『ワイルドファンシーダイナマイト』の舞台はとある学校の図書室だ。毎日放課後に集まってくる5人の仲間たち。アキコ、ユキオ、ナツメ、オサム、サカグチ。
彼らは図書室で何をやっているのだろうか。ぱっと見、おとなしく本を読んだり勉強をしたりしているようなのだが…
実は彼らには、激しすぎる妄想パワーがあったのだ!
毎度毎度繰り広げられる“超お下品”な妄想ギャグ。それはまるでガキ(失礼)がう○ち、ち○こと叫んで喜んでいるのとまったく変わりないのだが、不思議と許せてしまう謎の疾走感を持っている。
超お下品なのだが、可愛いく楽しく読めてしまうギャグマンガ。一切難しい事を考えずにただただ笑えるマンガ。それが『ワイルドファンシーダイナマイト』なのだ。
アキコ、ユキオ、ナツメ、オサム、サカグチ。
毎回の登場人物はこの5人のみ。しかもキャラクター紹介が実にふざけている。
アキコ“巨乳”とか、サカグチ“好みのタイプはヤラせてくれそうな女”とか……。
正直すぎるにも程がある。
マトモな登場人物が一人もいない。ボケばかりで突っ込みがいない世界。イッてしまうまで止まらない!
普通、これだけ下品丸出しだと引くのだが、不思議とただ下品なだけのお下劣ギャグ漫画になっていないのは、フムアルヌクファムップアッファ氏の描く、可愛いくて憎めないキャラクター達にあるのでしょう。
カワイイ絵柄のキャラたちがあれやこれやと超お下品に大活躍。やっぱりカワイイは正義なのだ。
本作は1話読みきりの作品である。
それは“今回起きた事が、次回にまったく引き継がれない“っということ。
つまり“やりたい放題”という事だ。
ほぼ毎回「もしも、○○が△△だったら…」という往年のバラエティ番組のような冒頭から、とんでもない妄想世界を繰り広げてくれる。
爆発したり、ビームがでたり。前後の繋がりなんて全く気にせずに、ぱっと見て楽しむことができる。まさに忙しい現代人にうってつけのギャグ漫画と言えるだろう。
初出はスマートフォンアプリのマンガボックス。
どこででもさっと読めるのが利点だ。いつでもどこでもすぐに笑える『ワイルドファンシーダイナマイト』。
まさにスマートフォン時代のギャグ漫画と言えるだろう