ロックとは生き様だ!ロックミュージシャン漫画オススメ5選58 Pt.

音楽ジャンルの中でも、特に激しい感情を内包するのは「ロック」ではないだろうか。「ロック」は反体制を本義としてきた音楽だ。現在では、その意味は薄れているかもしれないが、今回紹介する作品たちは「本物」である。刮目してほしい。

作成日時:2020-10-24 10:00 執筆者:マンガペディア公式

ロックとは生き様だ!ロックミュージシャン漫画オススメ5選

出典:講談社


『BECK』

『BECK』

出典:講談社

冴えない少年がロックに目覚め、バンドの仲間たちと世界を席巻する本格ロック漫画。特に取り柄のない中学生・田中幸雄(通称コユキ)は、あるとき知り合った南竜介の影響でロックに目覚める。やがて竜介が中心となって結成したロックバンド「BECK」に、コユキは天賦のヴォーカルの才を発揮し加入した。そして、バンドとともに艱難辛苦を経て成長するコユキは、徐々にバンドとともに世界に名の知られる存在となっていく。2004年にテレビアニメ化。2010年に実写映画化。

本作は、主人公・コユキの音楽を通しての成長物語である。だがそれにとどまらず、登場人物一人ひとりに熱いドラマがあり、その生き様がロックを通して伝えられるのだ。また、本作に登場するミュージシャンは有名無名問わず、立ち位置は違えど、誰もが音楽に真摯であるのもよい。例えば、作中に登場するカリスマバンド「ダイイング・ブリード」のギタリストであるエディ・リーの「ギターってのは、たった6本の弦を伝わって出てくる人間性なんだ」といった、胸を打つ名台詞も多い。誰でも楽しめる作品ながら、実在のミュージシャンの逸話や、楽曲が登場するなど、音楽好きならばさらに楽しめる要素も満載だ。作者初の少年漫画であり、代表作。音楽漫画といえば第一に名が挙がる傑作である。


『日々ロック』

『日々ロック』

出典:集英社

いじめられっ子だった青年が、ロックスターを目指して突き進む青春ドラマ。パッとしない日常を送る高校生・日々沼拓郎(ひびぬまたくろう)。「日々ロック」の名でライブハウスに出演していたが、鳴かず飛ばずであった。だが、彼にはロックを強く愛する心があった。そんなある日、級友の草壁まもるに誘われ「ザ・ロックンロールブラザーズ」を結成、拓郎はロックスターへの一歩を歩みだす。外伝的作品に『日々ロック BOOTLEG』がある。2014年に実写映画化された。

ロックの初期衝動をこれでもかと紙に叩きつけたような本作。初登場時、何者でもなかった拓郎が、音楽を通して成長し、名実ともにロックスターとなるまでの物語だ。冒頭からロックを体現したような破天荒さを持った拓郎が、単に「それだけ」の冴えない男から、成長し羽化していく様子が胸を打つ。バンド仲間の草壁や、依田明もまた冴えない男であるがよいキャラをしており、また本作のヒロインである宇田川咲(うたがわさき)のハードな生もまた「ロック」である。ロックとは何かと問われたら、本作を読むことをオススメしたくなる作品である。作者の著作には他にも、ライブ通いを題材とした『高梨さんはライブに夢中』、詩を題材とした『ミツコの詩(うた)』など、音楽や表現を熱く描いた作品が多い。そんな作者の代表作だ。


『ウッドストック』

『ウッドストック』

出典:新潮社

ネット上で架空のバンドとして音源を公開していた内気な青年が、実際にバンドを組みシーンを席巻していく青春音楽漫画。運送業者に勤める成瀬楽(なるせがく)には、ネット上に、架空のバンド「チャーリー(Charlie)」の作り手として音源をアップしているという秘密があった。しかしあるとき、ライブハウスのチーフである新山椎奈(にいやましいな)に正体がばれてしまい、凄腕のドラマーでもある彼女とバンドを組むためメンバーを探すこととなる。

「ウッドストック」とは、1969年に開催された伝説の野外ライブ「ウッドストック・フェスティバル」を指す。作中でも楽や、バンドのベーシスト・町田要(まちだかなめ)がこのフェスへの憧憬を示す場面がある。チャーリーの実際演奏するジャンルは70年代以降隆盛するパンク・ロックであるようだ。しかし、楽のマニアックな音楽的知識や、椎奈のジャズドラマーという出自、要の卓越したフィンガリング、ヘタウマな前田鈴音(まえだすずね)のヴォーカル、4人のケミストリーが生みだす音楽は個性的かつ聴き手を圧倒するものであった。前述の「ウッドストック」と同様、実在の国内外新旧ミュージシャンの名前も頻繁に登場するのも楽しく、作者の音楽的造詣の深さがうかがえる作品だ。


『モッシュピット』

『モッシュピット』

出典:小学館

地下格闘技で無敗を誇る高校生がロックに目覚め、バンドを結成し頂点を目指す格闘音楽漫画。主人公は高校生・金城千歳(かねしろちとせ)。零落した元格闘家を父に持つ彼は「強い」とは何かを自問しながら、違法な地下格闘大会の王者として日々リングに上がっていた。ある日、東京のカリスマロックバンド・ジャイロに出会い、その音に衝撃を受ける。バンドのフロントマンである深海(ふかみ)洋介の言葉から、千歳は再び自問し本当の「強さ」を求めロックを志す。

ロックと格闘は親和性が高いのか、しばしば同作品内で扱われることがある。本作はそういったケースを踏襲しつつ、どちらも高い次元で咀嚼して表現している作品である。圧倒的な作画で演奏や格闘シーンを迫力満点に表現している。深海の歌に「強さ」を感じた千歳が、その答えを探しロックを志す場面は作者の手腕が遺憾なく発揮されており必見。その他、作者の音楽と格闘技への愛情が伝わってきて、にやりとしてしまう場面も。例えば、千歳がリングに上がる際のマスクは、米国の最重要バンド「Slipknot(スリップノット)」のヴォーカリスト「コリィ・テイラー」と同様のもの。また体にオイルを塗るという反則をした格闘選手に対し、過去その反則を行い物議をかもした実在の選手の名前を千歳が口にしていたりするのも面白い。


『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』

伝説のギタリストの霊に取り憑かれた高校教師がバンドを結成し音楽活動をする青春漫画。地味な英語教師・本田紫織(しおり)は、兄が実家に残した借金を返すため仕事に明け暮れていた。だが27歳の誕生日に彼女は突然、夭逝した伝説のギタリスト「ジミ・ヘンドリクス」の霊に取り憑かれることとなる。そして、ジミのせいで吹奏楽部の演奏にギターで乱入してしまった際に、バンドが自らのやりたいことだと再認識。だが、27歳のうちに音楽で伝説を残さなければ死ぬという宣告を受けるのであった。

まず本作のタイトルはジミのバンド「The Jimi Hendrix Experience」から来ている。また、27歳のうちに伝説を残すという設定は、27歳で夭逝したミュージシャンが多いことからだ。例えば本作に登場する「ジミ・ヘンドリクス」やNirvanaの「カート・コバーン」がそうである。音楽を題材とした漫画でしばしば見られる冴えない主人公の成長の物語ではある。だが、本作は設定が面白くコミカルなタッチでありながら、心理描写が非常に丁寧である。ジミが「ヘンな」おじさんであるので、シリアスな展開でも暗くなりすぎないのもよい点だ。「“魂の叫び(ブルース)”に従う」というジミのフレーズが生かされており、元気が出る音楽漫画である。


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