男子禁制の部活「女子部」に所属し副部長を務める、遊佐木 桜(ゆうさぎ さくら)は廊下でグローブのようなものを拾った。「2-3 海棠 葵(かいどう あおい)」と書かれており、友人の浅葱 百合(あさつき ゆり)の情報によると、弓道部であり、弓道がうまくちょっとした有名人らしい。よく見るとかけ袋が破けているので、桜は直して返してあげた。そのときの海棠はとても怖く、桜は恐れおののいて帰った……。すると、後日男子禁制の女子部に海棠が訪れ、桜にお礼を言いにきたが、男子禁制なだけに他の場所へ移動した。女子部へ戻るとみんなで桜を呪っていた!! ある日電車の中で痴漢に合う桜!! 痴漢に堂々と胸を揉みしだかれているが、パッド6枚入っているのでなにも感じない桜。しかし、腹が立つので腕を掴んで戦おうとするが、海棠が現れ痴漢を成敗してくれた。うっかりときめいてしまう……。
講談社 デザートにて2012年から2016年まで連載されていた少女マンガ。全4巻。作者:桃生有希。作者のマンガは「男子が読める少女マンガ」としても認識されている。女子だったら、男子のこんなところに傷つくし苦手意識を持つという題材が面白く、共感できる部分もある。主人公や女子部の面々は、男子がいらない存在で、トキメク出来事は全て「厄日」として認識しているが、部員に恋のトキメキが臭い立つものなら敵視しかねない雰囲気……。桜はこのまま「男子禁制」「恋愛禁止」の部員たちに隠れて、禁忌を犯してしまうのか!?
女子だけで料理やお茶を楽しむ大和撫子な部活……。しかし、それは表向きであり本当の実体は、いろんな理由で「男はもういいい。」と思った女子たちの集まりで、当然恋愛は禁止というより、みんなする気がない。普段は「乙女のお茶会」を開き、ときにはカラオケ、バーゲンに繰り出したり、夏はキャンプに花火、クリスマスに闇鍋大会など、イベント命の部活。彼女たちの行方も本作の見所となっている。