ライトノベルで大人気の『とある魔術の禁書目録(インデックス)』。その作品の外伝扱いの『とある科学の超電磁砲(レールガン)』をアニメ化したもの。アニメ作品2期の『~超電磁砲S』と共に紹介する。
人気ライトノベルである『とある魔術の禁書目録』。「月刊コミック電撃大王」でこの作品をコミカライズしよう、という話が上がったが、すでに同作品は「月刊少年ガンガン」でコミカライズ連載が決まっていたため、それならば、主要人物の一人「御坂美琴」を主人公に据えた作品を、ということからこの外伝(スピンオフ)が生まれた。そのコミカライズ作品をアニメ化したものがこの『とある科学の超電磁砲』『とある科学の超電磁砲S』の2作品である。物語の主役は前出の「御坂美琴(みさか・みこと)」。「学園都市」に存在する超お嬢様学校「常盤台中学」に通う2年生。「学園都市」では俗に言う「超能力者」の能力の開発や育成が行われており、学園都市に存在する全ての「学生」を「無能力者(レベル0)」から「超能力者(レベル5)」の6段階に分けている。
御坂美琴はその学園の中で7人しか存在しないレベル5の能力者で、ランクは3位。能力は「電撃」で、特に手持ちのコインに電撃をまとわせて発射する「電磁砲(レールガン)」の破壊力は他者の追随を許さない。幼いころにその能力をある科学者に見初められ、その科学者の言われるまま自身の遺伝子を提供。本人の知らないうちに大量のクローン「ミサカ」を生み出すこととなる。この複製人間である「ミサカ」は御坂美琴の複製ではあるが能力的には本家・御坂には程遠く、2万に及ぶ複製が作られた時点で、「計画」そのものがとん挫していた。その「妹達(シスターズ)」に眼をつけたのが「絶対能力者進化(レベル6シフト)計画」の発案者たちだった。
いまだ現れない「レベル6」の能力者を「人為的に」作りだすため、レベル5の能力者(この場合、ランク1位の「一方通行(アクセラレータ)」)の能力をもう1ランク上にあげる実験。それは「御坂のクローン」たちを「人として扱わない」、身の毛もよだつような計画だった。その計画を力及ばずも留めようとする戦いの中で、御坂美琴は「妹達」への愛情と、「仲間たち」の友情を手に入れていく。アニメ本編はコミカライズ作品の良さもそのまま受け継ぎつつ、オリジナル展開の部分でコミックの「未解決」「未展開」の部分にうまく折り合いをつけていく。特に当初は「アニメオリジナル」のキャラだった「佐天涙子(さてん・るいこ)」の「無能力者(レベル0)」の部分の目を付け「~超電磁砲S」の事件の時に物語を動かすきっかけ、としたのは秀逸といえる。また、2期オープニング曲の「sister`s noise」は本編を視聴したうえで聞けば間違いなく落涙の一曲。一度で良いのでご試聴いただければ幸いである。
1,582 Pt.
1,115 Pt.
1,554 Pt.
351 Pt.
29 Pt.
106 Pt.
いいね!・フォローしてマンガ・アニメのニュースを受け取ろう!