。「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」というキャッチコピー。1990年代前半の東京の小学校を舞台に、「遠野貴樹」と「篠原明里」は「他の人にはわからない特別な想い」を抱き合っていた。その後「明里」は転校することになってしまい、文通を重ね交流していく二人だったが、今度は「貴樹」が遠方へ引っ越すことになり「もう二度と会えなくなるかもしれない……。」と思った「貴樹」はある決意をする――。手からすり抜けて、届かなくなってしまった何かを心でずっと追い求めるような、捨てきれない微かな希望と、切なさや淡い諦めの入り混じる作品。使用された曲もとてもマッチしており、最後の最後までその世界観に引き込まれるであろう。