舞台となっているのは魔界。魔界は大魔王デス・マスクを筆頭に、魔王ジャイアント・ロック、魔王ダーク・ナイトの三魔王が統べていて、時折、人間の勇者が冒険にやって来るのを調査し、退けている。魔界の魔族と人間とはお互いに相容れない立場にある。そんな魔界にある日、なぜか人間の子供が紛れ込んでいた! しかもまさかの3歳児。大魔王デス・マスクは元々人間を疎ましく蔑んでいるので、すぐに処刑しようとしたり奴隷としようとするのだが、その度にマリスの可愛らしさに対応が甘くなってしまう。マリスのあまりの可愛らしさ、奔放さに散々振り回されつつも、愛情を感じたのかやがて育てることとなり……。マリスの可愛らしさ奔放さが魔界中を巻き込んで物語が展開してゆく。
魔界に君臨する三魔王、大魔王デス・マスク、魔王ジャイアント・ロック、魔王ダーク・ナイト。彼らは魔界を統べる邪悪の化身であり、誰からも恐れられる存在だった。ところがある日、魔界に紛れ込んだ人間の3歳児が現れたことで、魔界の中枢デス・キャッスルはしっちゃかめっちゃか! 三魔王のひとり魔王ダーク・ナイトは「いっそ育てちまおう! 」と大魔王デス・マスクに提案する。最初は愚鈍な人間など処刑する! と息巻いていたデス・マスクも、あまりに愛らしい3歳児に次第にメロメロとなり、「マリス」と名づけて育てることに。思わず「あるある! 」と言いたくなる、子育てあるあるにハマる人続出の、魔界中を巻き込みながら繰り広げられる、爆笑子育てコメディ。
魔族にとって人間は利己的で下劣でおまけに臭い下等生物。三魔王を筆頭に魔族たちは、魔界に挑んでくる人間の勇者たちを退けてゆくなど相容れぬ人間と敵対している。人間の3歳児である「マリス」(魔王ジャイアント・ロック命名)に対しても最初は邪険に扱い、処刑しようとしたり、奴隷にしようとしたりするのだが、マリスの無邪気で屈託のない可愛らしさに次第にほだされて翻弄されながらもデレデレとなってゆく流れが見ものだ。最初の抵抗は何だったのだろう? と思う程にマリスを溺愛する三魔王たち。特に大魔王デス・マスクのツンデレぶりは、見ていてとても微笑ましい。3歳児……恐るべし! 人間の3歳児マリスの生態があまりにリアルに描かれており、可愛さ満点なことからツボにはまる人続出の良作だ。