大自然の風景やのどかな光景を見ると、つい田舎に行きたくなる人は多いのではないだろうか。特に都会に住んでいる人や、少し疲れているときは、癒しを求めて恋焦がれる風景だ。どこか非日常感を味わえ、時間の流れもゆっくりに感じる田舎。そこでのスローライフは一種の憧れでもある。そんな見ていると田舎に行きたくなるような、田舎の風景を映した作品を10作品紹介。
のどかな風景に、ついつい田舎に行きたくなるような作品を10作品紹介。
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大自然の風景やのどかな光景を見ると、つい田舎に行きたくなる人は多いのではないだろうか。特に都会に住んでいる人や、少し疲れているときは、癒しを求めて恋焦がれる風景だ。どこか非日常感を味わえ、時間の流れもゆっくりに感じる田舎。そこでのスローライフは一種の憧れでもある。そんな見ていると田舎に行きたくなるような、田舎の風景を映した作品を10作品紹介。
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「あっと」によるマンガのアニメ化作品。アニメは第2期まで放送され、2018年8月には劇場版が公開される。とある田舎に住む子たちの、可愛くも少し笑えて、心がほっこりするような日常を描く作品である。非常にゆるい作品であるが、その雰囲気と登場キャラが可愛いことから人気が高い。「一条蛍」「宮内れんげ」「越谷夏海」「越谷小鞠」という女の子たちと、その家族や友達たちとの生活の様子は、田舎独特のどこか懐かしさを思わせる雰囲気を醸しており癒されるのだ。田舎ならではの日常に添えられた可愛い女の子たちの物語だが、どこか笑わせてくれるシーンも多い。特に主人公の「宮内れんげ」は一風変わった感性の持ち主であり、シュールな笑いを生み出してくれる。他にも「越谷姉妹」のやりとりや、のんびりとした住人たちのやりとりは、ついクスっときてしまう。しかし少女たちの可愛さが要所要所に散りばめられており、楽しそうに遊んでいる光景はつい和んでしまうことだろう。背景に描かれる、自然豊かな風景も心を和ませる要因となっており、大自然で人々がのびのびと暮らす様子が映し出されている。ときには男キャラも登場するが、本作においてはほとんどいないようなものであり、小学1年生から大人まで、個性の強い女の子たちを楽しめる作品だ。
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「米澤穂信」が手がける『〈古典部〉シリーズ』のアニメ化作品。アニメでは『〈古典部〉シリーズ』の『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠回りする雛』のエピソードが放送された。高校生の「折木奉太郎」は姉の頼みから「古典部」へ入部する。そこで出会った「千反田える」に、ひとつの謎解きをしてほしいと頼まれる。そこから発展する「古典部」の活動と、省エネ男子「折木奉太郎」とその仲間の謎解き高校生活が展開されていく。省エネをモットーとした「折木奉太郎」が、好奇心の塊、「千反田える」に振り回されてしまいながらも少ずつ成長していく様子が伺える内容である。本格ミステリーを原作としているためアニメもその要素が惜しみなく詰め込まれており、原作ファンには堪らない作品となった。アニメだからこそ成し得たトリックの再現方法などが人気の秘訣といえる。高校生ならではのエピソードも交えながら進んでいく、謎解きの展開からは目が離せない。そしてアニメで再現された「千反田える」の人気は凄まじく、「京都アニメーション」の中でもトップを争う人気キャラクターとして君臨している。一度アニメを見ると、もうそのイメージが頭から離れなくなってしまうこと必須の作品といえるだろう。
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『月刊アフタヌーン』にて連載されていた少し不思議な物語を原作としたアニメ作品。「蟲師」を生業とする「ギンコ」という青年が主人公。彼は色んなところを旅し、「蟲」によって引き起こされる出来事や問題を対処していく。「蟲」というのは動物でも植物でもない、生命の原生体。全ての生命は、他を脅かすでもなく、ただ、それぞれが在るように在るだけである。「蟲師」の「ギンコ」は人と「蟲」、それぞれの在り方を理解し、壊すでもなく、ただ在るようにと促している。旅の道中で出合う「蟲」と、「蟲」に関わった人との話を描いていった作品である。本作は非常に独特の世界観と雰囲気を持っており、ハッピーエンドともバッドエンドともつかない終わり方をする。物語毎に違う土地を訪れ、そこで「蟲」と関わった人物を中心として展開されていき、基本1話完結で進んでいく。それ故に全体を通して複数回登場する人物は極めて稀である。本作の「蟲」の作画は全て手書きで作られていることが特徴。幻想的で、美しく、どこか不思議な雰囲気を作り出し、制作陣の作品に対する熱が感じられる仕上がりになっている。また、EDとして起用されているBGM超の音楽も毎話ごとに登場する「蟲」をイメージして書き下ろされた。自然豊かな背景も美しく描写されており、「蟲」と一緒に映し出される光景が目に残るだろう。どこまでも原作に忠実に作られ、心に静かに落ちてくるような物語たちは必見である。
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「宿海仁太」こと「じんたん」とその友達5人は小学生の頃、大の仲良しで「超平和バスターズ」を結成していつも一緒に遊んでいた。その中で「めんま」こと「本間芽衣子」は事故で亡くなってしまい、メンバーは疎遠となってしまった。しかし「じんたん」が高校生の夏、「めんま」が目の前に現れた。なんでも、お願いを叶えてほしいのだとか。そんな「めんま」のために「じんたん」は行動し、そして「超平和バスターズ」は再集結する。大好きな「めんま」の最後のお願いを叶えるために。それぞれに傷を抱えた若者たちの思いが沢山詰まった、心に染み渡るような物語である。登場人物たちの微妙な距離感をリアルに映し出し、多くの視聴者の心を鷲掴みにした本作。また、最終回後は大きな反響を呼んだのである。本作の舞台は埼玉県秩父市内。アニメ放送後、秩父市は爆発的に有名になった。OPや作中ではふんだんに秩父の街並みが描かれており、登場人物が通う高校、集まる神社、花火を打ち上げた場所など、その再現度は本物さながらである。有名となったスポットとしてはキービジュアルの背景ともなった旧秩父橋、登場人物の思い出の場所である定林寺、沿線沿い、羊山公園、龍勢会館などが挙げられる。その豊かな自然と、都会とは少し違った味のある背景が作品のイメージとマッチしている。小さい頃の大切な思い出と、大切な人を思い出させるような本作を、忠実に再現された背景と一緒に見てほしい作品である。
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「緑川ゆき」によるマンガのアニメ化。アニメシリーズは第6期まで放送されており、2018年には劇場上映も決定している。「夏目貴志」は小さい頃から「妖怪」が見える体質のために友達ができないでいた。高校生のあるとき、妖怪「斑」の封印を解いてしまい、「友人帳」と呼ばれる妖怪たちの名を連ねた祖母の遺品をかけて「斑」と取引を交わすことになる。「斑」を用心棒に、「友人帳」を巡った妖怪との交流を重ね、「夏目貴志」の心の氷が溶けていく過程を描いたハートフルストーリーである。漫画の連載は2003年から始まり、テレビアニメは2008年に始まった本作。10年で第6期まで放送される人気の秘訣は、エピソードの幅が広いながらも、どれも心に染み渡るようなものだからであろう。楽しいものから少し怖さを感じさせるもの、どこか切なさを伴うもの、そして儚さを感じさせるものまで、本当に多くのエピソードが展開されていく。また、「夏目貴志」と「ニャンコ先生」を始めとする「妖怪」たちとの関わりが色々な感情を引き出してくれる。しかし、最後は必ずどこか心に温かく残るようなものばかりで、見ていて心地が良いのだ。人と「妖怪」との関わりだけでなく、人と人との関わりにも注目してほしい。温かさが溢れた登場人物ばかりで、「夏目貴志」の心が溶けていく様子が描かれていく。シリーズを通して見てみると、変化を楽しめるであろう。「夏目貴志」と「ニャンコ先生」の距離感が縮まっていくさまも含め、終始心地良く見られる作品だ。
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人気マンガ『鋼の錬金術師』の作者、「荒川弘」のマンガ作品をアニメ化。マンガの累計発行部数は1,000万部を超えており、非常に人気の高い作品である。2013年に第1期が、2014年には第2期が放送され、同年には実写映画化もされた。キャッチコピーは「汗と涙と家畜の酪農青春グラフィティ!!」。その名の通り農業高校に通う高校生たちの青春物語である。クラスメイトたちは皆農家で育った面々だが、主人公の「八軒勇吾」はサラリーマンを父に持つ一般家庭で育ったため、農家に対しての意見がクラスメイトたちと違った。最初は全く違う価値観や文化に互いに戸惑っていたが、次第に「八軒勇吾」の意見はクラスメイトに大きな影響を与えていく。また、「八軒勇吾」もクラスメイトの農家に対する考えに感化され成長していくのであった。農業高校での生活の中での厳しさや、仲間との関わりなど、ときにコミカルながらもメッセージ性を含んだ内容が多く、考えさせられる場面が多い。高校生の等身大の悩みの描写も取り上げられ、登場人物を通して青春を謳歌できるような作品だ。そして舞台は大自然、北海道。農業高校ということもあり、広大な敷地に広がる豊かな自然を背景に、農業高校に通う高校生たちの一風変わった学園生活を楽しむことができる。生き物を育てることの大切さや厳しさを楽しみながら知れる、大切なことを教えてくれる一作。
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「しろ」によるマンガが原作となる、女子高生の登山をテーマとするアニメ。人見知りで高所恐怖症の「雪村あおい」は、高校で幼馴染の「倉上ひなた」と再会した。「倉上ひなた」はアウトドア派の元気で活発な少女である。父の影響で登山が好きであり、登山の魅力に感化された彼女は「雪村あおい」を登山に誘う。そして幼い頃に一緒に見た山頂からの朝日をまた一緒に見ようと、2人は登山を始めることにした。後に登山を通じて「斎藤楓」や「青羽ここな」と出会い、4人は登山仲間として様々な山に挑んでいくのである。所謂「山ガール」を生んだ本作。小さな山から富士山まで、多くの山を登山仲間と一緒に登っていく風景が映し出されている。可愛い少女たちがメインとなるのでそこまで本格的な登山風景はないが、山のいろはを教えてくれることが特徴。ちょっとした物語の合間に山の知識であったり、登山に関する豆知識などを教えてくれるのだ。そんな女の子たちだけでの登山風景は、美しい風景と重なり癒し効果抜群。ときには問題や苦難を乗り越え、揃って登頂を目指していく様子も描かれており、感情移入の場面も用意してくれている。そして各話5分の短編で構成されているのでとても見やすい。山の良さを明るい女の子たちが教えてくれる、大自然と共に楽しみたい一作。
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「ヨシノサツキ」のマンガのアニメ化作品。2014年に放送され、その人気からスピンオフ作品『はんだくん』も2016年にアニメ化された。書道家の「半田清舟」は、ある展示会において自作を批判した館長を殴りつけてしまう。それを見兼ねた父親に、頭を冷やして来いということで五島に送られた。五島での生活を通して書道家として大切なものを見つけてこいとのお達しだったが、最初は反発心が先行して反省する気がなかった。しかし豊かな島での生活、個性的な島民と触れ、少しずつ心が変わっていくのであった。「半田清舟」が五島で一番影響を受けたのは「琴石なる」という7歳の少女。この少女を筆頭に、島民との生活と1人の書道家の成長を描いた作品である。この作品は現代に生きる人々の心に染み渡るものを備えている。都会暮らし特有の型に嵌った物事の捉え方、それが書道家「半田清舟」をスランプに陥らせている要因であった。そのことに自然豊かな島での生活をきっかけとし気付かされていくのだが、如何にわたしたちが普段固まった思考をしているのかを個性的な島民たちが教えてくれる。自由で、何者にも捉われない発想で、互いに助け合うことが何より大事であると知らされるのだ。そんな知らずに心に寄り添ってくれる島民たちの温かさは羨ましく思えてくる。ちょっとしたユーモアもあり、軽快にホッとできるような一作だ。
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「P.A.WORKS」制作のオリジナルアニメ。『花咲くいろは』『SHIROBAKO』に続く「お仕事シリーズ」の3作目にあたり、今回は田舎の観光大使に選ばれた少女たちの、廃れた町を再興するために奮闘する姿を描いた。主人公の「木春由乃」は就職活動に苦戦し、途方に暮れていた。その折に、以前より登録していた派遣会社から1つの依頼を受け、とある田舎の観光大使として1年間勤めることになってしまった。最初は早く地元に帰りたいと思っていた「木春由乃」だったが、町の人に触れ、実際に仕事をしていく中で、「間野山」再興に意欲を示すように。「間野山」で出会った4人の女性たちと共に「間野山」を再び盛り上げようと町興しを企画し、廃れた観光地に再び人を呼び込むことはできるのか、5人の少女たちの奮闘が映し出されている。舞台となるのはかつては観光地として栄えていた「間野山」。その中でも「チュパカブラ王国」というミニ独立国家に人が押し寄せていた。しかし現在は高齢化に伴いかつての賑わいはなくなり、商店街はシャッター通りと化している。山々に囲まれ、都会はかかけ離れたこの地を再び盛り上げようと「木春由乃」らは奮闘するが、「間野山」の人たちは現状を変えようとはあまり望んでいなかった。しかし次第に彼女たちの行動に感化され、町全体が動き出す。現実でも多くなっている社会問題を背景に、彼女たちは何を武器に戦うのかをテーマに作られており、その行動力と成果はこちらに訴えかけるものがある。現地に住む人たちのリアルな思いも描かれているため、幅広い年齢層が楽しめる一作だ。
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「白鳥士郎」によるライトノベルを原作とした、農業に青春をかける少年少女たちの日常を描いた作品。タイトルの『のうりん』は「農林」を指しており、その名の通り主要登場人物たちは農業高校に通っている。現代の農業問題も多く取り上げていながら、内容はギャグが中心のため楽しみながら農業の現状を知れる作品である。岐阜県にある「田茂農林高等学校」に通う「畑耕作」は、同学年の「中沢農」「過真鳥継」と騒がしい日々を過ごしていた。そんなある日、大ファンであったアイドル「草壁ゆか」の電撃引退報道を目の当たりにし、あまりのショックから引きこもりに。見かねた親友の「過真鳥継」は何とか教室まで「畑耕作」を連れて行くが、そこには1人の転校生が。その転校生は彼が大ファンであるアイドルにそっくりな少女だった。そして4人のギャグ満載の農業の日々が幕を開けたのである。農業をテーマにしながらもギャグが多いために真面目さは感じられないことが特徴の本作。登場人物も全員どこかおかしな性格をしており、終始コミカルに物語が進んでいく。転校生の「木下林檎」は転校当初は笑顔を見せず、何事にも無関心そうな態度をとっていたが、自然溢れる農業に触れ、次第に表情が豊かになっていく。ここに農業の魅力が感じ取れる作りになっている。また、主要3人は専攻が違うために、1口に農業といっても様々な視点から農業の実態を見ることができるのだ。面白おかしくも、ときに真面目に農業について学ぶことができ、他にも恋模様や学生生活を楽しむ高校生の日常も描いた、テンポ良い作品である。
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