『刀剣乱舞-花丸-』刀剣男士便覧「加州清光」97 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

表地が黒、裏地が赤と黒のひし形のコートと、細めのヒールがついた黒いブーツ、赤く長い襟巻が戦闘服。内番服はこれとは対照的な和装で、赤い着物に黒の袴といういで立ち。少々つり目がちな瞳は赤く、口元にはセクシーなほくろ、長い襟足は首元で結わえている。また、ひし形のイヤリングを耳からぶら下げたり、爪を赤く塗るなど、オシャレには余念がない。作中で海水浴に出かけた際にも、女優帽をかぶったり日焼け止めを塗るなど、対策は万全。手先も器用なようで、ヘアピンをデコったりもする。
一番最初に「本丸」に顕現したため落ち着きがあり、どこか飄々としている。同じく「沖田総司」の刀であった「大和守安定」とは、よき好敵手であり相棒で、助言をしたり喝を入れたりと面倒見の良いところもある。しかし「いつも見目を可愛くしていれば主に愛してもらえる」と思っている節があるため、長らく務めていた部隊長の座を、天下五剣である「三日月宗近」に奪われた際にはひどく狼狽する一面もあった。

号：「加州清光（かしゅうきよみつ）」
刀身：二尺四寸（約72.7センチ）
刀工：「加州清光（六代目）」
制作時期：江戸中期
主な元所有者：「沖田総司」、「東條英機」
保存場所：現存せず

製作者は六代目「清光」とされているが、実際のところは定かではない。六代目は歴代「清光」の中でも飛び抜けて腕の良い刀鍛冶で、「非人清光」とまで称されるほど。
新選組一番隊組長であり剣術の天才と謳われた「沖田総司」の愛刀として知られ、かの「池田屋事件」でも「沖田」が振るっていたのがこの「加州清光」だったと言われている。しかし壮絶を極めた戦いのせいで修復不可能なまでのダメージを負い、廃棄されてしまったため、残念ながら現存はしていない。