そう遠くない将来、こういった電脳世界が現実になる日も近いだろう。様々な要素が折り重なって、読者をグイグイ引き込むマンガをご紹介する。
近未来――。今ここにある現実世界とは別に、誰もが気軽にネットへアクセスし、情報を引き出したり、干渉したりできる世界。現実とのギャップ、電子犯罪などそこで起こる物語を題材にしたマンガを紹介する。
出典:Amazon.co.jp
そう遠くない将来、こういった電脳世界が現実になる日も近いだろう。様々な要素が折り重なって、読者をグイグイ引き込むマンガをご紹介する。
近未来、サイボーグ技術と電脳化が一般的となった世界でサイバーテロ対策の特殊部隊「公安9課」が活躍するSFマンガ。主人公「草薙素子」をはじめとする「公安9課」が「電脳ハックで疑似記憶を埋め込む」や「人間としての意思が起こした犯罪なのか、それとも電脳の故障か」など高度に発達したネットの世界で起こりうる問題に立ち向かう。電脳世界という概念を世間に大きく浸透させたサイバーマンガの金字塔だ。緻密な近未来の設定は、発売から四半世紀を経ていても新鮮で、色褪せない傑作である。
人間とロボットとヒューマノイドが普通に暮らす近未来。主人公「須堂」はヒューマノイドを治療する「人工知能専門医」で、今日も彼の元へ様々な患者が訪れる。「家族を忘れたくないから記憶のバックアップをとりたい」「愛する人のためにより人間に近くありたい」など、喜怒哀楽を持ち、彼等の悩みや苦悩は人間よりも人間らしい。そんなヒューマノイドの問題と、それに関わる人間との物語がオムニバス形式で描かれている。ヒューマノイドの方が感情豊かで、人間である「須堂」の方がやや感情の起伏に欠けるぶっきらぼうなキャラクターなのが面白い。
「クロージャー・ウイルス」の暴走により世界の人口が激減した世界。その秘密を廻って大きく揺れ動く世界や、生まれながらにしてそのウィルスの抗体を持つ少年「エリヤ」の死闘と成長を描く物語である。電脳ハッキングによる衛星制御争い、ネットの中で生まれた生命体などSF要素たっぷりな中に、ナイフによる肉弾戦などアナログ要素もふんだんに盛り込まれており、ドロドロのバイオレンスが炸裂するサイバーマンガである。
近未来――。人間はコンピューターにより徹底管理され、将来犯罪を起こす可能性のある遺伝子は容赦なく淘汰される時代。元軍人で巡査の主人公「狂四郎」とヒロインの「志乃」はネットのバーチャル世界でだけ出会う事のできる恋人同士だ。男女隔離政策などがとられる中、「狂四郎」はリアルの「志乃」に出会うために脱走兵となり、軍から追われる身となってしまう。一見幸せな電脳世界と、血で血を洗う現実世界のバトルのギャップが凄まじい。過激な描写が多く子供には読ませられないが、どんなにシリアスな場面でもギャグも忘れない、エログロナンセンスのつまった最高のエンターテイメントマンガだ。
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意識も、体も全て機械化した街で違法改造や凶悪犯罪などを起こす「脱落者」の電脳を回収する「脳探し屋」の「カーボン」。彼は次なる「脱落者」を追いかけるうちに、かつての恋人の足取りが見え隠れしてくる。完全に電脳化した世界で、主人公の衣裳、パンチカードや公衆電話などどこかレトロっぽい世界観が美しい。電脳世界で設定された「愛」は果たして本物か? 謎解きとハードボイルドと電脳世界がミックスしたマンガだ。
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